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食肉販売を手掛けるJA全農ミートフーズ(東京都港区)はあす2日、日本の国産和
牛を中心に扱う焼肉店「純(ぴゅあ)」をコーズウェーベイで開業する。同社にとっ
て5店目、海外では初の店舗。産地やブランド名を問わない「オールジャパン」で販
売することで、国産和牛の一層の普及を狙う。(香港&華南版編集長・安部田和宏)
三越伊勢丹ホールディングスは1月31日、遼寧省瀋陽市の「瀋陽伊勢丹百貨」を今年3月末で営業終了すると明らかにした。同店は2008年2月の開店以来、赤字が続いていた。
同社管理本部は、「現在、営業権の譲渡も含めた撤退準備を進めている。売り上げの伸び悩みは開店当初から」として、反日デモによる影響を否定。中国事業を重視する姿勢は変えず、今年1月に天津濱海新区伊勢丹(天津市)を開業したほか、14年末に予定している成都伊勢丹2号店(仮称、四川省成都市)の開業準備も変更なく進めているとした。
18億円を投じて開業した瀋陽伊勢丹は、瀋陽市最大の繁華街である太原街に面し、営業面積は約3万平方メートル。中国東北地区初の「デパ地下」を設けるなど日本式の高級感を特徴にしていたが、周辺はマレーシア系百貨店の「百盛(パークソン)」、高級ブランドブティックを集結させた「中興瀋陽商業大廈」など小売大手が林立する激戦区で、開業当初から苦戦が続いていた。
中国の伊勢丹ブランドはこれまで3店舗が撤退し、現在4店舗が営業中。1店舗の開業準備を進めている。<遼寧>
米マクドナルド社は24日、水産資源の持続可能性を配慮した結果、米国内のすべての店舗でMSC(海洋管理協議会)認証の水産品を使用し、パッケージにMSCのエコラベルを付けて提供すると発表した。
全米で店舗展開をする外食チェーンがすべての店舗でMSC認証製品を提供するのは初めてのことだ。
MSC認証は、「海のエコラベル」として知られ、限りある水産資源を守るために、適切に管理され持続可能であると認められた漁業で獲られた水産物に付けられる。
米マクドナルド社では、フィレオフィッシュや新製品のフィッシュバイトにMSC認証のスケトウダラを使用する。2月初旬から米国内の約1万4千店舗に並ぶ予定だ。
米マクドナルド社のダン・ゴースキー上級副社長は、「MSC認証を取得することで、水産物のトレーサビリティを保証し、今後も美味しい商品を提供し続けられることを誇りに思う」とコメントしている。
マクドナルド社は、2003年に「グローバル持続的漁業方針」を開発し、2011年には欧州39カ国の約7千店舗でMSCのCOC認証(加工・流通過程の認証)を取得している。
日本マクドナルド広報部は、「今のところ日本でMSC認証を導入する予定はない」としている。(オルタナ編集部=吉田広子)
http://www.alterna.co.jp/10445