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2017-12-02 22:44:00

今回は、「ハンバ-ガ-・ビジネスの競争戦略」の「マ-ケット・ニッチャ-戦略」について説明しよう。

 

個性化戦略(16

 

④マ-ケット・ニッチャ-戦略

 

「マ-ケット・ニッチャ-戦略」の典型的な例が「ウエンディズ」であったが、もはやその域を脱して「チャレンジャ-戦略」と思わせる戦略を展開している。現在「マ-ケット・ニッチャ-戦略」の代表的企業は「カ-ルス・ジュニア(Carls Jr)」「ファドラッカ-(FUDDRUCKER)」「イン・アンド・アウト(INNOUT)」である。

 

1.カ-ルス・ジュニア

 

 「カ-ルス・ジュニア」は、目立たない存在で、直営店志向のため急速には伸ばしていないが、ファ-ストフ-ドのチェ-ンでは、いち早くサラダバ-を導入し、ヘルシ-志向とフレッシュを売り物にしている。

 サ-ビングもキャッシュ・アンド・キャリ-ではなく、テ-ブル・サ-ビスを併用して、他のチェ-ンにないユニ-クさをもっており、お客様のライフスタイルの変化に対応した店づくり、マ-チャンダイジングやサ-ビスまでト-タルな姿としてソフィステイケ-ト(sophisicated:知性的な)しているところに躍進の原動力がある。

 ブレックファ-スト・メニュ-は、一般的なメニュ-ではあるが、ランチやディナ-にはロ-ストビ-フ・サンドイッチ、ステ-キ・サンドイッチ、BBQチキン・サンドイッチのメニュ-を販売している店もあり、地域によってはかなり成功しており、サ-ビングの方法も皿を使用していて、「アップスケ-ル」感を出している。

 

2.ファドラッカ-

 

「ファドラッカ-」は、「ハンバ-ガ-・ビジネス」の第3世代を代表するチェ-ンである。「ウエンディズ」にあきたらないベビ-ブ-マ-世代の「ウォンツ」に応えたフレッシュさやグルメさをドラマ化し、「ファ-スト・カジュアル」の原点をつくりあげたチェ-ンとして名高い。

 店舗は黄色いファサ-ドで、フレッシュ感いっぱいの店づくり、店内はビストロ的な内装に加えて、アルコ-ルの販売を行っていて、カジュアル・タイプを醸し出している。さらに、フレッシュ感を打ち出すために、ブッチャ-(肉屋)やベ-カリ-(パン屋)を具備させてドラマが一杯である。

 ブッチャ-では、独自の仕入ル-トを開発し、U.S.D.A.の最高の品質のビ-フを解体し、常時グラインド(肉を挽く)した美味しさをつくりあげていまる。ベ-カリ-も焼き立てで、ハンバ-ガ-の主力原材料は、まさにフレッシュさが一杯で最高の品質がつくられている。

 商品は、すべて「オ-ダ-・ツ-・クック・システム」で、お客様が商品を注文されると、それからハンバ-ガ-・パテを焼くシステムで、しかも焼き方まで聞いてくれるのが嬉しい。商品ができると名前を呼んでくれる。

お客様自身がレタス、オニオン、トマト、ザワ-クラウト(キャベツの酢漬け)、ピックルスなどのコンディメント(薬味)を自由にセルフ・チョイスできるので、「ヘルシ-感」「チョイス感」が一杯である。

しかも美味しさを倍加させるメルテッド・チ-ズやチェダ-・チーズもかけ放題という楽しさもある。

 商品構成は、ハンバ-ガ-・パテ1/3ポンドのハンバ-ガ-、ステ-キサンド、チキンサンド、フィッシュサンド、サラダ、ホットドッグなどのお客様の「ニ-ズ」や「ウォンツ」が多様化するにつれ、メニュ-のバラエティ感を出している。

 この店では、ビ-ルやワインを販売していて、これがハンバ-ガ-にぴったりだし、飲物もセルフサ-ビスながら、お替り自由も人気の1つである。まさにファ-ストフ-ドの領域をはるかに越えて、ディナ-・レストランやカジュアル・レストランと称してもよいほどである。

 

3.イン・アンド・アウト

 

 「イン・アンド・アウト」は、まさに「ファ-スト・カジュアル」の代表的なチェ-ンとして名をはせていまる。店舗の外観こそ、出店しているショッピング・ゾ-ンにマッチさせているので様々な展開であるが、内装は極めてシンプルでロ-コストの投下資本を志向している。

 商品は「グルメ・バ-ガ-」を徹底的に追求していて、味は最高クラスと称賛されている。「ファ-ストフ-ド」ながら「オーダ-・ツ-・クック(お客様が注文されてから調理するシステム)」で、出来る限りお客様の要望に応じている。メニュ-は、1種類で「ハンバ-ガ-」「チ-ズバ-ガ-」「ダブル・ダブル」の3品目というシンプルさである。

 どんなにお客様が立て込んでいても、短時間で商品を提供している。お客様が商品を注文されてから、商品をお渡しするまでのオペレ-ションは、見ていて感心するくらいチ-ムワ-クがとれていて、すがすがしく感じられるし、「接客サ-ビス」は「ホスピタリティ」があふれている。

 「ハンバ-ガ-」1本という「単品主義」を貫き通しているために、食材の探求に全精力を注げるのも強みである。ビ-フはカリフォルニアとフェニックスの契約牧場で飼育されたナチュラルビ-フでチャック(牛の首から肩の肉)の部位だけを使用している。

 フライ用のポテトは、肥料から管理しているナチュラルなものを使用している。びっくりさせられるのは、ポテトの皮は店でむき、お客様のご注文ごとにスライスしてフライヤ-で揚げている。油は、オリジナルで、植物性のものを使用している。

 バンズも高品質なものを使用し、野菜もフレッシュなものを店でカットしているので鮮度が高く、高品質のビ-フとあいまって、「ハイ・クォリティ・ハンバ-ガ-」を作りあげている。

 キッチンのオペレ-ションは、バンズのグリル、ビ-フのグリル、野菜のカット、ポテトのフライ、ハンバ-ガ-の成型の6セクションに分かれているが、スタッフの教育訓練が徹底していて、これだけの多くの工程で、何と提供時間が3分であるから驚かされてしまう。


2017-12-02 22:40:00

NYタイムズ紙が取り上げ話題に。米国で日本のカツ丼がブームになる?

カツ丼 りばてぃ

 

日本の国民食「カツ丼」ですが、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住の著者・りばてぃさんによると、アメリカではNYを除き、ほとんど本格的なカツ丼を食べられる店はないようです。しかし最近、日本のアニメ「ユーリ!!! on ICE」を見て、主人公の好きなカツ丼を実際に作ってみたという人の記事がNYタイムズ紙で話題を呼び、実際にカツ丼を作るアメリカ人が急増しているとか。これがきっかけとなり、アメリカでカツ丼ブームが巻き起こるのでしょうか?

そのうちアメリカでカツ丼がブームに!?

NYタイムズ紙に興味深い記事を発見。

日本のアニメの「ユーリ!!! on ICE」をみたアメリカ人の記者が番組中に出てくるカツ丼がとても美味しそうだったので、手作りしてみたという記事。

(ご参考)

In Pursuit of Cartoonish Perfection in a Japanese Rice Bowl

この「ユーリ!!! on ICE」というアニメは、フィギュアスケートの特別強化選手である主人公の勝生勇利くんとその仲間たちの熱いスポ根ストーリー。

(ご参考)

ユーリ!!! on ICE公式

勇利くんはカツ丼が大好き。

ドラえもんのどら焼きのような位置付けでカツ丼が描かれている。

スケートが上手くいったときや、逆に失敗やスランプでの落ち込んだ時にカツ丼を食べる。

そんなわけでカツ丼がよく登場するのだ。

その記者は、アニメのストーリーにハマって一気に動画を視聴。

物語の内容以上に、脇役であるはずのカツ丼が食べたくて仕方なくなったのだそうだ。

http://www.mag2.com/p/news/328649?utm_medium=email&utm_source=mag_W000000015_thu&utm_campaign=mag_9999_1130&l=fuu0438480

 


2017-12-01 11:45:00

2017/11/30(木)

《日系進出》ホットランド、築地銀だこ展開

飲食店チェーンのホットランド(東京都中央区)は28日、たこ焼き店「築地銀だこ」をインドネシアで展開すると発表した。同日付で地場物流大手カワン・ラマ・グループの飲食店運営フーズ・ビバレッジ・インドネシアとマスターフランチャイズ契約を締結した。2018年4月の事業開始を目指す。

ホットランドはこれまでに、香港や台湾、米国など7カ国・地域に進出している。東南アジアでは、タイとマレーシアに展開。マレーシアでは昨年4月に築地銀だこ1号店を出店して以来、7店舗に拡大した。薄皮たい焼き「銀のあん」も運営している。

カワン・ラマ・グループは、ホームセンターのエース・ハードウエア・インドネシアなど、国内主要都市に約300店舗の小売り・飲食店を運営している。フーズ・ビバレッジ・インドネシアは、台湾系茶飲料スタンド「チャタイム」約170店舗をフランチャイズ展開している。資本金は100億ルピア(約8億3,000万円)。


2017-12-01 11:43:00

2017/11/30(木)

日本の加工食品テスト販売、ジェトロが第2弾

日本貿易振興機構(ジェトロ)は29日、シンガポールの大手コンビニエンスストアで日本の加工食品、菓子類をテスト販売する「Jトリーツ・アライバル(日本のおやつ到着)」事業を開始した。4~6月に実施した同様の事業に続く第2弾となる。

「Jトリーツ・アライバル」のオープニングイベントに出席した石井ジェトロ・シンガポール事務所長(左から2人目)やセブン―イレブン・シンガポールのライCEO(同3人目)ら=29日、シンガポール中心部(NNA撮影)

「Jトリーツ・アライバル」のオープニングイベントに出席した石井ジェトロ・シンガポール事務所長(左から2人目)やセブン―イレブン・シンガポールのライCEO(同3人目)ら=29日、シンガポール中心部(NNA撮影)

Jトリーツ・アライバルでは、シンガポールのコンビニ「セブン―イレブン」約300店で、カップラーメンやゼリー、キャンディー、スナックといった加工食品・菓子類15品目をテスト販売する。開催期間は来年1月23日までの約2カ月間。現地消費者の需要にマッチすると思われる品目をジェトロが公募し、セブン―イレブンが選定した。実際の流通コストなどを反映させた小売価格を設定している。

15品目の内訳は、◇ブルボン(新潟県柏崎市)のビスケット「ルマンド」など菓子類7品目◇アイエー・フーズ(群馬県富岡市)のこんにゃくゼリー2品目◇ヤマダイ(茨城県八千代町)の「満福食堂スタミナ味噌ラーメン」などカップ麺4品目◇鈴木栄光堂(岐阜県大垣市)の乳酸菌ヨーグルトソフトキャンディー2品目。15品目のうち、カップ麺4品目はシンガポール初輸入となる。

販売価格帯は現地消費者が受け入れやすいよう、日本での小売単価が150円以下の商品が採択された。シンガポールでの平均小売単価は約2.8Sドル(約230円)となる。

販売品目については、一部の店舗では全商品を置くが、店舗の規模によって取扱品目が異なる。

29日には、繁華街オーチャードの商業施設「キャセイ・シネレジャー・オーチャード」にあるセブン―イレブンの店舗前で、Jトリーツ・アライバルのオープニングイベントが開かれた。

イベントには石井淳子ジェトロ・シンガポール事務所長やセブン―イレブン・シンガポールのスティーブン・ライ最高経営責任者(CEO)らが出席。あいさつに立った石井氏は「日本の食品はシンガポールで多く販売されているが、シンガポールの食品輸入全体に占める日本産食材・食品の割合は2.5%にとどまる。セブン―イレブンの幅広い店舗ネットワークを利用して、日本の食品に対する需要をさらに喚起したい」と話した。

商品を提供する企業には、販売時点情報管理(POS)データに基づく販売実績や消費者アンケートの結果を報告する予定だ。

ジェトロは4月、シンガポールのセブン―イレブン約350店で日本産食品をテスト販売する「Jトリーツ・フェスティバル(日本おやつ祭り)」を開始。6月まで11都道府県15社の29品目を販売した。

ジェトロ・シンガポール事務所の担当者によると、Jトリーツ・フェスティバルでの販売価格は4~5Sドル程度が中心で、6~7Sドルの商品もあった。高価格帯の商品は売れ行きが鈍かったことから、今回はより低価格の商品に絞り込んだ。「Jトリーツ・フェスティバルで人気だったこんにゃくゼリー(Jトリーツ・アライバルで販売するのとは異なる会社の商品)は常設販売につながっている」という。

ジェトロは同様の事業をベトナムでも展開している。


2017-12-01 11:40:00

2017/11/29(水)

愛媛県産品フェア、一六タルトなどが初出展

買い物客にミカンの試食を勧める愛媛県の担当者=27日、クアラルンプール(NNA撮影)

買い物客にミカンの試食を勧める愛媛県の担当者=27日、クアラルンプール(NNA撮影)

 

愛媛県は、24日からマレーシア・クアラルンプール(KL)中心部の伊勢丹スリアKLCC店で、県産品フェアを開催している。同県の代表的産品であるミカンやミカンを使ったデザート類、干しシイタケやみそ、日本酒が並んだほか、一六本舗(松山市)の銘菓「一六タルト」が初出展した。

愛媛県農林水産部農政企画局ブランド戦略課の久保田英和主管によると、マレーシアでの物産展は今年3回目だが、ミカンの旬の時期に開催するのは初めて。週末にはミカンだけで5,000リンギ(約13万5,140円)の売上げがあったという。ミカンを試食した買い物客の中には、味が気に入ったとして、青果だけでなく加工品のデザート類を同時購入する人もみられた。

アイシス(愛媛県今治市)の「ふうせんみかんゼリー」は、ゴム風船の中に寒天を使ったミカンのゼリーを注入した商品。つまようじなどで刺すとゼリーが出てくる意外性から、既に台湾などで販売実績がある。動物性のゼラチンを使っていないため、ハラル(イスラム教の戒律で許されたもの)対応も可能だ。

久保田主管は物産展を3年間継続した成果について、「今後は、一過性のイベントではなく、継続的に輸出するためのパイプ作りが必要になる」と意気込んだ。

愛媛フェアは、30日まで開催している。


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