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せいゆう丸釣行記
休漁3日目。
相変わらずやらなきゃいけないことがたっぷりあって、昨日も小雨が降る中、内海港で1日作業に追われてました。
母港である避難港のすぐ東側には国道220号線の橋がかかっていますが、雨が止むと途端に行楽の車やバイクが日南方面に繰り出して随分と賑やかでしたが、自分はお船の整備で黙々と作業を続けてまして、ゴールデンウイークとは全く無縁の生活を続けております。
ところで弄れるお船が増えるのは愉快なことなのですが、それぞれが後期高齢者みたいなポンコツ船なもので、何が起こるか分からないけど、それを解決するのがまた面白いものなんですなあ。
昨日も、はたはた君のオルタネーターからコントローラーに伸びるケーブルが謎のショートを起こしたので、とりあえずスイッチを別に取り付けて直結してエンジン始動できるようにしましたが、コントローラー部を外そうにもボルトが錆てて外れず、グラインダーでボルトをカットしたかったが今度は発電機が不調になり、そちらの修理に取り掛かる始末で一向に前に進まない状況でありました。
そんな中、操船レッスンの申し込みのメールが入りまして、午後1時からスタートすることにしましたが、以前から 「レッスンの時には連絡して頂戴ね。」 の依頼を思い出して連絡して、結局お二人さんのレッスンとなりました。
お二人とも免許を取得した時期は異なるものの、免許取得後ほとんど操船経験の無い、いわゆるペーパー船長でありまして、まっさらの状態だから教え甲斐のあるお方達です。
避難港は川の中にあるので水深が浅く、進路を誤ると座礁したりプロペラを損傷する恐れがあるので、とにかく航行ルートを覚えてもらうことに集中して練習してもらいましたが、慣れないと船というのは真っ直ぐ走らないものですね。
「当て舵」 という技術が体に身につかないと、お船は右に左に頭を振って真っ直ぐに進まないものですが、これは練習しかありませんで、昨日は何度も何度も入出港の練習をしながら随分身に付けられたようであります。
「当て舵」 というのは、お船が頭を振り始めると同時に反対方向に舵を僅かに切ってあげることによりお船を真っ直ぐに走らせる技術なのですが、慣れないと頭を振ってしばらくして遅れて舵を切るものだから、右に左に蛇行しちゃうんだね。
最初は悪戦苦闘しながら汗をカキカキ練習されてたけど、慣れて上達してくると面白くなったみたいで 「もう1回やっても良いですか?」 と、なかなか終わりにならず、2時間半くらい港を出たり入ったりの練習を続けておられました。
お二人とも自分と同じくらいの年代なんですが、 「操船」 という未知の世界に接してほとんど子供のように面白がって楽しんでおられたけど、多分そのうち はたはた君やジュニアくんに乗って、自力でお魚を捕まえに行かれるのでしょうねえ。
自分でお船を操って、自分の力でお魚を捕まえる本当の面白さを知ることが出来たらば、海のお遊びがさらに豊かなものになり、土日祝の混雑と関係なく好きに出撃できるようになりますね。
だから練習を重ねることは実に大事なので自信が付くまで何度でもやれば良いが、使った燃料さえ補給してくれたら練習はいくらやっても良いから、気軽に練習しに来ると良いね。
何かあったらすぐに駆けつけるから、安心して自信が付くまで練習するのが大事だと思いますよ。
さあて、ようやく波が落ちたみたいだから、久しぶりに美味しいアジやイサキを捕まえに沖に出てみましょうかね。
久しぶりに本格的なシケになりましたなあ。
しかも午後から雨が強くなり、結局GPSのデータ照合作業を5時間やって帰宅しました。
レンタルボートが増えてきたので、GPS魚探が4~5台必要になってきまして、データの新規の入力と、新たに見つけたポイントの情報を随時更新しなきゃいけないので、画面とにらめっこしながら両手にコントローラーを持ってプロット作業に追われております。
サラリー時代はCADを使った仕事もしてたのでそれほどしんどくはないけど、さすがに何台ものGPSに入力するのは忍耐が要りますわ。
単点だけ入力するのであればそれほど労力は要りませんが、付近の岩や重要な場所などを表現したいから、1ポイントに最低でも5個くらいマークを打つので、1台のGPSに数百個の点を入力しなきゃいけないから、結構大変なんだわ。
でもね、使う人の立場になれば餌釣りだろうがマキ・シャカだろうが、少しでもチャンスに出会いたいのは誰でも一緒なので、分かりやすくポイントを示していていれば美味しいお魚に恵まれるかも知れないので、頑張って入力作業をしております。
ジュニアくんは来週宮崎港に移送する予定なので、いよいよキス釣りのシーズンになったからゆっくりとキス釣り楽しんで、夜は美味しいキスの天ぷら食べらるね。
毎日夜明け前に内海に向かいあれこれ忙しい毎日を送ってまして、相変わらず家でかあちゃんと顔を合わせる時間は2時間程度でありますが、ものすごく充実した毎日を送ることが出来ているので、海の神様への感謝を忘れず無理をせずに毎日沖に行きたいものですね。
ところで、昨日書いてたロッドホルダーの取り付け写真がこれ。
こうやって、せいゆう丸 はたはた君 ジュニアくんを並べて繋いで作業をしちょります。
明日は雨の具合にもよりますが、ひょとすると沖に出られるかも知れませんね。
今年のゴールデンウイークは当初お天気に恵まれる予想だったので、毎日の稼働になるからこりゃ大変だわいと思ってたが、残念ながら後半は出られる日がかなり少ないみたいですね。
カレンダーを確認すると、遠方から帰郷して楽しみになさってるお方も沢山いらっしゃるので何とかならんかと思うが、こればっかりはどうにもならん。
昨日も朝のうちは比較的穏やかな顔をしてた日向灘が、お昼前になると東の風が強くなって波が高くなって、予報通りの状況になりました。
さてと昨日から自分もお休みということでしたが、相変わらず夜明け前に港に向かい、せいゆう丸とジュニアくんとはたはた君の3艘を並べて繋いで、整備で一日中ゴソゴソしておりました。
まずは、はたはた君のアイドリング回転調整から取り掛かりましたが、エンジンの調子はすこぶる良いのですが、アイドリング回転数が低すぎてエンジンが冷えている時に停止することがあったので、少し回転を上げてやることにしました。
やり方はいろいろありますが、一番簡単なのはコントロールボックスにスロットルを調整するネジがあるのですが、それを回してやれば容易に回転数を上げてやることができます。
そこで調整が効かない時には噴射ポンプに調整する部分があるからそこでコントロールすれば良いのですが、今回は調整ネジで事足りました。
次にせいゆう丸の運転席の前にGPSと魚探が備えてありますが、その土台として使っていた年代物のブラウン管式GPS魚探を別の用途で使用することになったので、代わりにこの前知人から貰った同じ型のGPS魚探を設置して元の姿と同じにしたのですが、電源入れて映るかどうかチョイと興味が出たのでやってみた。
電源入れてスイッチオンにすると、その画面に現れたのは宮崎南部から鵜戸沖までの範囲にビッチリ記録されたポイントの群れでありました。
どなた様が使われてた品かは分かりませんが、完全にその道のプロがお使いになってたものと思われましたなあ。
ホント貰い物なんだけど、世の中何が役に立つか分からないものですね。
早速自分のGPSとの照合作業に取り掛かりましたが、内海沖のデータの濃さは自分のでデータの方が上回ってましたが、青島近辺になるとまるでお話しにならないくらいそのGPSの方が濃かったですね。
自分が足を伸ばせる半径10kmの範囲のポイントが格段に増えるので随分と楽しみでありまして、今日も照合作業を行いますが、数が多すぎてひょとすると今日中には終わらないかも知れないなあ。
特にこれからイサキのシーズンを迎えますが、青島沖の磯場のポイントもかなり入っていたので面白そうであります。
後は打ち込んだ各ポイントを見て回って地形を把握すれば良いだけなんですが、ところがこれが問題なんですわ。
多分見て回るだけでも2日はかかると思いますが、その時間が全く取れないのが現状でありまして、 「ポイント探しで今日はお休みにしますね。」 という訳にもいかず、さりとて釣りをほおっぽらかしにして探し回る訳にもいかず、時間があるようで無いのが今の状況ですね。
でもまあ先は長いから、そのうちにチョイと寄り道して探索すれば徐々に把握できるかも知れませんね。
ところで昨日は来訪者が多くておしゃべりも忙しかったのですが、レンタルボートはたはた君の艤装に来られたお方もおられた。
そのお方、はたはた君と初対面だったのですが、何故かロッドキーパーの部品を持ってこられてドリルで穴を開けてボルトで取り付けておられましたわ。
DIYに慣れておられるようで、チャチャっと取り付けられたが、倶楽部艇を好き勝手に艤装してもらうと嬉しいですね。
自分はマキ・シャカ釣りの知識がまるで無いので何も出来ないけど、皆さんで勝手に弄り回して艤装してくれるとありがたいね。
はたはた君の足はかなり速いけど燃料消費量はジュニアくんとあまり変わらないみたいなので、マキ・シャカで遊ぶのには都合が良いかもな。
今度入手した青島沖のポイントをはたはた君のGPSにも入力しておくから、自分の代わりに見に行ってもらえると助かるわ。
ところで365つり具えさ店に売り切れてたオリジナルサビキの3号がようやく入荷しました。
自分の意見や要望を聞いてもらって改良を加えて国内で作らせてる格安のサビキですが、何度か使ってみたけど良く釣れますね。
喰いが良くない時でも結構パクリとすることもあるから、わざわざお高いメーカー品を使わなくても良いと思います。
丁寧に手作りで作ってあるからすぐに出来ないので数に限りがあるのが難点なんですが、サビキ釣り師向けに作っているから出来れば餌釣りのお船で使ってもらいたいなあ。
売り物である以上誰がどんな風に使おうが関係ない話ではありますが、お魚釣りはきちんと撒き餌をして十分にお魚に餌を与えた上で少し分け前をいただく考えでやらないと、何も与えずキラキラした金属やプラスチックで釣り上げて都合の良いことばかりやってると、そのうち海の神様から見放されちゃうよ。
おりょりょ、お時間になったのでそろそろ内海に向けて出立しますかな。
昨日までのベタベタ凪ぎから一転して、昨日は朝から北風と北東からのうねりが来ておりました。
ここ最近の凪ぎの幸せな環境に慣れてたので、尖った波は思いのほか体にこたえる。
それでも潟だったら何とかなるだろうと船をポイントに進めてみると、今までずっと上り潮だったのが何故か昨日は上も下も下り潮で、岩礁の北側にお魚がビッチリ付いておりました。
ところが前日と違ってなかなか喰いついて来てくれず、そのうち若干北風が収まった感じで波もそれほど大きくなる感じでなかったので、時間との戦いではありましたが思い切って沖の瀬に向かうことにしました。
でもこんな時が一番リスクを背負い込むケースでありまして、沖に行くほど波は高くなるので大概の場合途中で引き返すことが今まで多かった。
しかし昨日は海の神様の機嫌が良かったようで、沖のポイントに到着したらボワンと魚影が出てまして、1投目からサビキにパクパク喰ってきてくれました。
しばらく喰ってくれてたが案の定、北風が強くなり始め波も太って波頭が白くなってきたので、まだ10時過ぎでしたが無念の撤収となりました。
それでも短時間に深い場所でこれだけ釣れてくれたから、海の神様に感謝しないといけないね。
ああ、そういえばお久しぶりにクーラー王子の1号・2号さんがやって来られたが、せいゆう丸での釣り後輩にあたる2号さんはほとんど手をかけることなく黙々と手巻きのリールで釣っておられたが、1号さんは相変わらず一つ〃手が掛かるお方でして、とんぴんかんな仕掛けの作り方して自分から怒られるのであります。
「いい加減そろそろ仕掛けの作り方を覚えたら?」
「お船に乗りに来て3年になるけど、未だ釣具屋にも行ってないんでしょう?」
「釣り針はこうやって外すの!」
「ほらほら、そんなことしてたらお隣さんに迷惑かけるじゃない。」
等など、自分から怒られっぱなしなのであります。
怒られながらでもニコニコしてアジや大きなニベを釣っておられたので釣り自体は好きなのでしょうが、それにしても手のかかるお方であるものの、気になって放って置くことが出来ない、何かオモロイ魅力がこのお方にはありますがね。
でも毎回クーラーしか持って来ないから全部準備してやったりブツブツ怒ったり、ホント正直疲れるわ。
とは言うものの、クーラーに氷を入れて持って来るようになっただけでも、少しは進化したと認めてやらんといかんかもな?
サラリーのお方達が気になるゴールデンウイークの中盤・後半でありますが、残念ながら今日から4~5日は駄目だと考えたほうが良いかもね。
7日の日曜日に出られるかどうかってところだと思うけど、サラリーのお方達の思いが通じるかどうか微妙だね。
自分は毎日沖に出ないといけないから無理はしないようにしてるけど、こんな時しかまとまったお休みが無い皆さんは祈る思いでしょうね。
長年経験してきたから、分かりますよその気持ち。
さあてやらなきゃならないことが山ほどあるから、とりあえず半額ハンティングして夜明けの焼肉食べて仕事に取り掛かるけど、お時間あって操船レッスンを受けたいお方は連絡くださればいつでも対応できますよ。
湾内のレッスンに限られるかもしれませんが、こんな時はじっくり操船技術をお教えできるので、お勉強に来られたらいかがかな?
地震の揺れが気に食わなかったのか、何か悪い物を食ったのか知らんが、一昨日の海の神様の機嫌がすこぶる悪かった。
仕掛けを投入して3時間以上竿先がピクリともしないのだから、よほどお魚にとって都合の悪いことがあったのだろうね。
ところが昨日は潟に船を着けると魚影がわんさと出てて、お魚のサイズを表す数字も40~50cmクラスを表してたので、サバ子の中にデカアジが潜んでいると判断してショットガンでサビキを落としてみました。
ショットガンというのはイカリを打たず仕掛けを落として釣る方法なのですが、昨日は朝のうち潮も風も無かったので船が全く動かなかったのでとりあえずやってみました。
するといきなり45cm弱のデカチンアジが喰って来て、まるで一昨日と打って変わっての状態でありました。
多分昨日の朝が早かったから時合いにマッチしたのでしょうが、そこで数匹デカアジを確保できたので気分よく沖の瀬に向かうことにしました。
一昨日大貧漁を救ってくれた場所に着けてみましたが、残念ながらポツポツ状態だったのですぐに諦めて沖の瀬に移動。
沖の瀬に到着して魚探で確認するとかなり大きなアジの群れが確認できたので、イカリを打って仕掛けを落とすとすぐに竿先がプルプルしたので、自分はお楽しみのお昼寝タイムに突入となりました。
お昼寝から目が覚めたら潮が引く時間になったので、お昼過ぎには帰港することにしましたが、水深が深いので手返しが悪い上、途中で口切れすることが多くてそれほど数を稼ぐことはできませんでしたが、それぞれのサイズがでかくて食べごたえありそうでしたよ。
昨日もありがたいことに、お刺身を楽しめる程度にはちょびっと釣らせて頂きましたわ。
帰港して片付けしてたら、港にわざわざ足を運んでくださった初めてお会いするお方と暫くおしゃべりしてましたが、このHPで毎日くだらないことを書いてるけど、おかげで色んな出会いに恵まれますがね。
お話しを伺ってますと、海への憧れはあるものの、一方では海遊びのハードルの高さを感じていらっしゃる気がいたします。
年に数回お友達のお船で出られることがあるそうなんですが、ポイントのことやイカリを打つ難しさや、そしてなかなか釣れないことなど、海は面白いけど難しいとお感じになってるようです。
はい、まさにその通り、海はものすごく難しいです。
毎日沖に出てる自分でもいつも難しいと感じてますが、漁師の方々はさらに難しさを感じておられるでありましょう。
つまり結果を残さねばならない立場になればなるほど難しさを感じるのでして、お遊びであれば 「残念だったね。」 で終われるから、難しさを感じても 「今度またリベンジに行きましょうかね。」 となる訳ですわ。
だから、「また今度」 と考えられる、気軽で気楽な海遊びを楽しめる環境作りが必要なんですなあ。
本格的な海のシーズンになりましたが、できるだけ多くの方に気軽に気楽に海の遊びを楽しんでもらえる方法ばかり考えている、今日この頃であります。
明日後半辺りからチト風と波が出てきそうな気配ですが、とりあえず今日は大丈夫みたいだから、ボチボチ出立いたします。