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2019-06-15 23:43:00

ネスレも参入、人工肉ブームは本物か【海外提携誌】

2019年06月12日読了時間:5分
 
 
 
 
 
米ファスト・カンパニー
ネスレも参入、人工肉ブームは本物か【海外提携誌】(画像)

インポッシブルバーガーにビヨンドバーガー。植物性たんぱく質で作る人工肉がブームだ。この5月、米ナスダックに上場した関連銘柄は取引初日に高騰。世界最大の食品会社ネスレも米国で参入の準備を進めている。10年以内に世界の食肉市場の10%を占めるとのリポートも発表された。ブームは果たして本物か。

 今から3年前。植物由来だが肉のようなパティを使った「ビヨンドバーガー」が、米高級スーパー大手ホールフーズのコロラド州の一店舗の棚に並んだ。翌月には「インポッシブルバーガー」がニューヨーク市内のレストラン、モモフク・ニシのメニューに載った──。

 そして現在。人工肉ブームは一気に加速している。最近になってバーガーキングが全米で、このインポッシブルバーガーの販売を開始した。ビヨンドバーガーを手掛けるビヨンド・ミートの株式は、今年のIPO(新規株式公開)銘柄の中で最大の株価上昇率となった(編集部注:5月2日に上場したビヨンド・ミート株はIPO株価25ドルから高騰し、一時は100ドル台を突破した)。

 一気に注目が集まる人工肉市場に今、世界最大の食品会社ネスレが本物の肉に似た植物由来バーガーを米国で投入する準備を進めている。

ハンバーガーのパティはもはや肉とは限らない(写真はイメージ、写真/Shutterstock)
ハンバーガーのパティはもはや肉とは限らない(写真はイメージ、写真/Shutterstock)
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 「オーサムバーガー」と呼ばれる新商品がそれ。ネスレの米国法人が2017年に買収した米カリフォルニアの食品会社スイート・アースによって開発されたものだ。スイート社の共同創業者ブライアン・スイーティー氏は、「これは、小さな企業が機敏さを発揮し、研究開発や食品加工、原料調達で莫大な知識を持つ大企業と協力した素晴らしい事例だ」と語る。

 スイート社は既に「ベネボレントベーコン」といった、肉に似せていない伝統的なベジーバーガーも生産している。スイーティ氏の妻で共同創業者のもう一人ケリー・スイーティー氏は「ベジーバーガーの次の進化では、肉によく似たバーガーがもっと主流になると考えている」と話している。

 インポッシブル・フーズ(インポッシブルバーガーの開発会社)とビヨンド・ミートが手掛ける商品のように、スイート社の新商品は、植物ではなく牛肉のような見かけと味になるよう設計されている。グリルで焼くと、本物の肉のようにジュージューと音を立てる。「かみ応えがすごくいい。とてもジューシーで、色は肉とよく似ていて、料理すると変わっていく」とスイート社のケリー氏は言う。

 オーサムバーガーのレシピは牛肉よりもヘルシーだという。例えばタンパク質の含有量は、一般的なビーフバーガーが20グラム程度なのに対し、28グラムにしている。レシピのカギを握る材料の一つが、高タンパクの黄エンドウ豆だ(同社が大豆ではなくエンドウ豆を選んだ背景には、サステナビリティー=持続可能性=の優位性もあった。黄エンドウ豆は成長する過程で土壌を改善する効果があり、地元で調達することもできたからだ)。

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00079/00010/?n_cid=nbpnxr_mled_new

 


2019-06-15 23:42:00

2019/06/11(火)

日通が中欧班列で定期便、週3便を運行

日本通運は、中国と欧州を結ぶ国際貨物列車「中欧班列」に自社専用スペースを確保し、定期便サービスを4日から開始したと発表した。週3便(火、木、金曜日発)の運行となる。

陝西省西安からポーランドのマワシェビチェ、ドイツのハンブルク、デュイスブルクの計3カ所に到着するサービスを提供する。ポーランド向けは電子部品、ドイツ向けは家電製品や家庭用雑貨の需要があるほか、東欧向け自動車部品なども輸送する。

貨物は中国各地から受け付ける。定期便を活用することで、上海からドイツのデュッセルドルフまで日通の発着一貫管理による混載輸送も週1便(金曜日発)で開始。所要日数は24~26日間で、従来の海上輸送(約40日)に比べリードタイムを大幅に短縮できる。輸送費は船便の約2倍だが、航空便よりも約9割安く抑えられるという。


2019-06-15 23:39:00

ウォルマートが対アマゾンの秘策 留守宅に上がり冷蔵庫まで宅配

2019年06月11日読了時間:4分
 
 
 
 
 
市嶋 洋平
日経BP シリコンバレー支局長

米ウォルマートは2019年6月5日から7日まで、本社のあるアーカンソー州で年次株主総会を開催した。株主への業績報告だけでなく、全世界から招集した従業員を表彰したり、最新のデジタル戦略を紹介した。生鮮食料品を顧客の冷蔵庫まで宅配するサービスなど、アマゾン対抗を色濃く打ち出した。

インホームを発表するダグ・マクミロンCEO(出所/米ウォルマート)
インホームを発表するダグ・マクミロンCEO(出所/米ウォルマート)
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 「顧客へのラストワンマイルだけでなく、最後の数ステップもカバーする。もし我々が食料品を家の中のキッチンまで持っていったらどうなるだろうか」

 ウォルマートのダグ・マクミロンCEO(最高経営責任者)は、外出している顧客の自宅の冷蔵庫に生鮮食料品を宅配する新サービス「インホーム」を発表した。米国では共働きの家庭が多く、そうした顧客などをターゲットにする。

 顧客は生鮮食料品をスマートフォンのアプリで注文。配達員は1回のみ有効なスマートキーで顧客宅の鍵を解除して、冷蔵庫や倉庫などに配達する。「顧客の冷蔵庫への配達は米国に少なくとも1年は住んでいる従業員が担当する」(マクミロンCEO)。さらにスマホアプリで、配達員の室内での様子を確認できるなど、セキュリティー面の懸念に配慮。映像は配達員の制服に装着したウエアラブルカメラで撮影する。

インホームは、スマホから配達員の作業を確認できる(出所/米ウォルマート)
インホームは、スマホから配達員の作業を確認できる(出所/米ウォルマート)
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 イン・ホームは、今年秋にまずミズーリ州カンザスシティー、ペンシルベニア州ピッツバーグ、フロリダ州ベロビーチで開始し、約100万の顧客が対象となる。サービス料金などは今後公表する。

 アマゾンは生鮮食料品を注文した当日に玄関先まで配達する「AmazonFresh」というサービスを展開している。ウォルマートは冷蔵庫という顧客の“目的地”に生鮮食料品を運ぶことで差異化を図った。これまでウォルマートはネットで事前に注文しておいて、仕事帰りなどに店舗で商品をピックアップできるサービスを全米5000店舗のうち3100店舗で提供するなどしてきた。

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00109/00036/?n_cid=nbpnxr_mled_new

 

富裕層向けのシンプル注文宅配は月1500ドルの利用


2019-06-15 23:36:00

ラボバンク社は、米国の外食産業向けの食材コストは今年後半に上昇すると発表した。アフリカ豚コレラ(ASF)の発生で輸出需要が増加し、食肉全般、特に豚肉、鶏肉の価格に影響が強まる。中国との貿易交渉次第で価格上昇はより速くなる。牛肉の価格上昇は最後になるが、ファストフード向けのパティ価格は豪州・NZからの中国向けが増加し、米国の輸入量が低下していることから、最も早く影響を受けるだろう。

過去2年間、外食向けの食品コストは比較的なだらかな状況にあり、それが他分野(人件費、不動産)のコスト上昇を補うのに役立っていた。ASFの影響で、今年後半から2020年にかけてこの状況が変化すると予想される。多くの外食事業者が今年の手当を早めに済ませようとしているが、供給業者は不確実な見通しから、長期的な価格固定には消極的だ。

ASFの発生で中国の豚肉生産量は約3割・1600万トン減少。これは米国の年間豚肉生産量(1200万トン)より多く、世界の豚肉輸出量(800万トン)の2倍。このギャップを補うためには、世界の豚肉、鶏肉、そして牛肉も中国へ供給されることになるだろう。この前例のない貿易シフトにより、市場では予期せぬ製品の不足が起き、短期的に市場の不確実性が増し、世界の食肉価格が高騰する可能性がある。

米国の中国向け輸出は3大食肉すべてにおいて、関税や貿易条件でいくつかの制限を受けているが、ラボバンク社は直接的か間接的かにかかわらず、また他国が中国への供給を増やしても、米国産食肉は輸出需要の増加、国内での入手可能性の低下に直面し、価格上昇に繋がるだろうとしている。

実際に、中国向けの豚肉輸出は高関税にもかかわらず、この数週間で記録的な伸びを示し、肥育豚の先物価格はすでに最高値に近く、多くのカット製品の価格は前年比25%高の水準にある。

 

※2019年5月22日 FOODMARKET.com


2019-06-09 11:17:00

2019.6.7

吉野家「牛丼缶詰」大ブレイクに見る、疲弊した外食産業の新たな商機

吉野家「牛丼缶詰」大ブレイクに見る、疲弊した外食産業の新たな商機外食産業や食品メーカーには、薄利多売のビジネスモデルによる疲弊感がある中で、割高でも売れる吉野家の「牛丼缶詰」はどこがスゴイのか 写真:吉野家通販サイトより

吉野家の「牛丼缶詰」が
飛ぶように売れている理由

 吉野家が発売した牛丼の缶詰が、一缶810円(税込、以下同)もするにもかかわらず、飛ぶように売れていることが話題になっています。商品名は「缶飯」。吉野家の公式通販ショップで売られていて、正確には6個セットで4860円です。お店で買える牛丼並盛弁当が380円で、缶詰はそれよりも分量は少なめですから、確かに割高に思えます。

 外食産業や食品メーカーには薄利多売のビジネスモデルでの疲弊感がある中で、このように2倍以上の価格でも売れる商品があるというのは、興味深い話ですよね。これが外食産業における新しい儲けのヒントになるのかどうか、考えてみることにしましょう。

 そもそも、吉野家の牛丼の味を自宅でいつでも食べたいというニーズに対しては、同じ吉野家の公式ショップでレトルトタイプの冷凍「牛丼の具」が販売されています。その価格は直接比較ができないサイズになってはいますが、10袋パックを買えばおおむね店よりも割安のようです。

 具体的には「ミニ牛丼の具」セットが80グラム入りで1個あたり298円、135グラム入りの「牛丼の具」が448円。これに対して店の牛皿並は90グラムで330円、牛皿大盛りは110グラムで450円ですから、店と同じ味のレトルトタイプは家庭で食べる際にもだいたい同じ価格になるように設定されているようです。

「缶飯牛丼」に使われている牛丼の具はお店で使っているのと同じ材料、ご飯は缶詰に合う保存が利くお米ということで、秋田県産の金のいぶきという品種の玄米が使われていて、ビタミンEや食物繊維が豊富だということです。

 価格が高くなったのは、この玄米を使用していること、生産量が小ロットだということが原因のようですが、高くても売れている理由はべつに高品質だからというわけではないようです。要するに、「缶飯牛丼」は非常食として開発されており、非常食ニーズによって買われているということなのだそうです。

 もともと吉野家は、過去の震災でも炊き出しのキッチンカーを被災地に派遣しており、災害対策についての企業責任を深く考えている企業です。レトルトの冷凍牛丼は災害用には保存が利かないため、今回3年間常温保存ができて、缶を開ければそのまま食べられる牛丼を開発したということです。

https://diamond.jp/articles/-/204856?page=2

 

 

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自販機なら一缶110円のコーラをなぜ1000円で買うのか

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