インフォメーション

2022-09-03 11:50:00

マクドナルドの元CEOも支援! ビーガンのファストフードチェーン「クリーン・キッチン・クラブ」に行ってみた

クリーン・キッチン・クラブ

ノッティング・ヒルにあるクリーン・キッチン・クラブへ行ってきました。

Grace Dean/Insider

  • 「クリーン・キッチン・クラブ(Clean Kitchen Club)」はイギリスのロンドンで4つの店舗を展開するビーガンのファストフードチェーンだ。
  • 起業家のスペンサー・マシューズ(Spencer Matthews)氏やグレース・ビバリー(Grace Beverley)氏、マクドナルドの元CEOスティーブ・イースターブルック(Steve Easterbrook)氏らが投資している。
  • メニューには「あたり」と「はずれ」があったけれど、店の雰囲気は素晴らしかった。

クリーン・キッチン・クラブにはたくさんの魅力がある —— ユーチューバーのマイケル・ピアース(Michael Pearce)氏が創業し、のちにリアリティ番組『メイド・イン・チェルシー』のスター、ベリティ・ボウディッチ(Verity Bowditch)氏が加わったファストフードチェーンで、2020年の立ち上げから今ではロンドンで4店舗を展開している。ピアース氏とボウディッチ氏は5月、クリーン・キッチン・クラブでは1日あたり2000食以上が売れていると話した。そのメニューは全てビーガン(完全菜食主義)で、成長著しい"植物由来"市場を狙っている。

店舗外観

 

Grace Dean/Insider

Source:Insider


TVパーソナリティで『メイド・イン・チェルシー』の元スターであるスペンサー・マシューズ氏やサステナブル・アクティブウェアのスタートアップ「タラ(TALA)」の創業者グレース・ビバリー氏、イギリスの代替食会社「クォーン(Quorn)」の元会長クライブ・シャープ(Clive Sharpe)氏などがクリーン・キッチン・クラブを支援している。

グレース・ビバリー氏

グレース・ビバリー氏。

Grace Beverley

Source:Insider


ただ、クリーン・キッチン・クラブが大きな話題となったのは、『Propel』がその投資家の1人としてマクドナルドの元CEOスティーブ・イースターブルック氏の存在を報じた時だ。Insiderの取材に、クリーン・キッチン・クラブはイースターブルック氏から投資を受けたと認めた。 イースターブルック氏は人員削減や注文用のタッチスクリーンといったテクノロジーの導入を通じてマクドナルドを復活させた人物として知られている。2019年、同氏は複数の従業員と関係を持ったことを理由に解任された。

スティーブ・イースターブルック氏

スティーブ・イースターブルック氏。

Scott Olson/Getty Images

Source:Insider


Insiderの取材に、クリーン・キッチン・クラブの広報担当者は同社が年内にもう5店舗オープンする計画で、ケータリングビジネス—— すでにアマゾンやディオール、スカイ・スタジオ(Sky Studios)が利用している —— も拡大すると語った。スーパーでは軽食や出来合いの料理の販売も始めるという。Insiderは観光客でにぎわうノッティング・ヒルにある店舗を訪れた。

ノッティング・ヒル

 

Grace Dean/Insider


店の雰囲気は、ファストフード店という感じが全くしない。注文カウンターにはアサイーボウルのトッピングが並んでいて、奥にはこーヒーマシーンが置かれていた。

カウンター

 

Ryan Hogg / Insider


内装はクールで落ち着いた、自然な雰囲気だ。他のファストフードチェーンのように、派手な色は一切使われていない。緑と白を基調とし、木製の家具が使われている。

店内の様子

 

Grace Dean/Insider


テーブルには植物まで置かれている —— ファストフード店では目にすることがないものだ。全てがものすごくインスタ映えしそうだ… 創業者2人がどちらもインスタグラムにたくさんのフォロワーがいることを考えれば、当然かもしれない。

店内の様子

 

Grace Dean/Insider


スペース的に店内を一度に利用できるのは数組で、イートインよりもテイクアウトが多いと想定してデザインされているようだ。

「とりあえずのDX」から脱却する、真のAI活用に必要な視点
「とりあえずのDX」から脱却する、真のAI活用に必要な視点
Sponsored by Laboro.AI

店内の様子

 

Ryan Hogg / Insider


注文カウンターに掲げられているメニューは、ハンバーガーやボウル、アサイーボウル、ナゲット、コーヒーが中心だ。

メニュー

 

Grace Dean/Insider


サンドイッチやサラダ、冷たい飲み物もカウンターの下の冷蔵庫に並んでいる。

店内の様子

 

Ryan Hogg / Insider


窓際にはカップケーキやパン・オ・ショコラ、クロワッサンが並んでいる。美味しそうだ。

店内の様子

 

Grace Dean/Insider


創業者のプレゼン資料によると、クリーン・キッチン・クラブの顧客の80%以上はビーガンではない。同社は植物由来の代替肉をビヨンド・ミート(Beyond Meat) —— ハンバーガーのパテ —— やティンドル(TiNDLE) —— チキンパテやナゲット —— などから仕入れている。

店の前の様子

 

Grace Dean/Insider


わたしたちは、さまざまなメニューを試してみることにした。注文してから料理が出てくるまで約10分… これはマクドナルドやケンタッキーフライドチキン、バーガーキングといったチェーン店よりも遅い。クリーン・キッチン・クラブの商品は本当に作り立てなのかもしれない。

商品

 

Grace Dean/Insider


今回はイートインで注文したものの、テイクアウトと同じパッケージで出てきた。公式サイトによると、クリーン・キッチン・クラブでは「市場で手に入る中で最も環境にやさしい素材」を使用しているという。包装資材にはプラスチックは含まれておらず、完全に再生利用可能、生分解可能だと、広報担当者は話している。カトラリーは木またはアボカドの種でできているという。ストローは紙もしくは竹繊維でできている。

商品

 

Ryan Hogg / Insider


最初に出てきたのはハンバーガーだった。どちらも赤いバンズを使っていて、これは予想外だった。こちらの「チート・アンド・クリーン・バーガー」は8.65ポンド(約1400円)。ちなみにマクドナルドのマックプラントは4ポンド弱だ。わたしたちはランチセットを注文したので、8.50ポンドでハンバーガーにフライドポテトと冷たいドリンクが付いてきた。

ハンバーガー

 

Grace Dean/Insider

Source:Insider


チート・アンド・クリーン・バーガーにはビヨンド・ミートのパテが使われていて、ビーガン・スモークチーズ、ガーキン、レタス、トマトと「クリーン・スペシャル・ソース」がサンドされている。チーズは全然溶けていなかった(ビーガンチーズではよくあることだ)。パテは風味豊かで、スモーキーな味わいだが、思ったよりもやや厚みがなかった。ソースは美味しいけれど、何が入っているのか分からなかった。美味しいハンバーガーソースだ。

ハンバーガー

 

Grace Dean/Insider


わたしたちは「トリュフマヨ・バーガー」も注文した。こちらのハンバーガーにはティンドルのチキンパテが使われていて、トリュフマヨとルッコラがサンドされている。こちらは9.65ポンド(約1560円)だが、ランチセットにすれば10ポンドでフライドポテトと冷たいドリンクが付いてくる。

ハンバーガー

 

Ryan Hogg / Insider


トリュフマヨはまずまずだったけれど、全体としてはやや物足りない… もう少し食材を追加しても良かったのかも。

魚を食べ続けるために。気仙沼を変えた「持続可能な漁業」への挑戦
魚を食べ続けるために。気仙沼を変えた「持続可能な漁業」への挑戦
Sponsored by The Asahi Glass Foundation

ハンバーガー

 

Ryan Hogg / Insider


フライドポテトはオレガノとローズマリーの塩で味付けされていた。とても美味しくて、他のファストフードチェーンのポテトよりかなり良かった。単品で注文すると3.55ポンド(約570円)だが、その味と量を考えれば納得だ。

フライドポテト

 

Grace Dean/Insider


2種類のボウルも注文した。カツ・チキンは7.95ポンド(約1280円)、マカロニ・アンド・チーズは6.95ポンド(約1120円)だ。こちらもランチセットで頼めば、8.50ポンド(約1370円)で冷たい飲み物が付いてくる。

ボウル

 

Ryan Hogg / Insider


カツ・チキンに使われている鶏肉の代替肉はとても良かったものの、ソースはものすごく辛くて、濃くて、わたしたちが試した他のメニューに比べて明らかに甘くなかった。米は味気なかった。

カツ・チキン

 

Ryan Hogg / Insider


マカロニ・アンド・チーズは見た目も良く、代替ベーコンも美味しいし、一般的なマカロニ・アンド・チーズにかなり近い味わいだ。

マカロニ・アンド・チーズ

 

Grace Dean/Insider


ソースも悪くない。ただ、本物のチーズとは明らかに違う。ものすごくとろとろなので、皿の下の方にたまって、卵の黄身のように見えた。

マカロニ・アンド・チーズ

 

Grace Dean/Insider


「ビーガン・チキンナゲット」は恐らく一番の呼び物だろう。20個まで好きな数で注文できる。ただ、マクドナルドのチキンナゲットが5.65ポンド(約910円)なのに対し、クリーン・キッチン・クラブのナゲットは17.95ポンド(約2900円)とかなり高い。

ナゲット

 

Ryan Hogg / Insider


植物由来のナゲットは間違いなく目玉商品で、わたしたちがこれまでに試した代替肉を使ったチキンナゲットの中でも恐らく一番美味しいナゲットだった。塩の効いた、本物の鶏肉とほぼ見分けがつかないような食感だ。

チキンナゲット

 

Ryan Hogg / Insider


クリーン・キッチン・クラブのブランドは「できる限りサステナブルであること、新たなサステナブルの取り組みを日々学ぶことを中心に構築されています」と同社は話している。飲食店の余り物を注文できるアプリ「Too Good To Go」に余った商品をディスカウント価格で売ることもその一環だ。

店の様子

 

Grace Dean/Insider


全体としては、ハンバーガーとフライドポテトが美味しく、中でも植物由来のチキンの代替肉はものすごく良かった。ただ、カツ・チキンは改善が必要だろう。マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、バーガーキングといったチェーン店では、肉を使った通常メニューでも代替肉を使ったビーガンメニューでも値段は変わらないが、クリーン・キッチン・クラブはファストフード店としては値が張る。とはいえ、ランチセットはかなりお得だし、さわやかで自然な雰囲気の店内で食事が楽しめるのは、一般的なファストフード店に比べてとても良い。

なぜ開発者からコンサルタントへ? アクセンチュア社員に聞く「製造業」の未来図
なぜ開発者からコンサルタントへ? アクセンチュア社員に聞く「製造業」の未来図
Sponsored by Accenture

店の様子

 

Grace Dean/Insider

マクドナルドの元CEOも支援! ビーガンのファストフードチェーン「クリーン・キッチン・クラブ」に行ってみた | Business Insider Japan

 


2022-09-01 11:20:00

すかいらーく創業の横川竟氏「外食の安売りは僕の反省でもある」

外食に未来はあるか(8)

5件のコメント

鷲尾 龍一

日経ビジネス記者

新型コロナウイルス感染拡大の余波で変革を迫られている外食産業。長年にわたって抱えてきた構造的な問題を、訪日客と活発なシニアの消費で覆い隠していたことがコロナ禍で明白になった。生まれてから60年という「若い」外食産業は、これからどこに向かっていくのか。「外食に未来はあるか」と題した本連載の第8回は、1970年にファミリーレストラン「すかいらーく」1号店を開業し、外食の産業化をけん引した横川竟氏のロングインタビューをお届けする。横川氏に過去の「反省」と今後への期待を聞いた。

■本連載の記事一覧
(1)切れた「モルヒネ」 外食に真の危機が訪れる
(2)外食が変われなかった10年 2つの「追い風」で危機感緩む
(3)ロイヤルHD菊地会長「多店舗化の呪縛から抜け出せ」
(4)淡路島に出現した「外食の町」 バルニバービの“非常識”立地戦略
(5)食品販売が売上高の6割に 「大阪王将」を導いた“逆算”
(6)外食の「連邦経営」掲げるクリエイト 個人店とチェーンの間に活路
(7)「スマホでチップ」で下がった離職率 働きがいこそ外食の強み
(8)すかいらーく創業の横川竟氏「外食の安売りは僕の反省でもある」(今回)

新型コロナウイルス禍の外食産業への影響をどう見ていますか。

すかいらーく創業者の横川竟氏(以下、横川氏):主な外食企業の既存店売上高の前年同期比の推移を見ると、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンなどファストフードは強かった。一方で、居酒屋、ファミリーレストランという「テーブルサービス」がメインの外食店は厳しかった。中でも(焼き肉など)専門店はいいけど総合的なメニューを提供する店がだめ。これは、小売業で百貨店が厳しくなったことと、僕は同じだと思っているんですよ。

 小売店は(様々な商品を幅広く取りそろえた)よろず屋から始まり、成長していった。外食はファミレスから産業化が始まり、様々な業態へと分化していった。僕は、ファミレスの役割がもう終わったんだと思っています。ファミレスは次にどこへ変化していくのか。実は、僕はそこに非常に興味があるんです。

横川竟[よこかわ・きわむ]氏
横川竟[よこかわ・きわむ]氏
すかいらーくを創業した横川4兄弟の三男。現在は高倉町珈琲会長として外食経営に携わる(写真:Tomoaki Miyata)

「食堂化がファミレスをだめにした」

ファミレスを生み出し、外食の産業化を引っ張ったご自身が「役割を終えた」とおっしゃるのですね。ユニクロやワークマンなど「カテゴリーキラー」の台頭と共に、百貨店の存在感が薄れた。外食もこうした歴史をなぞるということでしょうか。

横川氏:あくまで僕流の見方ですけどね。百貨店で言うと、そごう・西武がセブン&アイ・ホールディングスの手を離れようとしていますね。僕は、東京・渋谷にある西武をずっと観察していましたが、売り場も、売り物も、売り子も変わらなくて。皮肉っぽい言い方になりますが、コンビニの人には百貨店のビジネスはできないのかなと思いました。

 ファミレスがだめになったのは、ファストフードのマネをして、安売りを始めてしまったのが原因です。僕は「食堂化」と言っています。価格勝負になると、ファストフードには勝てません。

 テーブルレストランで成功した人が、ファストフードで成功した例はないんです。その逆もそう。ファストフードは小売業で、テーブルサービスはレストラン業という違いがあるのではないでしょうか。すかいらーくもファストフードは全て失敗し、牛丼の吉野家もテーブルサービスの会社を買収して、結局売ってしまいましたね。

広告

次ページ客単価1500円の「壁」


2022-09-01 11:14:00

人生最高のファストフード? タコベルが開発した、植物由来の代替肉を使った最新メニューを食べてみた

タコベル

 

Mary Meisenzahl/Insider

  • タコベルは、植物由来の代替肉を使った新たなメニューをアラバマ州の一部店舗で試験販売している。
  • 筆者はカリフォルニア州アーバインにあるタコベル本社で、新しい「クリスピー・メルト・タコス」を試食してきた。
  • 使われている代替肉はややスパイシーで、食感も申し分なかった。

2022年8月、筆者はタコベルのカリフォルニア本社を訪れ、植物由来の代替肉を使った新しい「クリスピー・メルト・タコス」を試食する機会を得た。

タコベル

 

Mary Meisenzahl/Insider


クリスピー・メルト・タコスを購入する際は、通常の牛肉または植物由来の代替肉のどちらかを選べる。今回はその違いが分かるかどうか、タコベルは筆者に両方試食させてくれた。

クリスピー・メルト・タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


どちらのタコスにも、揚げたホワイトコーン・トルティーヤ、3種類のシュレッドチーズ、ナチョチーズソース、レタス、トマト、サワークリームが使われている。

タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


違いは分かったけれど、植物由来の代替肉を使ったタコスが劣っているわけではない。

タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


タコベルのグローバル・ニュートリション&サステナビリティ担当の責任者ミッシー・シャーフォック(Missy Schaaphok)氏によると、このタコスに使われている植物由来の代替肉は、同社の看板メニューに使われている牛肉と見分けがつかないように作られているわけではなく、「同じように食べたくなる」ものを目指しているという。

タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


大豆とエンドウ豆をブレンドして作られたこの代替肉は、タコベルの通常の牛肉よりもややスパイシーだった。

タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


この代替肉を使ったクリスピー・メルト・タコスは、アメリカ・ベジタリアン協会(American Vegetarian Association)のビーガン認定を受けている。ただ、筆者はビーガン(完全菜食主義)ではないので、チーズとサワークリームと一緒に食べた。

タコス

 

Taco Bell


筆者はタコベルでこの新しい植物由来の代替肉を「ナチョス・ベルグランデ」でも試食させてもらった —— クラシックなナチョスに代替肉が心地良いアクセントを加えていた。

ナチョス

 

Mary Meisenzahl/Insider


この代替肉はどのメニューでも代用できるので、筆者の好きな「クランチラップ・スプリーム」でも試させてもらった。

コロナ禍で空室率が上昇するオフィス。好物件を効率よく探す方法
コロナ禍で空室率が上昇するオフィス。好物件を効率よく探す方法
Sponsored by Lexi

クランチラップ・スプリーム

 

Mary Meisenzahl/Insider


しっとりとした食感と味の重なりは、通常の牛肉とチョリソーの中間のような印象だ。

クランチラップ・スプリーム

 

Mary Meisenzahl/Insider


代替肉を使ったこれらの料理に、筆者は本当に感心した。タコベルによると、これは2021年に試験販売したエンドウ豆とヒヨコ豆を原料とする代替肉「クラベタリアン(Cravetarian)」に続く最新の技術革新だという。

試食

 

Mary Meisenzahl/Insider

Source: Insider


Insiderのブリタニー・チャン記者は当時、「クラベタリアン」にあまり良い印象を持たなかったようだが、タコベルはこの1年、植物由来の代替肉を使ったレシピ開発に力を入れてきたようだ。

クランチー・タコ・スプリーム

「クラベタリアン」の入ったクランチー・タコ・スプリーム。

Brittany Chang/Insider


タコベルはこの新たな"フレーバー"のさまざまな使い道を考えているようで、メニューにはまだない、新しい代替肉を使ったスパイシー・ポテト・タコスの試食も提案してきた。

タコス

 

Mary Meisenzahl/Insider


これはタコベルの味に新たな一面を加えるものだと筆者は感じた。ブラックビーンズなど、他の素材と組み合わせても良いかもしれない。

ナチョス

 

Mary Meisenzahl/Insider


揚げたホワイトコーン・トルティーヤも絶品だった。このシェルでタコベルの他のメニューもぜひ試してみたい。

タコベル

 

Taco Bell


タコベルでは植物由来の代替肉をさまざまな方面から追求していて、ビヨンド・ミートとのコラボレーションも年内に予定されている。

タコベル

 

Taco Bell


ファストフード業界では植物由来の代替肉などを使ったメニューが次々と登場していて、その反応は良いこともあれば、いまいちなこともある。

インポッシブル・ワッパー

バーガーキングの「インポッシブル・ワッパー」。

Michael Thomas/Getty Images


「インポッシブル・ワッパー」は、バーガーキングの売り上げを伸ばしたと報じられている一方で、マクドナルドがアメリカで試験販売した「マックプラント」は、全国展開の具体的な計画に結びつかないままに販売を終了した。

日本企業の海外展開、成功のポイントは?電通デジタルが語るグローバルマーケティングのポイント
日本企業の海外展開、成功のポイントは?電通デジタルが語るグローバルマーケティングのポイント
Sponsored by Dentsu Digital

マックプラント

マクドナルドがアメリカで試験販売した「マックプラント」。

McDonald's

Source: InsiderCNBC


ケンタッキーフライドチキン(KFC)、デルタコ(Del Taco)、スターバックスといった大手チェーンは、主にインポッシブル・フーズやビヨンド・ミートと提携して、植物由来の代替肉を使ったメニューを発売してきた。

代替肉

 

Ni'Kesia Pannell


一方、タコベルは肉の代わりに豆やポテトを選べるので、長い間、ビーガンやベジタリアン向けのファストフードとして知られてきた。

タコベル

 

Taco Bell


タコベル北米事業のプレジデント、ジュリー・フェルス・マシノ(Julie Felss Masino)氏は2019年、タコベルは新たな植物由来の代替肉を作るのではなく、既存のベジタリアン・メニューを信じると話していた。

チージー・フィエスタ・ポテト

タコベルの「チージー・フィエスタ・ポテト」。

Diana G./Yelp

Source: CNBC


タコベルの考え方は、明らかに変わった。今回の試食を終えて、筆者はタコベルが今後、どのような植物由来の代替肉を使ったメニューを出してくるのか楽しみになったし、また注文したいと思っている。

タコベル

 

Taco Bell


今回の西海岸の旅で、人生最高のファストフードが食べられるとは!

タコベル

 

Taco Bell


「クリスピー・メルト・タコス」と新しい植物由来の代替肉は現在、アラバマ州バーミンガムの一部店舗でのみ試験販売されている。

「環境にいい商品」インセンティブと消費行動の変化を読み解く
「環境にいい商品」インセンティブと消費行動の変化を読み解く
Sponsored by The Asahi Glass Foundation

タコベル

 

Taco Bell

人生最高のファストフード? タコベルが開発した、植物由来の代替肉を使った最新メニューを食べてみた | Business Insider Japan

 


2022-09-01 11:11:00

次世代ラーメン自販機「ヨーカイ」 一風堂コラボに続く2つの秘策

 読了時間: 6分
41
  • 勝俣 哲生

    日経クロストレンド 副編集長

出来たてラーメンを買える米国発の次世代自動販売機「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」の本格展開が始まった。空港、駅、高速道路という交通の要所を押さえ、2022年は500台の設置を目指す。有名チェーン「一風堂」のラーメンも追加する。来日した創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏が日経クロストレンドの取材に応じ、アプリの導入や自販機付きフードトラックの展開など今後の構想も明かした。

来日した米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏。写真は「b8ta Tokyo – Shibuya」で撮影
来日した米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏。写真は「b8ta Tokyo – Shibuya」で撮影

 「Yo-Kai Express(ヨーカイエクスプレス)」は、2022年3月23日に羽田空港第2ターミナルに常設の日本1号機が設置され、3月30日には首都高速道路11号台場線上りの芝浦パーキングエリア(PA)で稼働が始まった。続いて、4月6日から12日までの期間限定で、東京駅地下イベントスペースの「スクエア ゼロ」に設置される。

 今回の本格展開に先立つこと約4カ月前、東京・渋谷の体験型店舗「b8ta Tokyo – Shibuya」にも進出しているが、こちらは自動販売機の展示がメイン。出来たてラーメンを買ってその場で食べられるのは、上記の3カ所となる。米ヨーカイエクスプレスの創業者兼CEO(最高経営責任者)のアンディー・リン氏は、「22年は日本で500台の設置を予定しており、今後数年で5000~6000台の展開を目指す」と話す。

 改めて、ヨーカイエクスプレスは、米シリコンバレーで16年に創業したスタートアップ。現在、全米で約50カ所に設置されており、これまでに20万食以上の提供実績がある。日本では、米スクラムベンチャーズによるオープンイノベーションプログラム「Food Tech Studio ― Bites!」に参加し、JR東日本などとの協業を検討してきた。

 同社が展開する自販機には丼に入ったラーメンが冷凍保存されており、注文を受けた冷凍ラーメンを自販機内でスチーム調理し、僅か90秒ほどで熱々の状態で提供できる。日本では冷凍ラーメンキットを販売する自販機は増えているが、その場で出来たてを食べられるのがユニークなところだ。

しょうゆ、味噌、塩、とんこつの基本4種類をラインアップ
しょうゆ、味噌、塩、とんこつの基本4種類をラインアップ

目玉は一風堂の冷凍ビーガンラーメン

 日本では「東京Shoyu(しょうゆ)」「札幌Spicy Miso(味噌)」「鶏Yuzu Shio(塩)」「九州Tonkotsu(とんこつ)」という基本メニュー4種類を展開。価格はいずれも1杯790円(税込み)となる。

 日本進出に当たって有名店とのレシピ開発も進めており、その第1弾は力の源カンパニーが運営する「一風堂」とのコラボ。一風堂ブランドを冠した「一風堂博多豚骨ラーメン」や、完全植物性のビーガンラーメン「IPPUDO プラントベース(豚骨風)ラーメン」を今後ラインアップに加える(いずれも価格は未定)。


2022-09-01 11:08:00

ファミレスの閉店ペースが加速。すかいらーくも『ガスト』など既存100店舗を閉店へ

LINEで送る
follow us in feedly

写真はイメージ。画像素材:PIXTA

コロナ禍も堅調な売上を維持しているように見えたファミリーレストランで、閉店ペースの加速や業態転換の動きが出てきていることが帝国データバンクの調査で明らかになった。背景には、原材料費高騰や働き手不足などの問題がある。

【注目記事】2021年の外食売上、“コロナ禍元年”よりさらに市場縮小。「居酒屋」は前年比42%減

年度末までに1,000店舗以上が閉店の見込み

上場する主な外食チェーン16社が展開する「ファミリーレストラン」業態の店舗数は、コロナ前の2019年12月は9,230店あった。しかし2022年6月期時点で8,420店に減少。コロナ禍の2年半で約9%店舗数が減ったことがわかった。最も減少率が大きいのは『ジョイフル』で、直営店の3割に相当する200店以上を閉店した。

また、2021年12月期~22年3月期の0.5%減から、22年3月期~6月期は1.5%減と減少ペースが加速。帝国データバンクは「このペースが続いた場合、各社の店舗削減計画を含め、今年度末(2023年3月期)の店舗数は8,000店前後にとどまることになり、コロナ前から累計で1,000店舗超の減少となる可能性が高い」と見ている。すでに外食大手のすかいらーくホールディングスは、今月12日に『ガスト』や『ステーキガスト』などの約100店舗を閉店すると発表している。

リモートワークの普及などで、ビジネスエリアを中心に飲食店の客足は減少した。さらに食品をはじめとした原材料費高騰によるダメージ、深刻な人手不足など、飲食店にはさまざまな問題が重なり合っている。またコロナ禍を機に消費者は、「なぜ外食に行く必要があるのか」と来店の意味を意識するようになった。そのため、看板メニューを持たない「総合外食」や、全国展開の店舗網を強みとする従来型の「ファミリーレストラン」は、「付加価値の提案」という新たな課題にも直面している。

帝国データバンク「ファミレス運営主要16社・店舗展開動向調査」より

ファミレス運営会社の店舗再編機運が高まる

苦境に転じたファミレス大手では、不採算店の大量閉鎖だけでなく、から揚げやカフェなど専門性の高いブランドへのリブランディングの動きが広まっている。同時にテイクアウトやデリバリーサービスの拡充、テクノロジー導入による人件費の削減など、大規模な改革も進められている。

ファミレスを運営する16社のうち、ファミレス非専業8社の店舗数合計から業態の変化をみると、構成比で最も増加したのは牛丼やハンバーガー、ホットスナックなどの「ファストフード」で、2019年12月期から1.2pt上昇。そのほか、「カフェ」(+0.9pt)、「焼肉」(+0.4pt)、「すし」(0.1pt)と続く。

帝国データバンク「ファミレス運営主要16社・店舗展開動向調査」より

焼肉業態の増加に関しては、居酒屋大手のワタミが『居酒屋ワタミ』から『焼肉の和民』に、ラーメンチェーン幸楽苑が『焼肉ライク』にリブランドし、注目を集めていることも影響しているだろう。今後はより一層、消費者のニーズをタイムリーに捉えた戦略が求められている。

ファミレスの閉店ペースが加速。すかいらーくも『ガスト』など既存100店舗を閉店へ | Foodist Media by 飲食店.COM (inshokuten.com)

 


1 2 3