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せいゆう丸釣行記
昨日はいよいよ強烈な青北がやって来て、海は大シケになっちまいました。
自分の港は川の中の避難港だからそれほど風は吹かないけど、それでも時折 「ブワー!」 と東寄りの風が吹くと、橋の下で修理・整備の作業している3艇がザザーっと横に動くいて、ちょっと作業し辛いい時間帯もありました。
昨日の修理の主なものは、大きな懸案事項であったジュニアくんのドライブシャフトの折損をいかに復旧するかでありまして、何が何でもゼロ円修理を貫徹しなきゃならないので、頭をひねり続けてました。
とりあえずシャフトの取り外しからしなきゃならないが、これがまたボルトが腐食していて工具を受け付けないから、やむを得ずグラインダーでボルトをカット。
凡そ1時間掛けてようやく外れたドライブシャフトがこれ。
鉄の塊かと思ってましたが、単なる茶筒みたいな物なんですねえ。
これがドライブシャフトが接続されてたエンジン側のスプライン部分です。
そのまま 「困った時の吉園さん」 の工場に持ち込んで相談すると、 「合いそうなのを探しときますわ。」 と快いお返事をくださった。
丁度2tトラックのドライブシャフトと同じみたいだから、近くの大信鉄源で物色してくれるそうな。
調べてないから正確な金額は分からないけど、ヤマハで新品買うと4~5万円はするかもなあと思うが、限りなくゼロ円で出来ると良いと思ってます。
次にせいゆう丸の船首のレールのグラつきの補強を、こういう風にしてみました。
これで体をレールに預けてもグラグラすることなくなって、安心して用を足せるようになりましたわ。
さてさて本題の魚探についてのお話ですが、その前にアジのような回遊性のあるお魚は海の中でどうしているかを考えてみたいと思います。
今日は上り潮なのか下り潮なのかと、出港すると潮の動きを捉えることから始めますが、それは潮の動きでアジの居る場所がガラリと変わるからなのでして、しかも上の潮と下の潮の流れが反対の時(2枚潮)もあるからややこしいのであります。
宮崎沖においては潮の流れは干潮満潮には全く影響されずに、黒潮の具合で決まります。
中には潮見表を見て潮の動きを予測されるお方を見かけますが、ハッキリ申し上げて潮見表は船の出入りの際の水深の参考にしかなりませんねえ。
で、アジはどのように泳いでいるかなのですが、内海沖では大きな岩礁地帯にはあまり居ついておらず、砂地にポコっと突き出た2~3メートルの小岩の近くの砂地に居ることが多いようです。
潮が動いている時はその小岩を背にして潮の流れの上流に向かい泳いでいるようなんですねえ。
潮の速さによってもポジションが変わりまして、流れが速い時には50メートル以上も上流側に居るし、流れが遅くなると段々小岩の近くに寄ってきて、止まると小岩の真上辺りに来て夢遊病者のようにフラフラ漂うようになります。
潮の流れが止まり反対の向きに流れ始めた途端、そこからあっという間に居なくなり、数百メートル離れた場所に移動することも希ではありません。
そんなことがあるものだから、船を走らせている間お魚の居付き具合を見ながら下の潮の流れを予想しつつ、それぞれの潮の時に強い瀬を中心に探すことにしてるのですわ。
ありゃりゃ、今朝は寝坊したから時間が無くなって魚探の話まで行きませんでしたが、明日は2周波の魚探が何故必要なのかについて解説します。