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せいゆう丸釣行記
時化のため休漁2日目であります。
至極退屈なのであります。テレビの番も飽きちゃいました。
シャレ男の水アカ出てきたのでワックスかけてやりたいが、大雨と雷の中そんな馬鹿なことはしたくない。
でも今日は初孫のお誕生日を前に、祝い用の餅つきをかあちゃんとすることになっているので、少しは時間つぶしにはなりそうだ。
ところで先日、シャレ男の名義変更する際、車検証と一緒に入っていた整備手帳を改めて確認してみますと、滋賀県の女性が30年前の昭和59年12月に新車で購入され、エンジンのヘッドガスケットが抜けてオシャカになった去年あたりまでずっと使い続けておられたようです。
年間平均3000km走行し、実に30年乗り続けてこられたのです。
これって凄いことではありません?。1台の車を30年もの間使い続けるって、なんかヨーロッパ自動車文化の匂いがしますね。
アメリカの影響が色濃い日本の自動車文化は、新しい物を好み、結果作っては壊しをずっと繰り返している。
それどころか、長く同じ車に乗っていると自動車税が高くなるという、誠に不思議なグリーン化税制という制度なのだそうだ。
詳しくは知らないがその税制は、燃費が悪い古い車はさっさと壊して、最新の車に乗り換えなさいという趣旨のようですが、新しい車を1台製造するのにどれだけのエネルギーを必要とするのか知った上での判断なんだろうか?。
自分の相棒のシャレ男は燃費だけ取り上げれば、最新のハイブリッドよりはるかに低燃費だぞ。
まことに頭脳明晰であるはずの政治屋様や官僚様の発想は、時として我々に理解できないことが多い。
「もったいない」。
物を大事にしましょうという、日本古来の尊い文化を海外にも発信している映像をよく目にしますが、こと自動車に関してはそうではないようですね。
前の所有者の女性は(たぶんそれなりのお年だと思うが)、動かなくなったとき本当に悲しかったでしょうね。
30年間の思い出が、この車には詰まっているはず。
点検簿やオイル交換の履歴を眺めながら、そんなことを考えてしまいました。
その方とお会いすることはまず無いかと思いますが、住所が分かっているので、そんなこんなで宮崎で活躍している旨のお手紙を出そうかと思っております。
シャレ男、ワックスかけてピカピカにして写真撮ってあげるから、決めポーズ考えときな!。
「今年はなんか台風多くねえか?」
昨日の先輩漁友のお言葉であります。
まだ7月なのに12個も発生するのは、かなり異例なことだそうです。
多分向こう10日くらいは漁に出られないのではと、我が家では危機感が高まっております。
釣れるときに釣っておかないと、こんな時悔やむことになるのであります。
この間、かあちゃんのお魚惣菜で凌がなければいけません。
かあちゃん、頑張ってくれよな。
さて自分の相棒のシャレ男の燃費は、コンスタントに30km/L以上を保っております。
自分は生まれ持った貧乏性で、特に車の燃費には敏感なのであります。
加速とかトップスピードとか快適性とかスタイルなど、自分にとっては自動車の選択要件になりえません。
トータルコストだけが重要なのであります。
自分は毎日100km以上走行します。従って年間4万キロ以上の走行距離になります。
2年半で10万キロ走ることになるんですよ。
もしガソリン車でリッター10kmの自家用車であれば、年間およそ70万円も燃料代がかかります。
シャレ男だと20万円程度ですよ。年間50万円の差になるのです。その分どれだけ余計に魚を釣らないといけないかと考えると、ゾッとします。
縁もゆかりもないアラブの王様に無駄にお金を貢ぐ必要はないのであります。
まあ、こんなことばかり考えておりますんで、日常の運転もかなりシビアであります。
手動アイドリングストップは当たり前のことで、スロー加速や少しの下り坂でもエンジンカットでの惰性走行は得意であります。
シフトチェンジは2000回転で行い、一般道路ではメーター読み60km、5速2000回転前後で走行いたします。
だから自動車専用道路は超苦手で、70kmのスピードを強要されるとストレス溜まりまくりますね。すぐ降りちゃいます。
それと出来るだけ一般人の出勤時間や退勤時間には走らないように心がけています。
怒ったように車間距離を縮めて煽ったり、腹いせのようにエンジン全開で追い越す軽のお姉ちゃんの姿をあんまり見たくないものですから。
なにせこちらは早朝の漁の時間以外、これといって時間に拘束されないので、ゆったり・まったりと走る癖が付いているのです。
毎日時間に追われ、せかせかした毎日をお過ごしの方は、さぞシャレ男にイラつくことでしょうね?。
ところで、シャレ男のニュートラルでの転がりフリクションの少なさには本当に驚かされます。
あの程度の車重であれば、大体フリクションが勝って下り坂であまり転がらないものですが、シャレ男はちょっとした坂道でもコロコロ転がっていきます。
内海港に向かう早朝の運転では、信号の変わり具合が分かっているので、後続車がいなければニュートラルの惰性走行で止まらないよう速度コントロールしながら信号までたどり着き、青になるとセルでエンジンスタートしてトルクで5速まで持っていきます。
こんな走り方するから33km/Lの記録も出るんでしょうね。
パワステ付いてないのでステアリングの重さは関係ないのですが、ブレーキの真空倍力装置だけは気をつけておかないと、思いっきりペダルを踏み込まなければならない事態になるので、一般人はこんな走り方はやめておいたほうが良いかと思います。
そんなこんな、馬鹿なことばかり文章にする時間があと10日はあると思うと気が滅入りますね。
しばらく釣行記は書けませんが、日頃自分が考えていることを徒然なるままに書いてみたいと思います。
お仕事の休憩時間にでも、ちょこっと覗いて見てくださいね。
前日のボウズを引きずっているわけではありませんが、29日は休漁いたしました。
シャレード君の車庫証明交付並びに名義変更のため、貴重な波高1.0mの高条件をキャンセルして、警察・陸運で手続きしてまいりました。
晴れてシャレード君は宮崎っ子となり、本日よりシャレ男と呼ぶことにしました。
シャレ男は、宮崎501 せ 6872 のナンバーを授かり、岐阜からの移動を含め4000km走っております。
相変わらず燃費は30数キロで、燃料補給するまでの日数がかなり長くなりましたね。
なんせ600km近くにならないと燃料計の針が半分以下にならないため、スタンドに立ち寄る頻度が少なくなりました。
自分はシャレードをスニーカーのように感じております。
30年前、かあちゃんと結婚した当時に乗っていたスバルレックスコンビを思い出させるフィーリングですな。
とにかく軽い。頭が特に軽い。
いやいや頭が悪い訳ではなく、転回性能というのでしょうか、ハンドルを切るとクイッと曲がる。
久しぶりにカローラに先日乗りましたが、ハンドルを切るとちょっと間を置いて回り始める。クイッといかない。
キレが良いというのか小気味よい良いというのか、なんとも体にピチッと合う感じがいたします。
親爺どののフィットに乗ると、リニア的であまり好みに合わない感じがします。
どこか落ち着かないというか、静かなんだけどかえってタイヤ音やキシミ音が気になり始め、駄目なんですよね。
シャレ男は、始終ガーガーガラガラ音を立てているので、タイヤ音やキシミなんててんでわかりません。
ドア1枚脱落したらわかるかもしれないが、とにかく騒々しい。
ああそうだ。ハーレーやトライアンフ・W・目黒・ドゥカッティの世界に似ているかも。
連中は(最近よく見かけるバイク好き親爺達)は、トンネルの中に入ると必要もないのにスロットルを頻繁に開閉し、その騒音にうっとり悦に入っておられる。
とにかく騒々しい。
自分もアクセルをパタパタしないけれど、走りながらディーゼルの音に惚れて悦に入っているのかもね。
でもこの車、コンビニにどっぷり浸かった現代人にはお守りはできないかも。
1km走るのに1ccのオイル喰うエンジンて現代にありますか?
1000キロ走ると1リットルのオイルを補給してやらねばならないのです。
車には常に工具とエンジンオイルを常備していなければならないのであります。
ブローバイガスが多いためですが、自分でボンネット開けることないほとんどの方は、そんな話聞いただけで引いてしまうでしょうな。
せいゆう丸はオイルパンのシールが悪いのか、いつもダダ漏れしております。
出港時にはアカと一緒に排出するわけですが、でもなんかそんな手順が面白いのです。
娘の車は、何か鍵に付いているボタンをピッと押すとロックがカチャっと外れ、鍵差し込まなくてもボタンかなんかでエンジンかかるし、ガラスはハンドルクルクル回さずにワンタッチで上げ下げするし、至れり尽くせりなのであります。
でもね、あそこまで労力省いて何するんかね?って気がしますがね。
初期の焼玉機関で、帆かけ船から動力船に乗り換えた漁師さんたちの感動は相当なものだったでしょう。
その感動はエンジン始動の手順を特に厭わなかったと思います。
バーナーで予備燃焼室(焼玉)を温め、クランク位置を合わせ、カム部にオイルをピコピコさし、デコンプで圧縮かからないようにして、ケッチン喰らわないようにハンドルを回してようやくエンジンに火が入る。
ボタンでエンジンが始動する訳ではなかったのです。
漁師はエンジンの構造に精通していなければ漁を行うことはできなかったのであります。
「便利は馬鹿を生む」
自分は自然を相手に仕事をしております。
これからも自然に敬意を払い、ありがたいお恵みを頂きながら謙虚に生きていきたいものだと考えております。
シャレ男、これからずっとどちらかが朽ち果てるまでエコで頑張ろうな。
26日は地元団地の夏祭りの準備でお休みでした。
早朝から足場組の作業でしたが、それにしても陸上は暑い。
海の上ではここまで暑くないんだがなあ、と思いながら汗をかきかきボランティア活動を頑張ってまいりました。
27日はNさんが同僚のIさんをお連れになり、ご乗船いただきました。
出港は午前4時50分。夏至の頃からしますと夜明けが30分位遅くなったため、この時間ではまだあたりは暗い。
久々の航海灯を灯しての出港でありました。
Iさんはルアーフィッシングフィッシングが専門のご様子で、ルアーであればなんでも釣っちゃうとのお話(Nさん談)でありました。
26日には上り潮の黒潮がゴンゴン北上しておりましたので、海水の色は青に近く期待が持てそう。
Iさんはルアーを黄金の瀬まで引っ張ったものの、ノーヒット。
現地に到着して流れを確認するとあまり動いていない。
いやーな予感が頭をよぎる。
「いやいや昨日の黒潮が魚を活性化させてるはずだあ」と、自分に言い聞かせながら仕掛けを投入。
すでにNさんIさんは仕掛けを投入しておられる。
サビキ仕掛けのIさんが、「何か釣れましたあ」とおっしゃりながらリールを巻いている。
上がってきたのはヒメジ君。通称オジさん。
「ヤバイ! (ーー;)」
次に釣れたのがコガネスズメ。
「超ヤバイ!! (ーー;)」
サビキ仕掛けに次々とコガネスズメが食いついてくる。
「ヤバ過ぎる!!! (ーー;)」
そうなんです。真っ黒のお目目をした黄色が鮮やかなコガネスズメが釣れるときは、経験的に不漁の日なのです。
時折完全フカセの達人のNさんが、ソーダカツオやゴマサバを仕留めるも目的のシマアジやイサキが全く釣れない。
それでもNさん意地を見せ、シイラの大型をヒットさせるも船べりでラインブレイク。残念。
それを見て自分もIさんが釣ったグルクンをライン30号仕掛けに引っ掛け、海中へドボン。「いってらっしゃーい」。
しばらくすると三角の背びれを出した黒くでかい物体がグルクンに近づいている。
人の大きさは有にある。そして竿がゴンゴンしなる。
「ぎょへー。ヤバヤバヤバ」
慌てて竿を握り起こしたその時、ふっと軽くなり奇跡の針外れ。
どでかいサメ君は、グルクンをお食べになり悠々とどこかに行かれました。
あんなやつと格闘したらとてもじゃない。こちらが引きずりりこまれるわ。
その時点で自分は完全に戦闘意欲をなくし、お昼寝モードに突入。
その後潮が上り始めましたが、残念ながら沈黙が続き昼過ぎ竿納。
今日は残念ながら久々のボウズでございました。
NさんIさん今日は残念な結果に終わりましたが、またこの釣行記を見ていただき、調子良さそうな時においでくださいね。
お疲れ様でした。
25日は潮が下っておりましたが、安定した下りだったためかそこそこイサキが食ってきました。
一本竿だけでしたが、イサキが20数匹 ゴマサバが10匹程度釣れましたよ。
下見程度でしたが、一部市場に出せる位の釣果でありました。
26日は初めて船釣りに挑戦されるIさんが乗船され、午前5時前に出港しました。
船を黄金の瀬に向けてせいゆう丸を東に向けて走らせていると、毎日日の出を見ている自分が惚れ惚れするような素晴らしい日の出を拝むことができました。
東の空には雲一つなく、真っ赤な色したお日様の頭が海の彼方からちょこっと出るところから、だんだん色を薄めながら昇って行く様をじっくり拝見しました。
ありがたや、ありがたやでございます。
しかし日が高くなってくると次第に暑さが増し、ありがたいお日様が憎くなってくるのであります。
人はあまりに勝手な生き物でございます。
さてIさんは、お話を伺うとお魚を料理して食べるのが大好きだそうで、アジのなめろうの話題で盛り上がりました。
お魚を食べたいがために、せいゆう丸に乗船いただいた感じで、自分としては大歓迎であります。
おそらく釣った魚を大事に大事に食べて頂くんだろうなあと考えると、船頭としては本当に嬉しい気分になります。
50分ほどかけてようやく黄金の瀬に着いたものの、潮が動いている気配がない。
移動中から気が付いていたのですが、GPSが示す船速がずっと10km前後だったので潮が動いてない予想はできておりました。
しかし水深の深いところでは流れているケースもあるので、祈りながらIさんに天秤釣りのレクチャーしながら仕掛けを下ろしてみると、やはり下もほとんど動いていない。
魚探を見ても、昨日見られたお魚のキャピキャピ感がない。
「あちゃー、せっかく美味しいお魚を求めて来られたのにー」と、意気消沈しかけたものの、何とか釣って頂きたい思いで待つこと数分。
「ああ何か引っ張ってるう。うわわわー」
初めての船釣りで食いついてきた魚は、よりによって右に左に大暴れするサバ君でありました。
せいゆう丸は横揺れがすごいので、立っているだけでも体がぐらぐらするのに、サバに走られた日にはそりゃあもう大変で、Iさん竿持って踊っておられるようでした。(Iさんごめんなさい)
ようやく取り込めた魚は丸々と肥えたゴマサバで、Iさんたいへん喜んでおられました。
ゴマサバを見るIさんの目は、「どうやって美味しく料理しようかな?」と考えられていらっしゃるのか、キラキラしておりました。
その後風がどんどん変わり、何度かイカリを打ち変えましたがあまり芳しくなく、目的のイサキは数匹の結果に終わりました。
でも途中、Iさんに大きなあたりと引き込みがあり、残念ながらイカリ綱に持って行かれ5号のハリスがプッツンでした。
後ろから見ておりましたが、前日目を離した隙に自分の竿をへし折ってくれた突っ込みに似ておりまして、メジナの3キロオーバーだったかも知れません。
逃げた魚は・・・の言葉通りかも知れませんが、やはりここ黄金の瀬は何か大きなお魚が出没するとこですね。
実に面白くワクワクしますが、こちらが油断した時にお出でになることが多いようです。
南風が出始め、暑さもきつくなったので11時頃納竿し、丁度お昼頃に港に着きましたが大潮のド干潮。
Iさんには手前の漁師の船着場で船を降りていただき、お別れしました。
写真はIさんが釣ったイサキ4匹、ゴマサバ6~7匹、本カワハギ等々が入ったクーラーであります。
Iさん、今日はあまり釣れなく残念でしたが、楽しかったですね。
魚がなくなったらまたお魚確保に来てくださいね。
次回はなめろう用の脂の乗りまくった中アジを釣りましょう。
ありがとうございました。
来月の2日(土)・3日(日)は、娘のお引越しでお休みさせていただきます。ごめんなさい。