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せいゆう丸釣行記
およそ3週間ぶりの漁となりました。
今年は台風が多く発生する年のようで、直撃はないものの連日波が高く漁に出られない日が続いておりました。
日向灘は太平洋にもろに面していますので、台風や低気圧の影響を受けやすい上、この時期は漁師が「青北」と呼ぶ北東の風が起こす高い白波が打ち寄せてきます。
うねりはなんとか凌げても青北はいかんともし難く、小型の船舶は転覆事故につながる恐れがあります。
従って休むしかないのであります。
さすがに3週間も休んでいるとくたびれてきますね。
この間退屈しのぎではありませんが、船をドックして船底塗料を塗ったり、防蝕亜鉛を取り替えたりとメンテナンスに専念しておりました。
でもようやくおととい・昨日と2日続けて漁に出ることができたんです。
しかーし、台風22・23号の影響でうねりが高く、船酔いしやすい体質の自分なもので、ムカムカ吐きそうになりながらも頑張って漁をしていたのであります。
結果としては大白真アジは釣れなかったものの、中アジと子アジ・マサバがそこそこ釣れて安堵いたしました。
いつものように夜明け前(午前5時40分頃)に出港して、燃料を極力使わないようトコトコ走って40分、いつもの水深50メートルの漁場に到着しました。
前回の漁で回収できなかった、錨とロープをくくりつけてたブイを発見し、たぐり寄せてウインチで揚げたところ、まあなんと僅かな間にロープにはびっしりと海藻が生えていて、自然の生命力の凄さを感じました。
よく見るとロープの繊維の間には無数のプランクトンや甲殻類の幼生と思われる小さな生き物がうごめいていて、海水の中には目に見えない凄まじい数の微生物がいることをうかがうことができますね。
さて仕掛けを投入しますと一投目からアジ特有の引きがあり、久しぶりに海に出てきた自分を歓迎してくれているようでありました。
順調に釣れ続けるのですが、如何せんうねりが自分の体力を徐々に奪うのかムカムカがきつくなり、二日とも吐き気が頂点に達する前に帰港せざるを得なかったのであります。
無念の午前中敗退でありました。
まあそれでも結構漁がありましたので、海の神様に感謝ですよね。
ところで自宅はアパートの3階なのですが、海に近いため潮騒がよく聞こえます。
今朝はもうすでに大うねりが来ているようで、「ドドドーン」てな音であります。
台風23号がこれから九州の西海上を北上するそうで、動きによってはまた1週間はお休みになるのかな。
やれやれでございます。また冬眠生活しなくちゃ。