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せいゆう丸釣行記
「おんやー?珍しく漁船が1隻も居らんわ?」 と呟きつつ、昨日の午前5時前に堀切峠を車で通過しておりました。
近頃夜が明けるのが少し早くなって6時過ぎには少し明るくなりますが、堀切峠を通過する頃は全くの暗闇なもので、波の状況は目視出来ません。
それでも 「波の高さ1m後1.5m」 の予報だったので、朝のうちはまだ大丈夫でしょうと思ってたのが大間違いでありました。
沖に向かって出てみると北からの尖った 「まさか」 の波が押し寄せて来てて、潟を一周探索しただけで中止して帰港することにいたしました。
とてもじゃないけどあんな波の中では楽しい釣りなど出来る訳がないからそう判断したけど、可哀そうに波に揺さぶられながら修行みたいに潟で釣りをしていたお船もいらっしゃったわ。
ということで帰路について、港に上がって 「今日は残念だったね。」 のおしゃべりを終えてお別れしたあと、早速整備や艤装のお仕事に取り掛かりました。
まずは、せいゆう丸の船首分のバウレールを留めている金具の増し締めから。
せいゆう丸は古いディーゼルエンジンなもので、艇体に伝わる振動が激しく知らぬ間にあちこちのボルト・ナットが緩んできます。
バウレールの取り付け金具が緩むと、レールがグラグラしてイカリ揚げの時に危ないので早くやりたかったが、不精者の自分は長い時間そのままにしてたので、これじゃいけないと昨日一生懸命狭い場所に手を入れて増し締めを完了しました。
還暦目前の自分はいまだに50肩が痛くて、捻った体勢で腕を動かすと 「キリッ!」 と痛みが走り、その度顔を歪めなければならない。
で、ロキソニン湿布薬を肩に貼って作業をしてるのだが、それでもいつも使わぬ角度に腕を動かすと 「キリッ!」 がやって来るのであります。
年を取るということは体のあちこちが痛くなることなんだと、最近ようやく理解できるようになりましたわ。
次にお友達のお船の艤装に取り掛かったのですが。船首部分にイカリを打った時にロープを結わえるクリートが無かったのでそれを取り付け、電源のスイッチも付いてなかったのでそれも取り付け、最後はイカリ綱が収めてあるロッカーの蓋が風で飛ばされそうな感じだったので、手持ちの材料をチョイと細工して風圧で飛ばないようにしてしもた。
まともに材料を購入し業者さんに艤装を依頼すれば結構なお金を要するのでしょうが、自分はそんなお金が伴うこと大嫌いだから、バックアップ用の陸上艇から必要な部品を全部外して調達して、ボルトやナット等の金具類は長年に亘りあちこちから集めてたのが揃ってるので、全てこと足りましたね。
「ゼロ円食堂」 というのは聞いたことあるけど 「ゼロ円修理屋」 をやるのも、頭の体操になって、なかなか面白くて楽しいよ。
それから昨日は数人のお友達がわざわざお越しになって、楽しい釣り談義をすることが出来ましたが、中でも宮崎港にお船を係留されてる Iさんとのお話しは盛り上がりまして、自分が作った海底地形図にポイントが打ち込んである図面を見ながらお話を伺っておりますと、アジ釣りに関して言えば内海沖は宮崎沖に比べると相当恵まれているらしいんだわ。
自分は宮崎沖の釣りをしたことないから状況が全然分からないから、たまに市内の釣具屋のオヤジさんに近況を尋ねてみると 「アジ・サバがいつも入れ食いですよー!」 と毎回自信タップリにお答えになられるから、宮崎沖は夢のような海域だと信じておりましたが、 Iさんのお話し聞いているとそれって随分と過去のお話しのようだ。
かつてはシーガイア沖の瀬でアホみたいにアジが喰ってた時期もあったり、最近でも希に近くの浅場で爆釣することもあるそうだが、遠浅の地形だからとにかく漁場に行くまでが遠くて大変だそうで、釣具屋のオヤジさんが馬鹿の一つ覚えのように言う 「いつも入れ食いですよー!」 は随分と遠い昔のお話しのようであります。
入れ食いとか爆釣とか炸裂なんぞしなくて良いけど、沖に出たら常に安定してそれなりのお魚が釣れて、美味しいお刺身やお魚料理を、家族とほおばりながら楽しい時間を作り出すことが出来れば、そんな程度で良いと思いますね。
ところで毎日ピーピー言ってる自分でありますが、昨日お知り合いからこんなお野菜をいただきましたよ。
小さな家庭菜園で作られたお野菜なんだそうですが、わざわざ電話をしてくださったので、ご自宅まで厚かましくいただきに伺いました。
持って帰ってかあちゃんに渡したら大喜びして、早速下ごしらえしてましたわ。
今日の夕飯は、これらの新鮮なお野菜をたっぷり使ったお鍋や、ああそうだ柔らかそうなキャベツでお好み焼きも作ってくれるかも。
実に楽しみであります。
心から感謝〃でありますなあ。
さてと今日も 「海上では北の風がやや強く」 だそうで、多分無理だとは思うけど行ってみなきゃ分からないので、とりあえず半額ハンティングしながら内海に向かいましょうかね。
今日行けなくても、また次があるさ。
昨日は前日の大貧漁を引きずっての何となく気が重い出港でしたが、いつものように潟の探索から始めると下り潮で申し分ない魚影が確認できたので思わず 「やったね!」
船の流れを読みきれずイカリ投入を失敗してやり直し、2度目にドンピシャとポイントに付けたが、そこはなんともぬけの殻状態でチダイが2匹釣れたのみ。
わずか10分程度の時間でしかなかったが、あっという間に皆さんどこかに行かれてしもたようだ。
もう既にこの時には 「大貧漁」 の文字が脳裏にチラチラし始め一気に気分がブルーモードになったが、諦める訳にはいかないので気を取り直して沖に行くことにしました。
沖に到着すると真冬の海とは思えないほどのベタ凪ぎ無風状態で、曇り空でお日さまが出てないので少々寒い1日でしたが、揺れないから随分と快適な漁を楽しめました。
基本的に下り潮であることを把握してたので下りに強い場所を重点的に探していたら、前日にお魚の影も形もなかった場所に大きな群れを見つけてイカリをドボン。
1投目から竿先がプルプルして待望のアジがお越しになってくれました。
天秤仕掛けよりサビキに良く喰ってきたので、自分もたまには竿を出してみようかと船首でしばらく竿を降ったら、短い時間で15匹程度釣れちゃいましたわ。
ところがところが、365つり具えさ店オリジナルのハリス3号の細サビキでアジを釣ってたお方の竿が大きく曲がり、糸がどんどん出て行っている。
そのお方 「365つり具えさ店オリジナルのサビキはあんまり釣れないわ!」 と直前まで呟いておられたが、ファイトに入ると 「凄いぞ!オリジナルサビキ!」 の評価に変わっておられました。
人の評価とは大体そんなものでありまして、劇的に状況が変わると手のひらを返したように覆るものなんですなあ。
それからが大変で、アジを咥えて逃走しようとするデカいお魚と格闘することおよそ30分、ようやく50m先に銀色の魚体が 「ボコッ!」 と上がってきたが、予想通りオオニベのデカい奴でありました。
細ハリスが切れないように慎重にリールを巻いて船に寄せてギャフを打ち込もうとしたその瞬間、お魚が最後の力を振り絞ってか尾っぽを 「バシャ!」 と振ると、尻尾に掛かっていた針の細ハリスが切れてしまい、お魚はプカプカ浮いたまま潮に流され南に下っていく。
「うぎゃー!」 ってんで、イカリを揚げて全速力でお魚を追いかけ、浮いてるお魚に接近してギャフで打ち込んでようやく船中に取り込むことが出来ました。
で、戻ってまたアジを釣りましょうかと元の場所に戻ってみるとびっくり仰天、お魚が全く居なくなっておりました。
ハイ、海底でオオニベ君が大暴れしてくれてたためか、小心者のアジさん達は怖がって一斉にどこかに行ってしまわれたようだ。
オオニベとのファイトが始まってから、仕掛けが絡まってバラしたら申し訳ないと誰も仕掛けを入れなかったし、ファイトが終わればお魚が全然居なくなるわで、こりゃ休業補償と損害賠償をしてもらわんといかんですわ。
仕方ないのでまた別の場所を探索して群れを見つけ、ポツリポツリと天秤仕掛けでアジやマダイを追加して、昨日の漁を終わることにしました。
下は氷ばかりだよ。ホントだよ。
洗ってないので汚いが、これが久しぶりの自分の釣果であります。
サビキで釣れるアジより天秤仕掛けで釣れた方が、型は断然良いみたいだが、それでも皆30cmは超えております。
40cmオーバーのデカチンアジもチラホラ見られましたなあ。
お陰様で昨日はお刺身食べられる程度にチョロっと釣れたのでまあ良かったが、でも前日のようにまるで釣れなかった時のことを思い出すと、喜んでばっかりはいられませんがね。
さあて、今日から少々北風が出そうな雰囲気ですが、とりあえず半額ハンティングしながら内海に向かいましょうかね。
最近にしては珍しく寝坊してしもたので簡単に。
昨日は1日中どこに行っても潮が完全に止まっておりました。
潟でも沖でも朝から夕方まで完全に仕掛けが真下に落ちて行く状態が続き、大貧漁となりました。
そんな中終盤に、こっそりとハリス2号のハリスに変えたお方の天秤仕掛けに比較的コンスタントにアジが喰ってきたので、やっぱり喰いが落ちた時には細ハリスは武器になるね。
4号のハリスには全く見向きもしないアジが、2号だと喰って来るのだから間違いなくお魚はハリスを見ているんだよね。
石鯛らしきアタリがあって一発で切られたけど、昨日みたいな日には仕方ないわな。
細ハリスの仕掛けもあったほうが良いですね。
ちなみに1本針で、超シンプルなのが良かったみたいです。
時間になったから、今から半額ハンティングして内海に向かいますわ。
恐怖の月末が近づいているからそろそろ沖に出ないとマズイと思ってましたが、昨日は実に穏やかな1日で久々の漁となりました。
出港はいつものように7時半頃で、とりあえずいつもの潟に寄ってみると水温が16度とかなり低くなってたものの魚影はかなり出ておりました。
天秤からスタートしましたが、どの竿にも1投目からアタリがありまして、お約束の時間まで喰ってくれてお刺身程度はとりあえずゲット!
大きな引きが何度もあって3号ハリスの限界を超えて捕れなかったお魚の正体は石鯛でありまして、2kg前後の立派な奴でありました。
そのうち下りの潮目がやって来て水温が1度近く低下して15度近辺までになると、お魚さん達は海底にへばりつくようになり一切口を使わなくなったので沖の方に移動しました。
沖のポイントをあちこち見て回りましたが、最近比較的釣れている場所に良い反応があったのでイカリをドボンとすると、やはりここでも1投目から竿先が 「クンクン」。
結局退屈しない程度には釣れてくれまして、なんとかお刺身を一晩楽しめる程度の釣果となりました。
石鯛は美味そうでしたね。
その日より数日置いて身を熟成させた方が美味しいとのご意見もあり、数日は刺身・味噌汁・煮付けなど楽しめるでしょうなあ。
さあて、今日も穏やかそうなのでお刺身程度の釣果で良いから、海の神様からお恵みあると良いですなあ。
昨日は両親を日南方面に連れて行って来ました。
正確には北郷の戸村スーパーで買い物して戻っただけなのですが、前日に日南に行きたいと言ってたことをすっかり忘れてしまったようで、買い物したらさっさと帰ると言い出したから、仕方なく田野の自宅に連れて帰りました。
やれやれでございますわ。
今日から沖に出られそうなので、今から燃料を買ったりしながら内海に向かいますが、出立の時間までそもそもサビキに何故アジが喰いつくのかについて考えてみます。
初夏になるとアジ子が大挙してやって来て、港の岸壁ではサビキでアジ子釣りする姿を良く見かけるようになりますが、撒き餌の煙幕の中にサビキを投じるとアジ子がアミと違えてサビキを咥えるから釣れる訳で、沖でのサビキ釣りも理屈は全く同じことであります。
ところが潮流のある沖でのサビキ釣りでは、アミの煙幕の中にサビキ仕掛けを上手に入れ込めるか否かで釣果がガラリと変わるものですが、このやり方で針だけの胴付き仕掛けにオキアミの餌を付けて同じようにやっても、これが不思議とてんで喰って来てくれないのです。
中には胴付き仕掛け大好きおじさんがいらっしゃるのですが、お話を伺ってみると随分昔に宮崎よりはるかに魚影の濃い海域で自分の船でバリバリ釣りをされてた際、胴付き仕掛けで色んなお魚を釣っていらっしゃたようで、 「これで釣れないはずはない。」 とチャレンジし続けて10数回。
遂に先日ギブアップされたみたいで、 「船長、次回までに釣れるサビキを5枚買って用意してくれる?」 とのことでした。
このお方 「この仕掛けで何で喰わないのだろうか?」 と、ずっと考えておられたようだが、自分も理屈は分からないがとにかく胴付き仕掛けの針に刺された美味しいはずの餌には、この海域のアジはほとんど喰って来ないのであります。
ところが天秤仕掛けの吹流しに餌を付けて流すと、サビキより遥かに喰いが良い時もあったりして、同じ餌を付けてるのに胴付き仕掛けにはどうしても喰わない。
もっと言えばサビキ仕掛けに餌を付けてやっても餌の付いた針を喰ってくる感じではなく、やはりウーリーや魚皮やワームの針に喰ってくる。
つまりサビキや胴付き仕掛けに餌を付けても、アジは見向きもしないことが多いのですなあ。
最近お腹に卵を抱えているからなんでしょうが、アジの食欲が増しているけど、サビキ仕掛けの方が手返しの良さもあって釣れる数が天秤仕掛けで釣るより多くなってきました。
それでも喰いっ気があまり芳しく無い時は、天秤仕掛けでポツリポツリと釣った方が結果として良い場合もあります。
それでは、天秤の餌は食べるけど胴付き系の餌を口にしないのは何故か?
それは多分警戒心の問題ではないかと思っております。
基本的にサビキや胴付きのように、幹糸に枝針のハリスがいっぱいくっついている仕掛けには視覚的な警戒心が働いて避けていると考えてます。
天秤でも喰ってくるのがほとんど一番先の針であることを考えると、お魚は潮下から餌を見ながら接近して来るはずだから、餌だけがフワフワ浮いて漂っている先針をパクリと食べるのであろう。
2番目3番目に喰わないこともないけど、よほど活性が良い時か棚が合ってない時にそれは限られます。
では何故サビキに喰ってくるのかというと、あくまで自分の想像ですが、海の深い場所にサビキのウーリーとか魚皮とかワームとかの素材が漂うとその魅力がお魚の警戒心に優って、つい口にしちゃうのではないでしょうかね。
アミエビと間違えて喰うというより、素材の色とか光り方とかぷわぷわ感とかに惹かれて、怖さを忘れてつい口にしちゃうんじゃないかな?
だからその日のお魚のお好みでない、単色で単素材のサビキを使っちゃうと、まるで釣れないということが起こるのではないでしょうかね。
餌を付ける釣りをするなら天秤仕掛けを用い、餌を使わないのであれば宮崎用のサビキを使うのが、この海域での上手な釣り方なんだと、それが毎日客観的に見てて自分なりの結論かもね。
天秤仕掛けで竿掛けに竿を掛けてゆったりアタリを待つか、忙しくてせわしいが餌を途切れることなくしゃくって蒔いて仕掛けの投入・回収を繰り返すサビキ釣りにするかは、好みの問題になりますね。
どれどれ久しぶりに沖に向かいますわ。