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せいゆう丸釣行記
お勤めのお方はお休みの日を首長くして日々の仕事を努め待つのでありますが、そんな日に海が荒れて出漁中止となるとガックリと肩を落とされてしまうのであります。
そのあたりたっくさん経験してるから、その気持ちよーく分かりますね。
そんなお姿を想像すると、「どげんかせんといかん」(チト古いなあ) との思いが強くなるのです。
「せめて午前中だけでも波が出らんでいてくれよ」、と祈りながら出港してみるとあっけないくらいの凪ぎでありました。
(北の風が海上ではやや強い) という天気予報はなんじゃろかい? と思いつつ、いつものポイント行くも魚影なし。
そうであればチト冒険だがカンパチやニベの引きを楽しんでもらいましょうかと、南限まで移動することを決意して40分かけて移動したのですが、なんと到着した頃から風向きが急に変わったのであります。
しかも悪いことに下り潮が超早く、風と潮と波のエネルギーがまともに船にぶつかってきて、それはもう船内はグチャグチャの揺れに襲われることとなり、イカリもまるで効かんので浅場の岩礁地帯に移動することにしました。
魚探に沢山のアジ子の群れが確認出来てたのに、見ることのないカンパチ君達に別れを告げざるを得ませんでした。
移動した先の岩礁地帯でも仕掛け入れてみたが潮が超早くどうにもこうにもならず、波がさらに高くなったのでこれ以上悪くなって恐ろしい思いをしたくないので帰港することに。
帰港するあいだも、斜め横からのとんがった波がどっかんどっか当たり、ステアリングを握りしめて一生懸命操縦して1時間近くかけてようやく港の中に入ることができました。
ああ、良かった。
今度また凪ぎの日にゆっくり竿出されると良いですね。
残念ではありましたが、海の急変を体験出来たのは良かったかもね。
陸上では考えられない変わりようだもんね。
お掃除を終えて帰途につく途中の堀切の手前で海の写真を撮ったのですが、近くに1台のバイクが止まっていてライダーが休息をとっておられた。
レーサー風のシルエットのバイクのマフラーを見ると、「うおおおー、2ストのチャンバーじゃん。スゲースゲー」。
引き寄せられるようにバイクの近くに寄り、躊躇うことなくオーナーさんに声かけた。
「これ2ストですよね。凄いですね。」
それから一方的にバイクのことベラベラ喋って、ついでに写真撮らせてもらいました。
見てよこのチャンバーの曲線美を。
撫でて触ってスリスリしたくなるような形状だよね。
あれ、ひょとして自分だけ?
うっとうしがられるといかんので別れ際にちゃっかりこのHPの宣伝してバイバイしたが、遠ざかる2ストの音・排気の匂い・青白い排気色、すべて痺れますなあ。
ああ、またバイクに乗りたくなったが、怪我でもしたら多くの方に大変な迷惑掛けるけん止めとこ。
明日は出られるやろうかね。
みんな楽しみにしとるからね。
「あれ、雨?」
午前3時過ぎ、駐車場に停めているカローラに乗り込みフロントガラスを見て雨に気付く。
天気予報では確か雨とは言ってなかった気がするが、多分通り雨であろうと特に気に留めずマックスバリューに向かい半額物をたくさんカゴに入れてレジで精算すると、優勝セールで5パーセントの割引でありました。
半額のそれまた5パーセント割引って、お店のもうけってあるんやろうかね?
あるわけないよね。
朝から何か、ものすごく得をしてルンルン気分で内海に行くと、曇り空のためいつもよりとても暗かった。
いろいろ準備していると、「ポツ ポツ」
雨が降り始めた。
台風は嫌というほどうろちょろしていたがこの頃ほとんど雨が降らんかったので、佐土原の友人から畑を借りてかあちゃんが色々野菜を作っていて、最近水が足らず水撒きしている話を思い出した。
改めて天気予報を聞いてみるとなんとなく雨に傾くようなニュアンス。
「もしやこれは?」 と思い、ケータイのスケジュールで今日のメンバーを確認すると、「ああ、やっぱり・・・」
はい、昨日のメンバーは確か5回連続休漁となった最強の不運チームでいらっしゃいました。
お話伺うと最後は6月のイサキのシーズン以来だそうで、遠い遠い昔のお話につき記憶を呼び戻すのに一苦労でありましたね。(笑)
さてさて、小雨が降る中いきなり南限のポイントに出立!
ここのところ内海界隈ではアジが全くと言って良いほど釣れなくて、半分漁師をして市場に卸しているメンバーは毎回玉砕しているらしい。
量を獲らんといかんからサビキしかしないため極端に言えばゼロか100でありまして、天秤しておられれば少しは違うのであろうけど、行けども行けどもゼロが続いているから最近はもう誰も出てこない。
せいゆう丸はそんな中いつものポイントで知恵絞りそれなりに釣果を出してきておりましたが、先日ついにデカチンアジの姿を見ることが出来なかったので南限まで足を伸ばしてカンパチやニベをゲットできた訳であります。
昨日あたりから上りの激流が収まり軽い下り潮に転じたため南限に行けたのですが、昨日もその選択は良かったと思いまいした。
一昨日ほどのアジ子の群れはありませんでしたが、結果としてカンパチが3匹 ニベ5匹位? アジ子多数を確保したところで北風強くなり波が崩れ始めたため、躊躇することなっく港近くのいつものポイントに帰りしばらく時間を潰しておりました。
粘ってみるものでありまして、通りすがりのデカチンアジが帰港前にパタパタ食ってくれまして、それなりに良い結果がでたのでありました。
このお写真は超高級魚のトビハタでありまして、このポイントでたまに上がってきますがね。
メジナ体型のアラの仲間でありまして、市場では相当のお値段がつくらしい。
食べたい!
雨が降ったり、なにやらかにやらあった1日だったけど、おかげさまでリストのトップチームがランクを無事下げることが出来たことがなにより一番嬉しかったですね。
さあ、もう3時30分を過ぎたので出立しましょうかね。
だああー、もう何でこんなに釣れんちゃろか?
夜明け前の朝6時過ぎから夕方3時まで頑張って仕掛け投入しても、デカアジが数匹とチヌやチダイがこれまた数匹しか釣れん。
今年は季節外れのグランブルーの水温高い上り潮が時速3km以上の速度で沿岸を洗っていて、もっと早い潮が流れている沖に行っても釣りにならんし、時間かけて南限に行っても同じことだし、結局いつものポイントで粘るしかないのですが、ずっと釣れないとやはり退屈。
なんとか少しでも美味しいお刺身釣ってもらいたいがままならぬ。
こんな時が一番ストレス溜まるのでありまして、昼寝どころではない。
さらに久しぶりに食ってきたクロエバを自分がタモで取りそこね、竜宮城に帰すヘマをやらかしてしょんぼりしてしもた。
でも面白かったのは、岩礁に天秤を引っ掛けてPEの途中で切れてしまうハプニングがあったのですが、その後サビキに仕掛けを変え何投目かで自ら亡くした天秤仕掛け一式を回収してしまったお方もいらっしゃった。
転んでもタダじゃ起きないと申しますか、勝負師がごとくのそのお方の生き様を垣間見たような気がしましたなあ。
そんなこんなで色々ありましたけど、自分にとって昼寝の時の一番の子守唄は後ろでお魚がピチピチ跳ねて、「 うおおおー、デカー 」 と大きなお声が響く時でありまして、昨日・今日のように 「 シーン 」 の時はまず眠ることができない。
しかし釣れるアジのサイズがとにかくデカイから、何とか皆さん今夜のお刺身は確保できたみたいだから、まあ良しとしてちょうだいね。
明日も釣れんちゃろうか?
オーマイガー。
朝早くからいつものポイントに着けて餌を振るも、風が変わり位置が変わると食ってこなくなる。
位置が変わりイカリを何度か掛け直してデカアジ1~2匹釣れると、また風が変わり位置がずれて食わなくなる。
食わない時間になるとやはり食わなくなる。
それではと、一昨日クラブの会長がチダイを好漁した深場に遠征し、イカリを入れると今頃珍しい上りの超激流でアウト。
頼りにしているイルカ沖のアジ釣り場に移動するがそこも激流で、一応仕掛けを入れて30分何も来ない。
こりゃ貧漁の伝説(レジェンド)作ってしまうぞと焦り、再びいつものポイントに移動。
昨日の移動時間だけでも2時間近くだった。
到着する頃には南風が強くなり、イカリを打って間もなくして波が崩れ始めたので帰港することに。
やることなすこと、裏目で全てうまくいかんかった。
またアジをポトリと竜宮城にお返しすることが多い日でありまして、極めつけは貧漁の中超貴重な40cmオーバーのデカチンアジをもうちょいでポトリ。
がっくりで力が抜けてしもた。
ご存知とは思いますが、アジのお口は硬い部分もあるのですが膜の面積が広く、膜の部分に針掛りすると穴が広がってくるんですなあ。
ご存知なければ今度台所でアジのお口を開いてやってじっくり観察すると良いが、お口を大きく開けるために膜の部分がとても多いんですね。
膜も向こうが透ける程の薄さなもので、針が貫通して力を加えてやるとすぐに穴が広がっちゃう。
だから取り込みの時に注意せんといかんのは、食ったらあわせをせず中速以下のスピードで定速で巻き上げる。
ここからが大事なのですが、船中に引き上げるまで淀みなくテンションかけた状態を維持することですね。
アジを逃がす時によく見る光景ですが、勢い余り余計に巻き上げすぎて天秤が上の方でブラブラしているのを手を伸ばしてつかもうとする。
お魚の方への注意はもうおろそかになって、アジは船底あたりで自由に泳いでいる。
やっと天秤捕まえたと思うと、几帳面に竿掛けに竿を掛けようとするが慌てていて手こずり時間がかかる。
手こずっている間もアジさん必死に右往左往して逃げ回る。
だんだんお口の穴が広がっちゃうから針の周辺はもうユルユル状態。
そうするうちにテンションかかっとらんから針がお口からスルリと抜ける。
はい、さようなら。
こんな感じかな?
自分の基本ですが、仕掛けを入れて待ってる時はあくまで竿掛けに掛けて待つ。
食ったら竿掛けから竿を外しゆっくり巻き上げる。
どんな魚が食っとるか分からんから、必ず竿掛けから外して手に持ち強い引きに竿の角度やドラグ調整して対応しますが、見とると突然のプッツンは竿掛けに掛けたままの時が大半のごとありますね。
天秤が手元の位置まで来たら巻くのをやめてすぐに天秤を左手で掴む。巻き過ぎは厳禁であります。
掴んだ天秤を船中に入れてハリスを左手で握りゆっくり上に上げながら、竿を速やかに右手で船べりに置く。
そして両手でハリスをゆっくり 「スー スー」 っとたぐりながら、上がってきたアジの口の針の掛かりどころを観察して、ヤバそうな時はタモで掬い、ダブル・トリブルの時はタモ使わずテンションかけ続け引き上げる。
こんな感じかな?
あくまでもお魚にテンションを 「 スー スー 」 とかけ続け、いつの間にかお魚さんが、「 あれー?」 っと、船中に引き上げられるように取り込むのであります。
これ簡単そうで結構むずかしいようで、結局体で覚えるしかないみたい。
見てると段々上手になっておられるけどね。
これから出立して漁に出ますが、昨日の南風の波が収まってくれてると良いけどね。