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せいゆう丸釣行記

2017-05-22 03:29:00

早いものでおばが亡くなってから四十九日が経ち、その法要が串間で行われまして、両親を伴ってかあちゃんと出かけてました。

 

92歳の老衰による他界でしたのでほとんどお祝いみたいな法要でしたが、両親もそうだがお越しになってた皆さんが予備軍みたいなもので、次は誰やろうかと不謹慎な目で観察しておりました。

 

 

 

さてさて、潮が動かずこの時期にしては釣れずに苦しい毎日が続いておりますが、今日はマキ・シャカ専用レンタル船 はたはた君の船検日なので、沖に出るのは昨日に引き続きお休みにしました。

 

昨日この欄で、最近日向灘の潮が動かない原因のひとつであろう黒潮の小蛇行について書きましたが、一昨日目撃した赤潮はあちこちで発生してるのが確認されてるみたいだね。

 

赤潮 = 海の淀み と必ずしもそうでは無いと思うが、見ていて気持ちの良いものではないですね。

 

宮崎の遊漁船が、HPやブログで情報を載せる数も多くなってきてますが、たまに覗いてみると潮が動かず割と苦戦しておられるようだ。

 

それでも日暮れの夕刻になって、いきなりアジやイサキが釣れ始めて結構釣れた話を聞いたりもするから、お魚も潮が動かず気分悪くても生命維持しないといけないから、まとめて食べる時間帯があるのかも知れませんね。

 

残念ながら、自分にとってそんな時間帯は毎日焼酎飲んで既に布団の中で気絶状態にあるから関係ない話ではありますが、漁師が夜に沖に出ることが多いのはそんな理由からかも知れないなあ。

 

 

 

話は突然変わりますが、自分のお船の母港は川の中にありまして、JR九州の内海駅の真下に位置してます。

 

自分が電車や汽車に乗ることはほぼ無くて、確かにここ数年乗車したことありませんね。

 

でも毎朝5時52分に内海駅に到着し、乗客を乗せて汽笛を軽く鳴らして出発して行く日南線の汽車の存在は、少し気になっておりました。

 

と言いますのも、最近このHPのお問い合わせでお知り合いになれたJR九州の職員さんがいらっしゃるのですが、汽車に関するお話しが面白すぎて、何の足しにもならない、ただ自分が知りたいだけのトリビアなる欲求を、このお方は随分満たしてくださるのだ。

 

自分はお船のことについては割と知識あるほうだが、汽車に関しての知識はまったく無い。

 

知識はなくても、そもそも汽車に乗ることないから生活に影響はないので別に問題ないけど、知らないということに気が付くと妙に知りたくなるのが自分の悪癖であります。

 

そんでもってこのお方の話しをもとに色々調べた結果、なかなか面白いことを知ることが出来ました。

 

 

 

JR九州の日南線で稼働している汽車(気動車)は、海幸山幸のキハ125系とキハ40系の2種類だそうな。

 

キハというのは気動車のキで、イロハのハらしい。

 

電車はモーターで動くからモで、イは1等車で、ロはグリーン車で、ハは普通車げな。

 

つまりキハ40系というのは、気動車の普通車というところまで分かったが、40の意味までは分からなかった。

 

海幸山幸のキハ125は台風災害で廃線となった高千穂鉄道で稼働していたTRー400形を改造したものらしいが、木目調の車体がノスタルジックな味わいを感じさせますがね。

 

 

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一方通勤通学などで普通に使われているキハ40系がこれ。

 

 

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自分が知りたかったのはエンジンの部分でありまして、キハ40系の場合、新潟鐵工所、ダイハツディーゼル、神鋼造機が共同開発した「DMF15系」というエンジンを採用し、常用時最大出力(定格出力)220馬力(1分間2,000回転時)で14,770cc ということでした。

 

DMF15HSA.jpg

 

 

車両重量が40t に近いのでかなり非力らしいが、発進時にはトルコンを介してスタートして、ある速度になるとエンジンと直結し、さらに速度が上がるともう一段ギヤが上がるらしい。

 

日南線での設定最高速度は85kmだそうだが、日南線はカーブの連続でそれを確実に覚えるのが大変らしく、速度調整がかなり重要らしい。

 

うっかり聞きそこねたのは、自動車でいうアクセルとかブレーキのようなエンジン回転数や車体の速度のコントロールを、どういう風にやっているのかであります。

 

電車の場合こんな感じでレバーを手でゴニョゴニョ動かして制御しているようだが、気動車ではどんな具合にコントロールしているのやろうかね。

 

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まあ特に知らなくても不自由はないけど、今度お会いしたらじっくり聞いてみようかな。

 

 

 

うわ!、くだらないこと書いていたらいつの間にか出立の時間になったので、もうやめますわ。

 


2017-05-21 03:29:00

宮崎の海で赤潮はあまり見たことないけど、昨日それを目撃しちまった。

 

今年は黒潮が種子島から紀伊に真っ直ぐ進んでいて、日向灘は流れから取り残されて澱んでいる結果なのか分かりませんが、とにかく久しぶりに赤潮に遭遇しましたね。

 

 

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そうそう、現在黒潮が日向灘から遠く離れて流れているのが異常であることを示す資料を見つけました。

 

それがこれ。

 

basemap_line19.png

 

 

この図面の説明ですが、都井岬を起点にして(赤い丸点)、50kmごとに南東側に青い丸点が打ってありますが、一番遠い青点までの距離が250kmになることを示しております。

 

また破線は、過去のデータからして大体この範囲内に黒潮の流軸(流れの中心)があり、実線はその平均を示しております。

 

つまり黒潮の流軸は、普段都井岬から50kmから110kmの間にあり、平均すると80km離れた所あたりが黒潮の流れの中心ですよ、いう意味のようです。

 

 

 

axis-line19.png

 

 

次にこの表ですが、2015年の7月から現在までの都井岬から黒潮の流軸までの距離を表してまして、今年の2月の終まで大体50kmから100kmの間に収まっていたのが、3月に入ると急激に離れ始めて、4月になると240kmも離れてしまい、上の図面で言いますと一番離れた青丸付近まで黒潮の流軸が離れたことを意味しているのであります。

 

5月になると150kmくらいの地点に近づいているみたいですが、それでもまだまだ離れているし、流れの方向が和歌山方面に向いているから、宮崎近辺の日向灘には黒潮が流入してこない訳なんですなあ。

 

それを示すのがこれ。

 

 

basemap_ashizuri.png

 

 

足摺岬からの黒潮の流軸を示した図面ですが、青丸と青丸の距離は100kmを示しております。

 

で、同じように流軸の変化を時系列で示した表がこれ。

 

axis-ashizuri.png

 

 

足摺岬沖は都井岬沖と比べるとはるかに安定していて、通年ほぼ40km足摺岬から離れた地点に流軸があるのが読み取れますが、4月に入ると何と一気に200km近くも離れてしまっい、近年に無い異常事態であることが分かりますね。

 

 

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いえいえ、別に最近釣れないことの言い訳をするためにこのような資料を引っ張り出した訳ではないのですが、とにかく今年の黒潮の流れが異常であることが良く分かると思います。

 

 

 

 

 

そんでもって昨日の話になりますが、漁友達の情報からして最近潟ではまるでお魚が釣れてないので、昨日は敢えてウロチョロせずに朝から一直線に沖の深場に向かいそこでずっと粘ってみたけど、朝イチにアジとチダイとイトヨリが数匹釣れたのみで、お昼まで竿先がコトリともしない。

 

前日スズキくんがこの場所でデカイサキを沢山釣られて、ちゃっかり自分も1匹頂いたが、昨日も 「そのうち潮が動いてイサキでクーラーが一杯になるさ」 と信じて疑わなかったけど、あいやー、そりゃ見事な惨敗に終わりましたわ。

 

結局潮はずっと動くことなく、仕掛けは最後まで只々真っ直ぐ真下に落ちていくのみで虚しい時間だけが過ぎ、遂に終りの時を迎えてしまいました。

 

釣果の写真を撮れなかったのは、確か今回が初めてじゃないかな?

 

ただ忘れているだけかい?

 

 

 

 

ところでネタが無い代わりではないけど、チト珍しいお魚が釣れたので載せてみますわ。

 

 

 

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見るからにグロテスクでヌルヌルした体表をしたお魚ですが、イタチウオという名前らしい。

 

ジュニアくんでフカセの達人さんが釣り上げたらしいのですが、 「宮崎で釣り。たまには遠征したい!」 の筆者の 「あららさん」 が是非欲しいと言う事で、365つり具えさ店に置いてきましたがフライで食べると絶品らしく、ふと思い出したのが昔フライの材料で良く出回ってた深海に生息しているというメルルーサ。

 

 

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最近では白身フライはホキやタラ類が材料になることが多いようで、ベトナム産の養殖ナマズ類も使用されてるそうだが、自分が小さかった頃白身フライと言えばメルルーサでありました。

 

 

また鍋の材料や照り焼きの材料として白身の銀ムツ(メロ)が抜群に美味かったけど、最近すっかり見なくなりましたね。

 

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調べてみるとあれはマジェランアイナメというお魚らしくて、チリやアルゼンチンで捕獲されるそうだが、乱獲で数が激減して今やまず手に入ることはないみたいです。

 

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残りの人生が少なくなってくると、何かのはずみで小さかった頃に食して感動した記憶がたまに蘇るようになり、 「あれをもう口にすることないのかなあ?」 と、少々寂しくなってしまうのは自分だけなんだろうか?

 

 

あららさんは観察した後、どうやって食されたでしょうかね?

 

食リポ頼もうかな?

 

 

 

さてと、今日はおばの四十九日の法要と、明日は船検のためお休みしますが、海がこんな調子だとしばらく海に出たくないなあ。


2017-05-20 02:46:00

昨日はセルモーターの不調をずっと引きずってたのを断ち切るため、急遽お休みさせてもらって朝からトッテンカンと修理してみたもののどうしても安定感に欠け、遂に諦めて知り合いから教えてもらった、昔ながらの町工場にセルを2個持って行きました。

 

70歳ぐらいの職人さんに見てもらったら、「アーマチュアが駄目かもよ。」 のお言葉にガックリ。

 

 

 

アーマチュアとはモーターの回転子のことで、銅線が複雑に巻いてあって長期の使用で断線してたり短絡してたりなどのトラブルで駄目になるらしい。

 

 

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もうそうなるとセルモーターを新品かリンク品の購入しかないので、恐ろしい出費を覚悟せねばならぬ。

 

 

 

「2~3日預かって見てみるわ。」 とその職人さんがおっしゃるので、連絡先を伝えて内海に戻り、はたはた君の整備を始めました。

 

はたはた君は、先日謎のケーブル焼損でタコメーターが使えなくなってたので、どうにかしないといけないと考えてましたが、先代のせいゆう丸のコントロールパネルと一緒なのを思い出し、早速取り外して並べて検討してみました。

 

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思った通りに全くの同じ物で、配線も完全に一緒でした。

 

配線を間違えないように慎重に付け替えたら、タコメーターが動き出して復旧しました。

 

 

 

先日GPS魚探を設置するのに棚を作りましたが、GPS魚探の隣に設置して非常に見やすくなりました。

 

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これで、はたはた君の整備もほぼ終わって、マキ・シャカ専用レンタル船として来週末から活躍することでしょう。

 

 

はたはた君の整備が終わった頃、町工場の職人さんから 「修理終わったよ。」 の思いもよらぬ嬉しい連絡が来て、急いで工場に行き話を聞いたら、「アーマチュアは問題なかったが、ブラシが半分に減ってて当たり面が僅かになってたので、熱を持ってトルクが無くなってたんだなあ。」 とのことでありました。

 

時間がなかったのでまだ取り付けしてませんが、今日帰港したら試してみたいと思います。

 

昔ながらの町工場の職人さんは知識と経験が深いので、修理してくれるから助かりますわ。

 

今回自分で直せなかったが、次は自力で修理したいと思います。

 

 

 

今日は沖に出ますが、明日・明後日は法事や船検のためお休みしますけど、あまり釣れてないけど凪ぎの日が続いているので、来週は火曜日からピクニック気分で沖に出ますわ。

 

 

 

 


2017-05-19 03:49:00

寝坊しちまったので簡単に。

 

 

 

今年の日向灘は本当におかしい。

 

全く潮が動かない日がずっと続いておりまして、潮の色が緑掛かった茶色な感じなもので、釣れる感じが全くしない。

 

走る距離だけは凄いのだけれど何も釣れないのであります。

 

あちこち連絡してみるけど誰も釣れてる話をしてくれないので、安心するようながっかりするような妙な気分でありました。

 

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あまりに釣れないのと機関の調子が芳しくないので、今日は本当に申し訳なかったけどお断りして、お休みにさせてもらいました。

 

絶対に今日中に修理を仕上げて、明日から仕切り直しするつもりであります。

 

今日という日をあれこれ予定して、前回のリベンジを果たそうとおられた皆さん、本当にごめんね。

 

中止の連絡するまで随分悩みましたが、凪ぎの日が続くし後々のことを考えるとどうしても今日しかなかったので、次回を楽しみにお仕事頑張ってくださいませ。

 

 

 

 

さてと、修理のため内海に向かいますわ。

 

 


2017-05-18 02:57:00
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決して爆釣などの過剰な釣果を求めず、何と言っても安定した釣果を得るのが自分の日々の目標なんでありますが、それでも最低ラインを割り込む貧漁になることもたまにはありまして、昨日は肩を落として失意の帰港となりました。

 

 

 

午前7時に出港して沖の瀬に向かいましたが、なぜか普段見かけぬ船が既に鎮座されてて出鼻をくじかれた。

 

仕方なく別の場所に船を着けるも上がってくるのはスズメ系の赤金魚ばかりで、何となく嫌な予感。

 

沖の瀬に見切りをつけて沖の潟に移動してみたけど、昨日まで普通に釣れてたアジがまるで喰って来ない。

 

「ムムム!ひょとして坊主?」

 

先週の12日に完全坊主をやってもうた時の記憶が蘇るようなマズイ雰囲気に、船中何とも言い難い重い空気が立ち込め始めました。

 

 

 

なんでこれだけ潮が動かないのかあまり経験したことないから分からんが、平年の今頃だとうっとりするような黒潮のグランブルーの海になってるはずなのに、今年は菜っ葉潮と言うのでしょうか、緑色掛かった茶色の変な海が続いております。

 

昼間の干潮で潮が一番引くこの時期だから帰港の時間が決められているためグズグズしている訳にはいかず、意を決して最後の頼みの綱の潟にお船を着けてみたけど、しばらく沈黙の時間だけが流れていきました。

 

しかしそのうち天秤仕掛けにポツリポツリとデカアジが当たり始め、最後の1投に良型のマダイが喰ってきてくれて有終の美を飾ってくれました。

 

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それにしても潮が全く動かない日がずっと続いてますが、気象庁発表の黒潮の予想では向こう1ヶ月はこの傾向に変化はないみたいで、潮の流れで釣果が決まるイサキは今年は期待しない方が良いみたいですね。

 

 

 

日曜日は先般亡くなったおばの四十九日の法要と、月曜日は急遽船検が決まったのでお休みします。

 

 

 

天候が良くて海の上は鏡のごとく穏やかで最高の釣り日和なんですが、海の中は潮が全く動かず酸欠状態でお魚が餌を食べる状態に無いみたいなのであります。

 

こりゃ、お魚を巻き上げる電動リールの音を子守唄代わりに、お昼寝をゆっくり楽しめることがなかなか出来ない日々が続きそうですなあ。

 


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