外食業界で「サブスクリプション」と呼ばれる月ごとの定額制サービスを提供する企業が増えてきた。カフェからラーメン店まで多様な店が、スマホのアプリなどITを活用して顧客の囲い込みを狙う。契約者が来店する仕組みを確立することで、宣伝費や食材ロスの抑制も期待できる。
来店した顧客は、アプリを店員に見せると、出されたコーヒーを受け取って会計をせずに、次々と立ち去っていく──。そんな光景が見られるのは、東京都豊島区、横浜、大阪、京都に店舗を構えるコーヒーショップ「ハンデルスカフェ」だ。月額5800円(税込み)の料金を払えば、専用のスマートフォンアプリを見せるだけで、コーヒーや紅茶などを何度でも飲めるサービスを売り物にしている。
日経ビジネス2018年6月4日号 17ページより