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ベトナム 2016/03/21(月曜日)
越のコンビニで「ジャパンフェア」=林経産相[商業]
林幹雄経済産業相は20日、ホーチミン市で開催されたセミナーに参加し、今秋に市内の日系コンビニエンスストアで「ジャパンフェア」を開催すると明らかにした。約200店舗で日本商品専用の陳列棚を設置し、東日本大震災の被災地の産品などのテストマーケティングを行う。
ベトナムで展開するファミリーマート、ミニストップの店舗に日本貿易振興機構(ジェトロ)の協力の下、オールジャパンで50~60商品を陳列する。農産物や菓子などのほか、ベトナムでは生産されていない高付加価値の食品類などをテスト販売する。
環太平洋連携協定(TPP)が発効すれば関税自由化が進むほか、外資系小売業の多店舗展開を制限するエコノミック・ニーズテスト(ENT)が5年後に撤廃され、日系小売業の一層の進出が期待される。一方で、煩雑な通関手続きや低温物流などの面でベトナム展開には課題も多い。林経産相は、「農業と小売業の連携、物流網の整備、通関の円滑化などについて関係省庁と連携して取り組んでいく」とした。また日系企業にとっての課題解決を促すため、ホーチミン市にジェトロや総領事館、金融機関など支援機関の連携強化に向けた「ホーチミン海外展開協議会」を設立すると表明した。
ホーチミン市訪問に先立ち林経産相は19日、ハノイで「日越産業・貿易・エネルギー協力委員会」の第1回会合に出席し、TPP発効後のベトナムの繊維産業発展に向けた「政策対話」を開催することで合意している。
世界遺産のフィレンツェ歴史地区でオープンするレストランと食品店は、食材の少なくとも7割を地元産とすることが義務付けられる。観光客向けの外食産業がひしめく同エリアで、伝統的な食文化が失われることを危惧(きぐ)した市が新たな法律を制定した。現地紙ラレプブリカが16日伝えた。
この法律はレストランと食品店に対し、トスカーナ州が作成した伝統食材リストから選んだものを使用・販売するよう定める。エスニック食品店など一部の例外を除き、地元食材の割合を向こう3年で全体の70%に高めなければならない。
リストには、イタリア料理に欠かせないトスカーナ産のワイン「キャンティ」のほか、ペコリーノチーズ、ソラーナ(Sorana)産の白インゲン豆、スペルト小麦「ファッロ・デッラ・ガルファニャーナ」などが含まれる。
歴史地区では毎週1店舗のペースでレストランが開業しており、ケバブ店や粗悪な外国製品を売る店が増加。ダリオ・ナルディエッラ市長は同市のイメージが損なわれていると嘆き、「大量生産された食品が伝統的なトラットリアや食品店に取って代わっている。これを断ち切らなければならない」と話している。
オーバートンスクエア
再開発地域であるオーバートンスクエアは2012年を境に街が一変しました。3つの劇場と映画館を中心にした街には注目のレストランや地元の芸術家が集まるようになり、食&パフォーミングアート地区として人気急上昇中!
そんなオーバートンスクエアの街を体験してください。
詳しい街の情報はwww.overtonsqure.com
ビールはクラフトビールがオススメ!ボスコスはテネシー州で最初のクラフトビールを提供するパブです。受賞ビールはミッドタウン・ブラウンで、お店のピザといただくと絶品!フルサービスのバーなら、ローカル・ガストロバブがオススメ。そのお店のオリジナルカクテルを是非ご賞味下さい。
また、街にあるレストランは家族向けにも最適です。ハンバーガーショップのベリー・エイカーズやアイスクリームやスウィーツのスウィート・ナッシングにお立ち寄りください。お子様向けにはザ・アート・プロジェクトで、クラフトや工作をお楽しみください。
詳しいレストラン情報は下記をご覧ください。
www.overtonsquare.com/eat-shop-enjoy/dining/
メニューを吟味する必要がない、気まずい「間」もない――
シェフが選んだ魚を次々に供する米国の「おまかせ」日本料理店で、顧客や見込み客を接待する米企業幹部が増えている。
客たちによると、おまかせスタイルの店は高級ステーキハウスに代わる接待の場としてもてはやされている。ただしコストは2倍。6~10皿のコースで1人80~150ドル(9000~1万7000円)にもなる。
企業幹部らは、おまかせコースは商談に適していると話す。メニューを吟味しながら雑談する必要がないため、すぐにでも本題に入れるためだ。テーブルを囲む全員の皿が同じタイミングで運ばれるため、気まずい思いをすることもない。
スター・レストランツが保有する飲食店モリモト(フィラデルフィア店)のゼネラルマネジャーは、「商談のお客さんは決めることに疲れている」ため、食べる物まで決めたくないのだと話す。この店では、8皿のおまかせランチやディナーを65ドル、100ドル、150ドルで提供している。
おまかせコースの売上高は増加しており、昨年は約5%伸びた。おまかせのディナーは約70%がビジネス利用だという。
おまかせコースの注文に慣れたホストは、まるでナレーターのように接待相手に料理を説明しながら、信頼できそうな雰囲気を醸すことがある。そう語るのは飲食店15店を擁するイノベーティブ・ダイニング・グループのパートナー、リー・マエン氏だ。同グループがカリフォルニア州ウエストハリウッドで運営する「Roku」は、6皿のおまかせランチとディナーを80ドルで提供している。
客の多くは、丹精込めて用意された料理が次々に出されると、かしこまった食事の席が明るくなると話す。ただし、商談をするより料理をまじまじと見る時間が増えるかもしれない。魚介類中心のおまかせコースは、よどみなく静かに流れる点が多くの人に気に入られている。同席者が大きなステーキを切っている時のような気まずい「間」もない。
ボカ・レストラン・グループの「モモタロ」のマーク・ヘリヤー氏は、前の料理が終わる30秒前に次の皿が運ばれるようにしていると話す。コースは平均13皿だが、全部で2時間もかからないという。
ニューヨークのブルーリボン・スシ・バー・アンド・グリルのおまかせコースでは、魚料理以外の料理も出している。ブルーリボン・レストランツの共同創業者によると、オックステールのフライドライスやチキンウイングが入ることもある。そうしたアレンジで商談客がさらに増えているという。
香港 2016/03/17(木曜日)
神戸市が食材・観光PR、インバウンド狙う[経済]
神戸市は15日、神戸産の食材と観光をPRするイベントを香港の九龍・尖沙咀で行った。同市は本年度から農水産物をはじめとした食の海外展開に取り組んでおり、今回のイベントもその一環。「神戸いちご」や郷土料理「いかなごのくぎ煮」などの食材の試食を通じて、本物の味や情報を知ってもらうことでインバウンドにつなげる。
KADOKAWAの香港法人で、PR事業の実施者である香港角川がイベントを開いたもので、商社や小売、旅行会社の関係者ら約70人が集まった。神戸市の関係者が市の概要や商品の説明を行った後、農水産物やチョコレート、クッキーなどのスイーツ、日本酒、ワインの試食・試飲を通じて交流を広げた。
神戸市はこれまでにいちごなどを香港に輸出した実績がある。神戸市産業振興局農政部の清水義一部長はNNAに対し、「プロモーションでの反応を見ながら、今後も食品の輸出を拡大していきたい」と述べた。同市ではいちご狩りや、生産者・飲食店が出店するファーマーズマーケットの開催を計画しており、海外での食材のプロモーションと併せて観光客の誘致体制も充実させることで集客につなげる狙いだ。
試食では特にワインや日本酒、いちごが人気だった。香港での神戸市の認知度について、参加した地場旅行会社の女性は「神戸ビーフが広く知られている。大阪を訪れた際に夜景を見に神戸に立ち寄るコースがあるが、滞在時間は短いのが現状だ」と指摘した。
■モノが持つストーリーを
イベントを開催した香港角川は同日、神戸市を取り上げた雑誌「香港ウォーカー」を発売した。香港角川の居駒昭太社長は、「神戸は香港では有名だが、もう一歩踏み込んだところにあるストーリーまでは知られていない。写真と活字を通じて、生産者の思いを伝えた」と紹介した。
神戸市をPRする一環として、料理教室や鍋パーティーも企画した。このうち、料理教室は事前告知がなかったにもかかわらず、16人の枠に1分間で300人が応募するなど大きな反響があった。居駒社長は、外食文化の香港では日本食が浸透しているが、健康ブームなどを受けて、家庭で料理をする人が増えていると分析。香港ウォーカーでも今年からレシピの連載を始めたという。
香港ウォーカーの月間発行部数は7万部となっている。
■洗練されたイメージを打ち出す
神戸市は食を軸とした、本年度から2020年までの都市戦略構想「食都神戸2020」を推進している。昨年4月には農業、漁業、流通事業者など4つの業界団体から成る「食都神戸」海外展開促進協議会を立ち上げた。
同協議会の会長で、神戸市漁業協同組合の理事も務める前田勝彦氏は、「自身も生産者の一人。生産者自らが商品をアピールした方がより思いが伝わる」と組織の意義を語った。神戸市はいかなごのくぎ煮のほか、のりやしらすが有名という。
市が取り組む構想の一環としては、昨年8月に香港で開かれたアジア最大級の食品見本市「フードエキスポ2015」に出展した。
神戸市は、「日本」や「和」を掲げたブースではなく、「日本国内で知られているような洗練された、おしゃれな街のイメージを打ち出した」(前田会長)。スタッフもはっぴなどではなくスーツを着用したほか、ブース内の装飾もモノトーンでまとめ、「高級ブティックのように」陳列した。ターゲットを絞った戦略で、試食も関心のある人を対象にした。
前田会長は、展示会最終日にバイヤーや関係者から「周りのブースとは一線を画していた」との評価を得たと明らかにした上で、コンセプトが伝わったという意味では成功だったとコメント。今後も高級感を打ち出して展開していく方針を示した。
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