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愛媛県の食材を用いた料理の試食会が16日、南部の和食店で開催された。中村時広知事が出席して現地バイヤーにトップセールスを展開。シンガポールを含む域内市場での県農水産品の販路拡大を図る。
試食会は、愛媛県と県内生産者、流通業者、商工団体などから成る「えひめ愛フード推進機構」が主催した。飲食店関係者、輸入業者ら約60人が参加し、愛媛の郷土料理のたい飯やじゃこカツ、養殖魚の臭みを消すためミカンの皮を餌にして育てたブリの刺身などを味わった。中村知事は「海と山、温暖な気候に恵まれた愛媛は、日本有数の食材産地。シンガポールの人々に素晴らしい食材をたくさん届けたい」とアピールした。
県の担当者によると、シンガポールで農水産品のPRを行うのは3回目。前回までは「商談会」として生産者側とバイヤーが個別で商談を行う形を取っていたが、今回はシンガポール向け県産農産物を専門に扱う流通業者をあらかじめ選定し、商談の便宜を図った。試食会のほか、和食店など6店で1カ月間、愛媛の食材を使ったメニューを提供する。
試食した飲食店コンサルタント会社勤務のフランシス・リョン氏は「特にたい飯が香ばしくておいしかった」と気に入った様子で、「シンガポールでは肥満が増えており、ヘルシーな日本食はもっと広がるだろう」と話していた。
外食チェーン大手のコロワイド(横浜市)は今年3月、台北市大安区にしゃぶしゃぶの食べ放題店「しゃぶしゃぶ温野菜」の海外1号店を開業する。台湾では焼肉チェーン「牛角」に続く2ブランド目の展開となる。
温野菜の台湾1号店は面積約165平方メートルで、客席数は75席。直営店方式で運営する。中所得者層を顧客ターゲットとし、客単価は日本より約3割低い2,100円相当の見込み。1店舗当たりの月間売上高は660万円を目標に掲げている。
コロワイドは、海外での和食ブームを追い風に、外国人観光客に人気の高いしゃぶしゃぶ店の海外展開を加速する考え。温野菜は今後5年で、東南アジア諸国連合(ASEAN)を重点的にアジアで計200店、うち台湾では台北を中心に計45店を出す計画だ。
同社は台湾では既に焼肉チェーンの「牛角」を計4店開いている。
ベトナム 2014年1月15日(水曜日)
デイリークイーン1号店がHCM市でオープン[食品]
外食チェーン運営のQSRベトナムは14日、米系アイスクリーム店「デイリークイーン(DQ)」1号店をホーチミン市1区でオープンした。
デイリークイーン1号店は1区ハイバーチュン通り346番地で午前11時に開店。夕方には制服を着た帰宅途中の学生を中心に10~20代の若者の姿が多く見られた。看板商品であるカップ入りアイスクリーム「ブリザード」は、レギュラーサイズが5万9,000ドン(2.77米ドル、約287円)。
デイリークイーンは、米インターナショナル・デイリー・クイーン(IDQ)からライセンスを得たQSRベトナムが運営。マーケティング担当者によれば、1区グエンティミンカイ通り18A番地でも2号店の出店準備を進めており、オープンは18日を予定。今後はデイリークイーンに加えてファストフード店「DQグリル&チル」なども展開する方針で、向こう5年間で計60店舗をオープンする計画だ。
デイリークイーンは米投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ傘下で、米国とカナダ以外ではベトナムが海外24カ国・地域目となる。