インフォメーション

2012-02-18 09:53:00

日本の農林水産省がこのほど発表した2011年の農林水産物・食品輸出実績(速報値)
によると、香港向けの輸出額は前年比8.1%減の約1,111億円と、リーマンショックで
落ち込んだ09年以来、2年ぶりに減少に転じた。東日本大震災後の福島第一原子力発
電事故による風評被害や輸入規制が響いた。ただ輸出先としては5年連続で世界首位
を維持している。(香港&華南版編集長・安部田和宏)


2012-02-18 09:47:00

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)反対論には米国に無理難題を押し付けられるという主張がある。しかし、多国間の協議では、個別の論点ごとに合従連衡が可能である。食の安全規制などでは、豪州、ニュージーランドと連携して米国に対抗できる。逆に、投資の保護や自由化、海賊版の取り締まり強化など日本がメリットを受ける分野では、米国と連携できる。
 唯一日本が交渉で孤立するとすれば、農産物の関税撤廃で例外扱いを要求するときである。ガット・ウルグアイラウンド交渉では、数量制限を関税に置き換える「例外なき関税化」が大問題だった。
 日本はコメの例外を認めさせる代償として、関税化すれば消費量の5%ですんだミニマムアクセス(低関税の輸入枠)を8%に拡大された。「例外なき関税撤廃」が求められるTPP交渉でも、政府は「コメだけでも例外を認めてほしい」と主張するのだろうが、それが認められたとしても厳しい代償が要求されるであろう。
 日本の農業は規模が小さいので競争できないという主張は、品質の差を無視している。香港でのコシヒカリの価格(キロ当たり)は、日本産380円、カリフォルニア産240円、中国産150円となっている。品質の劣るコメと日本米を比較することは、ベンツと軽自動車を比べるようなものである。
 日本に輸入されている中国米との内外価格差は縮小しているし、日本市場において中国米の価格は日本米より2~3割低い評価を受けている(図1)。

yamashita_20120210_1.jpg

 関税も即時撤廃ではなく、10年かけて段階的に撤廃することが認められている。コメの関税は60キロ当たり2万460円である。あられ・せんべい等の加工用に輸入されているタイ米3,660円(2008年)と比較しても、この10年間の日本米の価格低下のトレンドを考慮すると、価格が逆転するのは、参加後8年目以降である(図2)。

yamashita_20120210_2.jpg

 生産性向上による競争力強化に十分な時間があるし、仮に価格低下の影響が生じたとしても、低下分を直接支払いという補助金で補填すれば、影響は生じない。

減反政策を廃止すれば生産コスト低下
 1970年から導入された減反政策を廃止して価格を下げていけば、コストの高い零細な兼業農家は耕作を中止し、農地を貸し出して地代を得るようになる。そこで、一定規模以上の主業農家に直接支払いという補助金を交付し、地代支払い能力を高めれば、農地は主業農家に集まり、規模は拡大しコストは下がる。15ヘクタール以上の規模の農家のコストは米価の半分の約6,000円だ(図3)。

yamashita_20120210_3.jpg

 さらに、日本では生産量を抑制するための減反政策が単収の増加を阻害してきており、日本米とカリフォルニア米の単収に4割もの差がある(図4)。

yamashita_20120210_4.jpg

 しかし、減反政策を廃止し、品種改良を進め、カリフォルニア米並みの収量に増加すれば、コストは約4,300円へと低下する。これは中国からの輸入価格の半分以下だ。世界に冠たる品質の米が、価格競争力を持つようになれば、鬼に金棒だ。
 コメの生産量は94年の1200万トンから11年には840万トンへ30%も減少した。国内の市場は、高齢化と人口減少でさらに縮小する。日本農業を維持しようとすれば、輸出により海外市場を開拓せざるを得ない。そのためには農業界こそ貿易相手国の関税を撤廃し輸出をより容易にするTPPなどの貿易自由化交渉に積極的に対応すべきなのだ。関税撤廃の例外扱いは必要ない。守るべきは農業であって、関税という政策手段ではない。

http://www.canon-igs.org/column/macroeconomics/20120213_1255.html

 


2012-02-18 09:39:00

日系物流トラフィコノルテは北海道農水産品の輸入・販売仲介を今春からシンガポー
ルで開始する。道産品ニーズの開拓や取引業者同士のマッチングを進め、1週間に約
20トンを運搬する予定だ。シンガポールをはじめとした東南アジア市場を開拓し、北
海道の第一次産業の底上げを目指す。(シンガポール&ASEAN版編集長・今野至)

 


2012-02-11 16:55:00

ロワールワイン品評会「リジェ・コンクール」 
Concours de Ligers
----------------------------------------------------------------------
フランスソムリエ連盟とロワールワイン委員会の主催で1995年から毎年開催さ
れている、ロワールワイン品評会「リジェ・コンクール」の審査が、2月5日に
アンジェで行われた。18回目となった今回は、約2,530点のワインが出品され、
ソムリエやジャーナリストなど、業界関係者で構成される約200名の審査員が
審査にあたった。

続きは以下で ↓
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2012/mm0210.html#committee-1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
シャブリワイン品評会「コンクール・デ・ヴァン・ド・シャブリ」
26 vins medailles lors du 26eme Concours des Vins de Chablis
----------------------------------------------------------------------
今年で26回目を迎えたシャブリワインの品評会「コンクール・デ・ヴァン・ド・
シャブリ」が、1月21日、シャブリで開催された。

続きは以下で ↓
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2012/mm0210.html#committee-2

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
第5回 コニャック・サミット:女性のコニャック
5e International Cognac Summit : Le Cognac au feminin !
----------------------------------------------------------------------
バーマン、ソムリエ、酒販店関係者などをコニャックに集めて、産地を案内し
ながらコニャックについて話し合う「コニャック・サミット」。今年は、「女
性のコニャック」をテーマに、24名の業界関係者が参加し、1月22~25日に開
催された。

続きは以下で ↓
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2012/mm0210.html#committee-3

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「アルデッシュの若鶏・雄鶏・ホロホロ鳥」などがIGP取得準備
Les produits sur la voie de l’indication g&eacuteographique
prot&eacuteg&eacutee (IGP)
----------------------------------------------------------------------
INAOのIGP全国委員会は1月10、11日の会議で、「アルデッシュの若鶏・雄鶏・
ホロホロ鳥」、「セルヴィオンヌのヘーゼルナッツ」、「コルスのポメロ」、
について、IGP(地理的表示保護)を取得するための仕様書を承認した。今後
欧州委員会にて審査が行われる。

続きは以下で ↓
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2012/mm0210.html#committee-4


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆フランス情報◇◇
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ミレジム・ビオ 2012」 来場者数加で成功裡に終了
Salon < Millesime Bio 2012 > - Une frequentation en hausse
----------------------------------------------------------------------
ビオロジック(有機)栽培のぶどうから造ったワインの見本市、「ミレジム・
ビオ 2012」が1月23~25日にモンペリエで開催された。

続きは以下で ↓
http://www.franceshoku.com/mailmagazine/2012/mm0210.html#france-1



2012-02-11 12:16:00

ゼンショーの現地法人ゼンショー(タイランド)の尾崎正明社長は7日、バンコク都
内で記者会見を行い、今年1月中旬以降に牛丼「すき家」の2、3号店をオープンさ
せたのに続き、今月下旬に4号店を出店する計画を明らかにした。日本食の人気が高
いタイで「牛丼=すき家」のブランド定着を図る。(タイ版編集長・八木悠佑)


1 2 3 4 5 6