上海料理で最もポピュラーなメニューの一つ、生煎饅頭は挽き肉の具を小麦粉の皮で包んだ包子を鉄板で蒸し焼きにした点心です。小籠包より知名度はおとるかもしれませんが、誰もが一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。伝統的な生煎饅頭は仕上げにごまがふりかけてあり、饅頭のそこはカリカリでトップは柔らか、中身はジューシーでアツアツ、という特徴があります。出来たては何ともいえないおいしさです!饅頭のかわを特別に分厚くしているお店もあり、こちらも人気があります。
生煎饅頭の中身の具は味が濃く、質感がリッチで濃厚(油っぽい)であることが多いため、ぴりっとしたビネガーでいただく方が多いといいます。少し醤油を混ぜるのも好まれます。評論家によれば一口で食べきるのではなく、まずは一口いただいて、中身の具が出てきたところで、お酢や醤油にディップするのがおすすめだそうですよ。またジャスミンティーを一緒に飲めば、油っぽさが軽減されます。
L.Aの上海スタイルのレストランメニューでは生煎饅頭は通常 “pan-fried pork buns” または “pan fried bao.” と記されています。メニューの下の方に記載されていることが多いのでお見逃しなく!今回はロサンゼルスで最高に美味しい生煎饅頭が味わえるお店ベスト10をピックアップしました!エンジョイ!
CHINA RED
China Red はArcadia に2013年にオープンした上海レストランです。China Redでの注文方法は飲茶で主流のカートサービスではなく、リストに乗っているメニューにチェックをして頼む、チェックリスト式となっています。 “Pan Fried Pork Bun”としてメニューに記されている生煎饅頭は一つのお皿に3つのって$3.38ドルです。生地全体は柔らかいですが、底はカリッとしています。一口食べると塩味のきいた具とスープが口の中に広がりますよ!てっぺんには黒ごまがふりかけられています。
DUMPLING HOUSE
前出のChina Red、そしてSanta Anita ParkからBaldwin Avenueを下りて数分のところにあるのがDumpling Houseです。 上海スタイルのダンプリン(肉入り蒸し団子)やヌードルを堪能したい!という方には特におすすめのスポットとなっています。”Pan Fried Bao” と記されたDumpling Houseの生煎饅頭は見た目はシンプルながらも、底がカリッとしていて中がジューシーな人気の一品です。一皿6個入りで$6.20ドルとなっています。ぜひ一度お試しあれ!
EMPEROR NOODLE
San Gabrielのレストラン街にあるおすすめの上海レストランはEmperor Noodleです。ネオンサインがまぶしいフロントとは裏腹に、店内は落ち着いた赤と木目調のインテリアで統一されとてもシックな雰囲気となっています。壁に飾られた上海のモノクロ写真もとてもおしゃれで印象的です。Emperor Noodleの ”Pan Fried Pork Buns”はジューシーな中身が魅力の一品となっています。一皿4個で$3.99です。
GO GO CAFE
Arcadiaは美食家たちの間で「生煎饅頭のホットスポット」とよばれるほど生煎饅頭を提供するお店が多いことで知られています。こちら Go Go Cafeもそのひとつです。天津市出身のシェフEva Jhengさんとパートナーが経営する Go Go Cafeはとてもこじんまりとしたお店です。Go Go Cafeの”Pork Fried Buns”はカリカリとした食感の底部分に白ごまが、トップには黒ごまがついていて、全体的にはフワッとした食感の生地でできています。中の具は肉汁少なめですが食べ応えありです。6個で$7.49ですが、プラス50セントでシーフード・バージョンも提供しています。
JTYH HEAVY NOODLE II
こちらJTYH Heavy Noodle II はMonterey Parkで長年麺専門店を営んでいた Shi Peng シェフがオープンした話題のお店です。ヌードル以外のメニューももちろん提供していて、なかでも”Pan Fried Bun with Pork, Egg and Shrimp”はとても人気のメニューです。5つで$7.99、または10個で$9.55となっています。底の部分には羽がついていてカリッとしていますが、生地は全体的にフワッとした食感になっています。中身には肉汁は少なめながら旨味が凝縮した具が入っていて食欲をそそります。セイヨウネギやグラス・ヌードルを使用したアレンジバージョンもあるのでぜひお試しください!