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せいゆう丸釣行記
宮崎の海で赤潮はあまり見たことないけど、昨日それを目撃しちまった。
今年は黒潮が種子島から紀伊に真っ直ぐ進んでいて、日向灘は流れから取り残されて澱んでいる結果なのか分かりませんが、とにかく久しぶりに赤潮に遭遇しましたね。
そうそう、現在黒潮が日向灘から遠く離れて流れているのが異常であることを示す資料を見つけました。
それがこれ。
この図面の説明ですが、都井岬を起点にして(赤い丸点)、50kmごとに南東側に青い丸点が打ってありますが、一番遠い青点までの距離が250kmになることを示しております。
また破線は、過去のデータからして大体この範囲内に黒潮の流軸(流れの中心)があり、実線はその平均を示しております。
つまり黒潮の流軸は、普段都井岬から50kmから110kmの間にあり、平均すると80km離れた所あたりが黒潮の流れの中心ですよ、という意味のようです。
次にこの表ですが、2015年の7月から現在までの都井岬から黒潮の流軸までの距離を表してまして、今年の2月の終まで大体50kmから100kmの間に収まっていたのが、3月に入ると急激に離れ始めて、4月になると240kmも離れてしまい、上の図面で言いますと一番離れた青丸付近まで黒潮の流軸が離れたことを意味しているのであります。
5月になると150kmくらいの地点に近づいているみたいですが、それでもまだまだ離れているし、流れの方向が和歌山方面に向いているから、宮崎近辺の日向灘には黒潮が流入してこない訳なんですなあ。
それを示すのがこれ。
足摺岬からの黒潮の流軸を示した図面ですが、青丸と青丸の距離は100kmを示しております。
で、同じように流軸の変化を時系列で示した表がこれ。
足摺岬沖は都井岬沖と比べるとはるかに安定していて、通年ほぼ40km足摺岬から離れた地点に流軸があるのが読み取れますが、4月に入ると何と一気に200km近くも離れてしまっい、近年に無い異常事態であることが分かりますね。
いえいえ、別に最近釣れないことの言い訳をするためにこのような資料を引っ張り出した訳ではないのですが、とにかく今年の黒潮の流れが異常であることが良く分かると思います。
そんでもって昨日の話になりますが、漁友達の情報からして最近潟ではまるでお魚が釣れてないので、昨日は敢えてウロチョロせずに朝から一直線に沖の深場に向かいそこでずっと粘ってみたけど、朝イチにアジとチダイとイトヨリが数匹釣れたのみで、お昼まで竿先がコトリともしない。
前日スズキくんがこの場所でデカイサキを沢山釣られて、ちゃっかり自分も1匹頂いたが、昨日も 「そのうち潮が動いてイサキでクーラーが一杯になるさ」 と信じて疑わなかったけど、あいやー、そりゃ見事な惨敗に終わりましたわ。
結局潮はずっと動くことなく、仕掛けは最後まで只々真っ直ぐ真下に落ちていくのみで虚しい時間だけが過ぎ、遂に終りの時を迎えてしまいました。
釣果の写真を撮れなかったのは、確か今回が初めてじゃないかな?
ただ忘れているだけかい?
ところでネタが無い代わりではないけど、チト珍しいお魚が釣れたので載せてみますわ。
見るからにグロテスクでヌルヌルした体表をしたお魚ですが、イタチウオという名前らしい。
ジュニアくんでフカセの達人さんが釣り上げたらしいのですが、 「宮崎で釣り。たまには遠征したい!」 の筆者の 「あららさん」 が是非欲しいと言う事で、365つり具えさ店に置いてきましたがフライで食べると絶品らしく、ふと思い出したのが昔フライの材料で良く出回ってた深海に生息しているというメルルーサ。
最近では白身フライはホキやタラ類が材料になることが多いようで、ベトナム産の養殖ナマズ類も使用されてるそうだが、自分が小さかった頃白身フライと言えばメルルーサでありました。
また鍋の材料や照り焼きの材料として白身の銀ムツ(メロ)が抜群に美味かったけど、最近すっかり見なくなりましたね。
調べてみるとあれはマジェランアイナメというお魚らしくて、チリやアルゼンチンで捕獲されるそうだが、乱獲で数が激減して今やまず手に入ることはないみたいです。
残りの人生が少なくなってくると、何かのはずみで小さかった頃に食して感動した記憶がたまに蘇るようになり、 「あれをもう口にすることないのかなあ?」 と、少々寂しくなってしまうのは自分だけなんだろうか?
あららさんは観察した後、どうやって食されたでしょうかね?
食リポ頼もうかな?
さてと、今日はおばの四十九日の法要と、明日は船検のためお休みしますが、海がこんな調子だとしばらく海に出たくないなあ。