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せいゆう丸釣行記

2017-10-09 03:01:00
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あれって何処から来たウネリやろうかね?

 

それに北風が強く、悪いことに上り潮なものだからお船が横になり、横から波喰らう時間が長くしんどい1日でした。

 

 

 

出港時間は午前7時。

 

一昨日よりウネリの高さは落ちていたけど、代わりに北風が朝から強く吹いて、海況が悪くなる予感を抱きながら沖に向かって行きました。

 

途中のアジ釣り場はやはりもぬけの殻状態で、潟は全く回復していないことを感じつつ、イカリを打つことなく沖に沖に向かいました。

 

比較的好漁だったポイントに到着すると見事にこれまたもぬけの殻状態で魚探に何も映らず、しかも北風で上り潮と船を押す力が拮抗してて、お船がほとんど動かないかなり悪い状態でした。

 

とりあえず実績のあるポイントに着けてみたけど、潮が船尾を押すため風に対して船体が真横を向くため、北風で発生した尖った風波を船の真横で受けて揺さぶられ続けたけど、10時頃には風が弱まりずいぶん楽な状態にはなりました。

 

 

 

ところがお魚が喰わない。

 

一昨日のように電動リールの音がやかましくなく、時折散発的にイサキが釣れる気配がしてたけど、沈黙の時間のほうがずっと長かったです。

 

それでも特大のトビハタが釣れて大喜びはしたけど、結局アジの姿を見ることはありませんでした。

 

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嬉しかったのは、先日レンタルボートのレッスンを受けた若者が昨日船釣り初挑戦だったのですが、イサキをダブルで釣ったりして見事に初陣を飾ったことかな。

 

彼は操舵室にずっと張り付いて自分の操船するところやイカリ打ちの様子を勉強してくれたので、自分も知り得ることを一生懸命教えたり解説したりしたけど、初めてのことが多すぎてすぐに飲み込むまでには至らないとは思うが、これから何度も勉強をしにやって来てくれるそうな。

 

弟子が出来たみたいで嬉しかったなあ。

 

 

 

今週は前半晴れの日が多いみたいですがウネリがずっと続く予報だったので、結構しんどい釣りが続きそうですわ。


2017-10-08 02:40:00

昨日の早朝まだうす暗い堀切峠から見た日向灘は、一昨日の狂ったようなシケがずいぶん収まり、波高はあるものの丸っこいウネリの海に変わっておりました。

 

昨日のメンバーのお顔を浮かべてみて 「ああ、皆シルバー近辺だから船酔い大丈夫かもね」 と思い早速出港のご連絡を。

 

お若い方は三半規管の神経が生きていて船酔いしがちですが、老人に近づくにつれ毎日の焼酎で神経が焼き切れていくので、都合の良いことに船酔いしなくなる傾向にあるようです。

 

おっと、唯一シルバーにまだ遠い 「フカセの達人さん」 がいらっしゃったが、この方は酔おうがなんだろうが食料確保のために竿を出さないといけないから、問題なしなのであります。

 

 

 

出港時間を1時間ずらして沖に出てみたけど、港の出口で少し尖った波を受けた程度で、楽々沖のアジ釣りポイントに到着したけど、案の定シケ明けはシケの間海底がずっと揺さぶられる関係と思うがお魚が集団疎開されてるようで、1匹も魚探にお魚の姿が映らない。

 

どうせ1週間海から離れていたので、せっかくだから状況を確認するために南のアジ釣り場を探索してみたけど、完全砂漠状態でありました。

 

 

それにしてもウネリは緩やかなんですが上下動は結構ありまして、昨日の魚探の解説で書いてたように真っ平らなはずの砂地の海底が、あたかも起伏に富んだ岩礁地帯のようにギザギザ映るのですなあ。

 

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とにかくこのままじゃ完全坊主になるので、イカリを1度も打つことなく沖の瀬に向かうことにしました。

 

 

 

沖の瀬に到着すると潟と違って結構魚影が確認できたが速い下り潮で砂地にイカリがなかなか掛からず、止むなく目的の場所から少し離れた岩礁地帯にイカリを打ってようやく船を固定することに成功しました。

 

仕掛けを落とすといきなりフカセの達人さんに良型のアジが天秤仕掛けに喰って来てくれて、あとはイサキやオオモンハタなどを釣り上げられてました。

 

 

 

結局1度もイカリの打ち替えをすることなくずっとその場に留まって、フカセの達人さんはクーラーに入りきれなくなったと早々に片付けをされておりましたわ。

 

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この時期の沖磯のイサキはどうやら撒き餌もオキアミにしたほうが良いみたいで、アミのみの撒き餌より少し喰いが良かった感じがいたします。

 

それから天秤の吹流しは基本は4.5mでありまして、これより短くするとイサキは目が良いので極端に喰いが悪くなりまして、よほど場数を踏んでお魚の生態を把握するまでは、是非々市販の吹流しを使われることをお勧めします。

 

メーカーは製品についてかなりのフィールドテストをしているらしく、釣れる仕掛を開発しライバルとしのぎを削っているみたいで、使用する側が目的に合った仕掛けの選択を誤らなければ、概ね手作りの品より釣れる場合が多いような気がします。

 

 

 

さてと、そろそろ出立して内海に向かいますが、スパコン予想では北風が少し出る感じなので、チョイと歯を食いしばっての釣りになるかもね。


2017-10-07 03:11:00
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凄い風と雨でしたね。

 

台風18号の時より激しかったですわ。

 

お船3艇を橋の下に置いていたけど、前日にもう1本ロープを結わえておいたから事なきを得ましたが、下手したら3艇とも流されて失っていたかもなあ。

 

橋の下は避難港の外で内海川の流れが当たる上、湾内で生じた風波がまともに来るからグチャグチャ状態になるけど、まさかあれほどに荒れるとは思わなんだ。

 

外海も恐ろしいほどの高波が押し寄せておりました。

 

 

 

終日雨が降り続いたのでキャビンから1歩も外に出ることなく、GPSのデータ移動を行っておりましたが、はたはた君のGPSも完全にせいゆう丸と同じデータの内容になったので、お魚を探すのに凄く便利になったと思います。

 

機種が一緒なのでリモコンも同じで扱い方や目的地番号など全部一緒だから、沖に出て電話でのやり取りの時にスムーズに情報を伝達出来そうです。

 

少人数でのレンタルボート使用の時には、スズキくんに比べて燃料代が半分だから、はたはた君の方が経済的に有利だと思います。

 

 

 

さて魚探についてもう少し解説してみますが、200kヘルツでの映像は探知する範囲は狭いがシャープに映ると昨日書きましたが、機種によって違うのかもしれませんがノイズにも強い感じがします。

 

ノイズには自船のエンジンから発する音を拾う場合と、近くに居る他船から発せられる魚探の音波を拾う場合がありますが、50kヘルツではエンジンノイズをかなり拾うので、探索する時にはスローで走らせる必要があります。

 

そうでなくても自分の場合探索する時には時速4km以下で探さないと、正確なお魚の群れの位置を特定できないと思ってますが、中には信じられないスピードで魚影を追ってる方がいらっしゃるけど、本当に探せているのか甚だ疑問であります。

 

 

 

それから海底の地質もある程度見て取れるのですが、砂地の時には赤い海底を表す部分の厚みが薄いけど、岩礁になると厚みがグッと増します。

 

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ウネリがある時には海底がこんなに平には写りませんで、船自体が数メートル上下する関係で平坦な海底だけど波を打ったように映ります。

 

アジ釣りの場合ポコっとした小岩に居ついてるからその小岩を探す必要がありますが、丁度波の高さと小岩の高さが同じ場合判別が難しいのですが、岩の場合厚みが増すのでそれに慣れたらウネリがあっても見つけられるものですよ。

 

 

 

それから魚探に騙されることも結構ありまして、魚探といえども所詮電子機器ですのでお魚とプランクトン類の区別をつけるのは不可能なんですが、最新の魚探はデジタル処理がされてるそうで、ある程度のお魚のサイズまで判別出来るようになったけど、まだまだ確実では無いようにあります。

 

例えば真冬の海底付近に魚影と思われる影を発見して、イカリを打って仕掛けを投入してもまるで喰って来ない経験を何度もしたことありますが、それは多分プランクトン類が水温低くなり海底付近に落ちて来たものと思われますが、そんな時には50kヘルツの画面に写っているかどうか見てみると良いね。

 

200kヘルツは探知能力が高いから何でもかんでも写しちゃうけど、50kヘルツは横着というか適当にしか映さないから、そちらにも影が出たらある程度のサイズのお魚と判断できますが、50kヘルツにまるで映ってなくて200kヘルツの画面が賑やかなときにはプランクトン類と判断したほうが良いですわよ。

 

 

 

 

まあこんな感じで、魚探だけでも色々経験深めてやっと分かることもあるのですが、明日以降はGPSの見方などについて解説したいと思います。

 

 

 

今日はまだ昨日の波が残っているでしょうが、堀切峠から確認してウネリだけ残っていれば出られるかも知れませんわ。


2017-10-06 02:40:00

ただいま午前2時前。

 

いつもより少し早く目が覚めてこうしてパチパチしておりますが、お外はかなりの雨が降っている模様です。

 

今日の波の高さは5mだそうで、九州南岸を低気圧が通過するのかな?

 

雨が降れば橋の下といえども屋外の整備をしてると濡れちゃうから、今日はゆっくりGPSのデータ移行などして遊ぶことになるかもね。

 

全く気が付かなんだが明日から3連休だそうで、サラリーのお方達は首を長くして待っていることでしょうが、明日はどれくらい波が落ちるかなんですが、ウネリだけならどうにかなるかもですが、チョイと難しそうだね。

 

 

 

さてと魚探についてのお話しを進めますが、最近の魚探は50kヘルツと200kヘルツの2周波を備えた機種が主流になっているけれど、どうしてそうなのか、若しくはどう使い分けるのかを解説する記事を目にすることは無いですね。

 

メーカーのホームページの魚探講座を訪ねても、せいぜい深い場所では50kヘルツを使い、浅い場所では200kヘルツを使う程度にしか解説されてないけど、実はアジを探索する時に極めて便利な使い方があるのですわ。

 

そう、アジの群れを探索する時にそれぞれの周波数の特性を活かすことにより、比較的簡単に群れの規模と中心を把握することができるのですねえ。

 

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高周波というのが200kヘルツで、低周波というのが50kヘルツにあたりますが、これは人で言えば声が高いか低いからしいけど、探索範囲がこれほど違うみたいです。

 

高い周波数は水で減衰されてあまり深い場所まで探知出来ないし範囲も狭いけど、魚影がピシッとシャープに映ります。

 

逆に低い周波数は減衰され難く深い場所まで探れて探知する範囲も広いけど、なんとなくボワーっと映る。

 

普段自分たちが釣りをする60メートル程度の水深では200kヘルツで十分探索出来るけど、広い範囲を探知できないので群れを見つけるのに手間取ることがあります。

 

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そこで50kヘルツの周波数を使って大まかな群れの把握から開始する訳ですが、アジのポイントに近づくと50kヘルツの画面ばかりに注目して船を進めますが、下の写真では左側の50kヘルツには魚影が写ってるけど、右の200kヘルツの画像には魚影らしきものが写っておりません。

 

 

 

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広範囲を探知する50kヘルツで魚影を見つけたけど真下にはお魚が居ない、つまりこれは船が魚群の端っこより更に外側を通過したことになるのですわ。

 

この時大事なことはGPSの画面上にこの魚探の映像が出た場所にマークを打ったり、頭の中に記憶したりしてこの場所を把握しておくことです。

 

次にUターンして上の画像が出た場所に戻って、今度は右側か左側かに20メートル程度ずらして通過してみたけど魚影が何も映らなかったが、反対側にずらして通過してみるとこんな画面が出てきたとする。

 

 

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両方の周波数の画面に魚影が出てるから、群れの中心近くを船が通過したことになります。

 

自分が船を出して探索する時に同じ場所をしつこくウロウロしてるのは、GPSの画面上に群れの位置と中心をイメージしているためで、この群れのどこに船を着ければ一番釣れるかを検討しているからなんですねえ。

 

昔のように群れがデカかった時はどこに着けても釣れただろうけど、特に今年の夏のようにアジの群れが極端に小さい場合、こうした探索技術を持たないとアジを釣ることはまず出来ないですよ。

 

 

 

「餌を撒いていればそのうちに魚が寄ってくるものよ。」 とお考えのお方がいまだにいらっしゃるのには驚かされますが、アジに限って言えばそんなことは決してございません。

 

イサキのように岩礁地帯で抱卵してるいわゆるシーズンに釣るのは超簡単でして、以前釣れた場所にイカリをドボンすれば大概釣れますが、アジをコンスタントに釣るのは相当技術を必要としますがね。

 

ですから6月から8月までのイサキのシーズンには沖の浅瀬に結構な数のお船を見かけますが、放卵してイサキのシーズンが終わると途端に釣れなくなるから釣り船がさっぱり出て来なくなるけど、アジの群れの探索とイカリ打ちのテクニックを持ち合わせていれば、だいたい1年中お刺身程度のお魚を釣り続けられる感じがしますわよ。

 

 

 

さあて、昨日から雨模様だから半額物が多くあるかも知れないので、半額ハンティングしながら内海に向かうことにしましょうかね。

 

 

 

 

 


2017-10-05 04:53:00
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昨日はいよいよ強烈な青北がやって来て、海は大シケになっちまいました。

 

自分の港は川の中の避難港だからそれほど風は吹かないけど、それでも時折 「ブワー!」 と東寄りの風が吹くと、橋の下で修理・整備の作業している3艇がザザーっと横に動くいて、ちょっと作業し辛いい時間帯もありました。

 

 

 

昨日の修理の主なものは、大きな懸案事項であったジュニアくんのドライブシャフトの折損をいかに復旧するかでありまして、何が何でもゼロ円修理を貫徹しなきゃならないので、頭をひねり続けてました。

 

とりあえずシャフトの取り外しからしなきゃならないが、これがまたボルトが腐食していて工具を受け付けないから、やむを得ずグラインダーでボルトをカット。

 

凡そ1時間掛けてようやく外れたドライブシャフトがこれ。

 

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鉄の塊かと思ってましたが、単なる茶筒みたいな物なんですねえ。

 

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これがドライブシャフトが接続されてたエンジン側のスプライン部分です。

 

そのまま 「困った時の吉園さん」 の工場に持ち込んで相談すると、 「合いそうなのを探しときますわ。」 と快いお返事をくださった。

 

丁度2tトラックのドライブシャフトと同じみたいだから、近くの大信鉄源で物色してくれるそうな。

 

調べてないから正確な金額は分からないけど、ヤマハで新品買うと4~5万円はするかもなあと思うが、限りなくゼロ円で出来ると良いと思ってます。

 

 

 

次にせいゆう丸の船首のレールのグラつきの補強を、こういう風にしてみました。

 

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これで体をレールに預けてもグラグラすることなくなって、安心して用を足せるようになりましたわ。

 

 

 

 

さてさて本題の魚探についてのお話ですが、その前にアジのような回遊性のあるお魚は海の中でどうしているかを考えてみたいと思います。

 

 

 

今日は上り潮なのか下り潮なのかと、出港すると潮の動きを捉えることから始めますが、それは潮の動きでアジの居る場所がガラリと変わるからなのでして、しかも上の潮と下の潮の流れが反対の時(2枚潮)もあるからややこしいのであります。

 

宮崎沖においては潮の流れは干潮満潮には全く影響されずに、黒潮の具合で決まります。

 

中には潮見表を見て潮の動きを予測されるお方を見かけますが、ハッキリ申し上げて潮見表は船の出入りの際の水深の参考にしかなりませんねえ。

 

で、アジはどのように泳いでいるかなのですが、内海沖では大きな岩礁地帯にはあまり居ついておらず、砂地にポコっと突き出た2~3メートルの小岩の近くの砂地に居ることが多いようです。

 

潮が動いている時はその小岩を背にして潮の流れの上流に向かい泳いでいるようなんですねえ。

 

潮の速さによってもポジションが変わりまして、流れが速い時には50メートル以上も上流側に居るし、流れが遅くなると段々小岩の近くに寄ってきて、止まると小岩の真上辺りに来て夢遊病者のようにフラフラ漂うようになります。

 

潮の流れが止まり反対の向きに流れ始めた途端、そこからあっという間に居なくなり、数百メートル離れた場所に移動することも希ではありません。

 

そんなことがあるものだから、船を走らせている間お魚の居付き具合を見ながら下の潮の流れを予想しつつ、それぞれの潮の時に強い瀬を中心に探すことにしてるのですわ。

 

 

 

ありゃりゃ、今朝は寝坊したから時間が無くなって魚探の話まで行きませんでしたが、明日は2周波の魚探が何故必要なのかについて解説します。


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