アパレルセレクトショップのトゥモローランドが、ライフスタイル事業に進出する。その第一歩として、米国ニューヨークで大人気のオーガニックハンバーガー店「ベアバーガー(bare burger)」とパートナーシップを締結。2015年7月19日に、日本一号店となる「ベアバーガー 自由が丘店」をオープンする。2016年春には銀座への出店も決定しているという。

 「ベアバーガーもトゥモローランドも、量より質を重視する視点が共通している。急成長を目指すのではなくじっくりと育てていき、ライフスタイル事業も収益の柱にしていきたい」(トゥモローランドの石田泰博執行役員)。

 べアバーガーは2009年、ニューヨークのクィーンズでオープン。創業当初から自然に近い飼育法の肉や乳製品、卵、有機肥料で作られた無農薬野菜、保存料不使用のバンズなどを使ったオーガニックグルメバーガーを提供している。「オープン当時はリーマンショック直後で失業率も高く、高単価のバーガーショップをスタートさせるのはクレイジーと言われた」と、創業者のユリピディーズ・ペレカノスCEOは振り返る。しかし味と健康にうるさいニューヨーカーたちからの注目度が高く、オープン初日から200人もの行列ができたという。

 同店は2011年からレストラン情報誌「ザガット」に掲載されて以来、「ニューヨークのハンバーガートップ10」に連続ランクインしている。またミシュランのニューヨーク版では2011年に「環境に配慮する名店」「病みつきになる」と評されて以降、毎年掲載。オープン2年後の2011年にフランチャイズモデルを確立すると、その後は少しずつ店舗を増やし、現在は米国とカナダで26店舗を展開。今後はアラブ首長国連邦やドイツでの出店を予定している。

 「米国での価格はハンバーガー単品で2000円前後」(ベアバーガー)と、ハンバーガーにしてはかなり高価格。それでも人気が高く、店舗数を増やし続けている。その秘密は何か。

注)以下、本記事中の価格は全てオープン3日前の予定価格

 
場所は東京都目黒区自由が丘2-16-10のメイプルファーム内。トゥモローランドの並びにある
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席数は1~2階、テラス席合わせて97席。営業時間は11~22時。セルフサービスではなく、テーブルで提供するスタイル
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1階にはクラフトビールやカクテルを提供するバーカウンターも
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ベアバーガーのベア(bare)は“ありのまま”の意味だが、同じ読みのクマをシンボルマークに採用。親しみやすさや遊び心で、オーガニックを幅広い層に広めたいとの狙いだという
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ナチュラルマヨネーズと多種多様なオーガニック野菜をたっぷり使ったヘルシーバーガー「カウンティ フェア」(1680円)
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パテの中にもオニオンリングとフライドポテトが入った新感覚バーガー「スプリーム」(1710円)
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