釣倶楽部　せいゆう丸　

早いもので今日は大晦日。

自分にとって大忙しの一年でありました。

両親が相次いで骨折して入院し、2月から11月まで親宅にお泊まりして親の面倒見してた。

本当に色んなことがありましたわ。

悲しいことにおふくろの認知症が徐々に進行して、今では家のことがほとんど何も出来なくなったことが可哀想でたまりませんですがね。

思考能力が激減してる中でも「こんなこともできなくなってしまった」の思いがあるみたいで、時折見せる悲しそうな目線が哀れでならない。

確かに親の面倒見は大変はたいへんなのだが、得たものは確かに大きいですわ。

一番の収穫は、自分が最期を迎えるという覚悟を、早くから持たねばならないということを学んだことだろうなあ。

誰しも生きるために働き生活してるから、己が死ぬことを考えないし考えたくもない。

だけどねえ、親が次第に衰えて枯れていく姿を間近で見てると、キチンと準備しておく必要があることを感じますがね。

少なくとも心だけは。

人生100歳時代と言われるが、あまりの高齢化はリスクを伴う気がしております。

早くして親を失くされたお方からは「不謹慎」と言われそうだが、実際に老老介護の現場はしんどいと思いますよ。

いつ最期を迎えるか神のみぞ知る世界ではありましょうが、出来るだけ身内に迷惑をかけない方策を今のうちに考えて準備しておくべきだと考える、今日この頃でございます。

さあてくだらないこと書いてたら今年最後の半額ハンティングの時間になりました。

牛肉の薄切りが半額になってると良いがなあ。

そうそう、年賀状もまだ書いてないし、船の修理にかまけて何もしてませんでしたわ。（笑）

内海界隈ではもうかれこれ3ヶ月以上の不漁が続いてますが、今年最後の沖行きもさっぱりお魚が居なくて、今年を象徴するような最貧漁となっちまいました。

とにかく魚影が映らないからマグレに期待するしかなく、たまに交通事故的に針掛かりしたお魚をゲット出来る程度なので、クーラーボックスの中はスカスカのスッカラカンでありました。

ここ最近、船のトラブルの連続でてんやわんやしてたので年賀状に全く手がつけられてなかったから、そろそろ今日から書き始めないといけないですなあ。

そうだよ、ドタバタ続きでクリスマスパーティーも無かったし、忘年会をやることもなく年末を迎えてしまいましたわ。

未だにせいゆう丸の冷却水だだ漏れ問題は解決してないけど、とりあえず予備艇が仕上がったので沖行き出来るようになったので、年明けはゆっくりしたいと思います。

てなことで予定変更して突然お休みすることあるかもしれませんが、その時はゴメンさせてくださいな。

正月すぎたら、かあちゃんと由布院に出かけてみようかな?（笑）

昨日はあまり風が吹かず凪ぎ模様でしたが、海の中はさっぱりでした。

一日中潮が止まった状態で魚探には生命体反応がまるでなく、ただただ走り回り餌を撒くだけで終わっちまいましたがな。

明日から再び冬型の気圧配置になって西風が強くなるので、今日が今年最後の沖行きの日になりました。

今年はコロナでコテンパンだったし、天候不順の影響もあって出港率が驚異の2割台に落ち込んだし、ここに来て長年の相棒のせいゆう丸が冷却水だだ漏れで動かせなくなったりとホント散々な一年でしたが、事故無く過ごせたのでまあ良かったことにしましょうかねぇ。

さあて、ボチボチ港に向かいましょうかね。

昨日まで西風が強く吹く予報だったので船止めを考えてたが、潟限定でも良いから出たいとのリクエストに応えることにしたのだけど、最後まで風が止まず気温が低いままでめちゃくちゃ寒かったですわ。

まあ、宮崎の場合お日様がピーカン照るからマシみたいで、北陸・山陰・東北あたりは雪でエラいなことになってるみたいです。

風が取れないだろうから潟で磯魚でも釣りましょうと決めてまして、同じ場所にずっと居たら本当にお久しぶりにアジさんが釣れてくれましたわ。

今日は風が取れて凪ぎになる予報なので、沖にも行ってみようかな。

木造平屋建ての親宅に泊まってたら寒いのなんのって、ファンヒーターをつけっぱなしにしてやっと暖かくなったが、普段密閉度の高い我が家の環境に慣れてると無駄な光熱費と感じざるを得ない。

原油価格が高騰してる昨今だから、なおさらそう感じてしまいますがね。

最近の原油価格は70ドル近辺をウロウロしてて下がる気配がないから、灯油価格がリッター100円近くで推移してまして、無駄な消費が気になって仕方がないのは生まれ持った貧乏性と言えばそれまでだが、限られた収入の中でやり繰りするためにはやはり頭が必要ということになりますわな。

「節約しなくちゃ」と思えば惨めさを感じてしまうかも知れないけど、「積極的にダウンサイジングして消費量を抑える」と考えれば同じことやっても楽しくなるってものだわな。

お船ってやつがまさにそうでありまして、若いうちは「より大きく、より速く、より立派」を求めるものでして、自分もそう考えてた時期があったような気がします。

でも背伸び出来なくなる年齢に差し掛かると不思議なもので、己の背丈に合った船に落ち着くみたいで、それが「せいゆう丸」だったのですなあ。

自分にとってジャストフィットしたサイズで燃料喰わない優秀な奴だったけど、冷却水がだだ漏れして動かせなくなった長年の相棒をどうにかして復活出来ないか考えてる今日この頃です。

お金は持たないが時間はたっぷりあるから、自分の手でどうにかこうにかして蘇らせたいものですわ。

どれどれ、今日は風が少し取れるみたいなので、ボチボチ港に行ってお刺身捕まえの準備でもしましょうかね。

果たして予備艇はそれなりの仕事をしてくれるでしょうかねえ。