中国ネット大手のアリババ集団は2018年5月23日、AI(人工知能)を活用して、飲食店の注文効率化を図るソリューションを発表した。AIによる、音声認識や顔認証などを駆使して、店内での注文時間を3分の1まで短縮できるという。今後、飲食店などに売り込んでいく見通しだ。

AIによる注文のデモンストレーションの模様(アリババのサイトより引用)。タッチパネルなども不要、音声だけの注文は現場では便利だ

 5月23日にアリババが主催する「デジタルチャイナ」をテーマとしたフォーラム「雲棲大会・武漢峰会」が開催され、アリババ達摩院(DAMO)が発表した。アリババ達摩院は、アリババが設立した、世界規模でテクノロジーのコラボレーションを進める研究機構である。

 飲食店向けのソリューションはアリババ達摩院の機器智能技術実験室が開発したものだ。音源の感知、認知可能な語彙数の増加、顔認証、自然言語処理、連続的言語の前後関係認識、長文読解および対話の管理など様々な分野で最新の研究を披露。それらの成果を盛り込んだものとみられる。