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2019-06-09 11:15:00

ブロンコビリー「南米産牛肉」投入を急いだ理由

外食チェーンで初めてウルグアイ牛を商品化

郊外のロードサイドに出店するブロンコビリー。週末には駐車場がいっぱいになる(撮影:今井康一)

「お席にご案内する前に、新商品の紹介をさせてください」。6月初旬、都内にあるステーキハウス「ブロンコビリー」の店舗を訪れたところ、ホール案内係の若い男性スタッフがいきなりそう切り出した。このスタッフが強調したのは、「ウルグアイ産牛肉」の魅力だった。

説明が終わってようやく席に着くと、通常のグランドメニューのほかに、ウルグアイ牛のステーキをアピールするシートも置かれていた。ブロンコビリーが目下、ウルグアイ牛の展開に力を入れていることは明白だった。

19年ぶりに輸入解禁

1978年に名古屋市で「ブロンコ」として発祥したブロンコビリーは、炭で焼いたステーキや季節ごとのサラダバーなどを看板商品に、高級路線を打ち出してきた。5月20日時点で国内に136店舗を構え、地盤の中部地区を中心に現在は関東圏や関西圏へも出店を進める。

このブロンコビリーは5月27日、南米・ウルグアイ産の牛肉を使用した商品の販売を開始した。ウルグアイ牛を使用するのは、国内の外食チェーンでは初めて。2000年に口蹄疫が発生して以来、輸入が禁止されていたウルグアイ牛だが、今年に入り19年ぶりに輸入が解禁されたため、ブロンコビリーが真っ先に取り扱いを始めた。

「これまでたくさん牛肉を食べ比べてきたが、ウルグアイ産は赤身がギュッと詰まっていて驚いた」。ブロンコビリーの竹市克弘社長は、そう語る。

日本から見てちょうど地球の裏側、南アメリカ大陸に位置するウルグアイは、歴史的にスペインやイタリアからの移民が多く、人口に占める白人の比率が88%に上る。牛肉の消費がさかんで、1人当たりの年間消費量は58.2キログラムと日本人の約10倍だ。

日本で消費量の多い北アメリカやカナダの牛は、短期間で身体を大きくするため「フィードロット」と呼ばれる肥育場で柵に囲い込まれ、運動を制限される。肥育ホルモン剤を投与され、穀物飼料を食べて育つ。そうした北米の牛と比べると、ウルグアイの牛1頭から食肉になる重量は3割ほど少ないという。

https://toyokeizai.net/articles/-/285577

 

 
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2019-06-06 13:09:00

2019/06/06(木)

《日系進出》いきなりステーキ、南港に1号店

米ナスダック上場のペッパーフードサービスは11日、台北市南港区の複合商業施設「CITYLINK(シティーリンク)」南港車站店内に、ステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」の台湾1号店をオープンする。同店がアジアに出店するのは初めて。

店舗面積は134平方メートルで、座席数は56席。6月6日~10日までを試験営業とし、11日に正式オープンする。日本国内の店舗と同様に量り売りでのステーキを提供する。

台湾での運営は、フランチャイズ(FC)事業者のG―7ホールディングス(兵庫県神戸市)が2月に台北に設立した現地の事業会社、台湾七品が行う。

ペッパーフードサービスの担当者はNNAに対し、「台湾は親日的で日本のブランドが好まれやすいことに加え、G―7ホールディングスからの強い要望もあり、出店を決めた」と説明。高品質な牛肉の仕入れが可能であることも決め手になったという。

今後は台湾での直営店も検討するほか、東南アジア進出も視野に入れる。

いきなり!ステーキは、2013年に1号店を銀座にオープン。立食スタイルの店内で量り売りのステーキを低価格で提供することで話題となったが、近年は9割の店舗に椅子席が設置されている。6月5日時点での店舗数は日本国内462店で、海外は米ニューヨークに4店を構える。

           


2019-06-06 13:07:00

すかいらーく/国内店舗の88%にあたる2795店でプラ製ストロー廃止

すかいらーくホールディングスは6月6日から、すかいらーくレストランツ全店約1400店で、ドリンクバーに常備している使い捨てプラスチック製ストローを廃止する。

<プラスチック製ストロー廃止の告知>
プラスチック製ストロー廃止の告知

今回の取り組みで、プラスチック製ストロー廃止店舗は累計2795店となり、国内店舗の88%となる。

すかいらーくグループでは、2018年12月にガスト全店で、2019年3月にchawanで使い捨てプラスチック製ストローを廃止し、今回、バーミヤン、ジョナサンなど13ブランドでも廃止する。

今後、7月には残りの12%の店舗を運営するニラックス、トマトアンドアソシエイツの店舗でも使い捨てプラスチック製ストローを廃止する予定で、国内全店でプラスチック製ストローを廃止する計画だ。

7月には、台湾で展開する57店でもプラスチック製ストローを廃止する予定となっている。

プラスチック製ストロー廃止後も、タピオカドリンク用ストローとして、トウモロコシを原料とした生分解性のバイオマスストローを提供する。

要望があった場合にも、バイオマスストローを提供する。

6月6日に使い捨てプラスチック製ストローを廃止するブランドは、バーミヤン(332店)、ジョナサン(296店)、しゃぶ葉(249店)、夢庵(188店)、ステーキガスト(135店)、グラッチェガーデンズ(58店)、藍屋(47店)、魚屋路(24店)、とんから亭(12店)、ゆめあん食堂(4店)、から好し(49店)、三○三(1店)、かつ久(2店)となっている。

今後は、テイクアウトや宅配用のプラスチック製容器を、非プラスチック製のものに替えることを検討しているという。


2019-06-06 13:05:00

2019/06/04(火)

国内270店以上の外食店、プラ製ストロー廃止へ

世界自然保護基金(WWF、本部・スイス)は3日、シンガポールで7月1日までに270店以上の外食店がプラスチック製ストローの使用を中止すると発表した。

WWFシンガポール支部は1月、同国の国家環境庁(NEA)、非政府組織(NGO)ゼロウェイストSGの支援を受けて、プラスチック削減キャンペーン「PACT」を開始すると発表。当初は現地で事業展開する9社がPACTへの参加を表明していたが、現在は15社まで増えた。

15社には、◇シンガポール動物園などを運営するワイルドライフ・リザーブズ・シンガポール◇アコーホテルズ・グループ◇ヒルトン・ホテルズ◇スパ施設やカフェなどを展開する地場スパ・エスプリ・グループ◇飲食店サラダストップ!◇ベトナム料理店を運営するアンナム◇バーやカフェを展開するタッドキャスター・ホスピタリティー◇不動産開発ポンティアック・ランド・グループ――などが含まれる。

これらの参加企業が展開する計270店以上の店舗で、顧客の特別な要求がない限り、7月1日までにプラスチック製ストローの提供を中止する。

WWFは企業に対し、不必要なプラスチック製品の使用中止や、持続可能な素材を使った製品の導入を呼び掛けている。

シンガポールでは、7月1日までにサラダストップ!を含む270店以上の外食店がプラスチック製ストローの使用を中止する(NNA撮影)

シンガポールでは、7月1日までにサラダストップ!を含む270店以上の外食店がプラスチック製ストローの使用を中止する(NNA撮影)


2019-06-06 13:04:00

2019/06/03(月)

福島産の水産物、比が輸入停止措置を解除

フィリピン政府はこのほど、2011年の東日本大震災による原子力発電所事故を理由とする福島県産水産物に対する輸入停止措置を解除した。ピニョル農相は公式フェイスブック上で、「前政権が決めた措置は過剰反応で、実際には輸入されていない種類の魚を規制しており、無意味だ」と指摘した。

輸入停止は震災後間もない7年前に実施され、ヤマメ、イカナゴ、ウグイ、アユの輸入が、放射性物質に関する検査報告書の有無にかかわらず禁止されていた。日本政府は18年6月以来、解除を求めていた。

日本を訪問したドゥテルテ大統領が、安倍首相との5月31日の会談で、同月27日付で解除したことを伝えた。安倍首相は解除決定を歓迎するとともに、フィリピンが福島産の水産物・農産物に検査報告書の提出を義務付けていることについても、科学的根拠に基づいて早期に撤廃するよう要請した。

一方、フィリピンはバナナ、パイナップルの対日輸出拡大と、アボカドの輸出に向け、関税引き下げを要請した。

福島県などの農産物については、欧州連合(EU)も輸入規制の緩和に向けて動いている。


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