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2014-01-18 14:53:00

愛媛県の食材を用いた料理の試食会が16日、南部の和食店で開催された。中村時広知事が出席して現地バイヤーにトップセールスを展開。シンガポールを含む域内市場での県農水産品の販路拡大を図る。

 



試食会は、愛媛県と県内生産者、流通業者、商工団体などから成る「えひめ愛フード推進機構」が主催した。飲食店関係者、輸入業者ら約60人が参加し、愛媛の郷土料理のたい飯やじゃこカツ、養殖魚の臭みを消すためミカンの皮を餌にして育てたブリの刺身などを味わった。中村知事は「海と山、温暖な気候に恵まれた愛媛は、日本有数の食材産地。シンガポールの人々に素晴らしい食材をたくさん届けたい」とアピールした。

県の担当者によると、シンガポールで農水産品のPRを行うのは3回目。前回までは「商談会」として生産者側とバイヤーが個別で商談を行う形を取っていたが、今回はシンガポール向け県産農産物を専門に扱う流通業者をあらかじめ選定し、商談の便宜を図った。試食会のほか、和食店など6店で1カ月間、愛媛の食材を使ったメニューを提供する。

試食した飲食店コンサルタント会社勤務のフランシス・リョン氏は「特にたい飯が香ばしくておいしかった」と気に入った様子で、「シンガポールでは肥満が増えており、ヘルシーな日本食はもっと広がるだろう」と話していた。