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2011-03-19 12:26:00

今回も「マ-ケティングの定義」の続きを説明しよう。

 

マ-ケティングの定義⑨

 

(2)1960年代(販売志向時代)

① 新三種の神器

 1960年代のわが国は、神武景気、岩戸景気、いざなぎ景気と続く経済の高度成長によって大量消費の時代を迎えた。つまり、大量生産方式はさらに進展したが、ス-パ-マ-ケットを中心とした大量販売方式の流通機構が構築され、生活革命といわれた「新三種の神器」と言われる「3C時代(ク-ラ-、カラ-テレビ、マイカ-)」時代となり、高度大衆社会となった。

 

② 販売志向時代

 マスコミ、特にテレビの爆発的な普及で、テレビ・コマ-シャルによって新商品を売りまくった。中でも商品の差別化を中心に、ブランド・イメ-ジづくり、販売促進や広告中心のマ-ケティングという販売志向であった。これらは、中流意識を生んだものの、けっして豊かさというものは感じられず、不実現のライフスタイルをつくりあげた。

 

③ 人間重視

 生産一辺倒であったメ-カ-にも、アメリカと同じようにテイラ-・イズムの欠陥を是正する動きが起こった。つまり、ア-ジリスの「組織改善」、マグレガ-の「Y理論」から出発した「目標管理」、リカ-トの「新しい経営体系」、ゲラ-マンの「人間発見の経営」、マズロ-の「欲求の5段階説」などを中心に、「ヒュ-マンリレ-ション」「グル-プダイナミクス」「経営における行動科学」といった人間重視のマネジメントが導入された。これらは、「小集団活動」「ZD運動」「目標による経営」制度の導入になった。

 

④ 流通革命

 わが国においては、1962年(昭和37年)には、田島義博が「日本の流通革命」、林周二が「流通革命」を出版し世間の話題を呼んだ。これらの著書は、わが国のス-パ-マーケット・チェ-ンの動向を深くとらえ、大量生産大量販売制による低価格政策による国民生活への利便性の提供と、大量仕入制による流通機構の合理化といった面が論じられた。

 

⑤ 小売業界の動向

 1960年(昭和35年)には、わが国で初の食品卸売の「広屋」が主宰する「ボランタリ-・チェ-ン」である「ヒロマルチェ-ン」が結成された。また、この年には、「丸井」が「クレジット元年」を宣言して、従来の月賦販売という暗いイメ-ジを脱し、信用販売である「クレジット産業」へと転換した。

 1963年(昭和38年)になると、大型チェ-ンの株式上場、再編成が行われると同時に、ナショナルチェ-ン化が活発に行われるようになった。

 1965(昭和40年)になると、ス-パ-チェ-ンが大型化し、SSDDS(セルフ・サ-ビス・ディスカウント・デパ-トメント・ストア)路線のスタ-トとなった。

 1968年(昭和43年)はダイエ-香里ショッパーズプラザ、1969年(昭和44年)は玉川高島屋ショッピングセンタ-、専門店とレストランだけの池袋パルコがオ-プンし、本格的ショッピングセンタ-時代の幕開けとなった。

 

⑥ フ-ドビジネスの動向

 1960年代に入ると、本格的レストランがようやく発芽した。1961(昭和36)にドライブイン・レストランが登場した。また大型レストラン(瀬里奈、ミカド、留園など)も登場した。

1962(昭和37)には、名古屋で「あさくま」がロ-ドサイド・レストランを開業した。

また、西武百貨店池袋店で「キャフェテリア」が登場した。

 1964(昭和39)には、新宿や横浜のステ-ションビルが登場し、レストランが続々開店した。1964(昭和41)に、フランスのパリの3ツ星レストラン「マキシム・ド・パリ」が東京銀座に登場した。

 1967(昭和42)に、マンモスバ-とかグランドパブなどが登場すると同時に、第1次の資本の自由化が開始された。また、「どさん子」がラ-メン・チェ-ンとして先陣をきった。

1968(昭和44)には、第2次資本の自由化で、レストラン業は100%自由化さ、アメリカから日本進出のために使節団がやってきた。

 

⑦ サ-ビス業の動向

 1960年(昭和35年)に、パンアメリカン航空が太平洋線にジェット機を就航させ、国内では、日本航空が東京~札幌間をジェット機化させ、航空機革命が起こった。

 1961年(昭和36年)には、スキ-客が100万人を突破し、登山者が224万人など、レ

ジャ-ブ-ムになった。

 1963年(昭和38年)には、「ヒルトン」と「東急電鉄」は「業務委託契約」で「東京ヒルトン・ホテル」が開業して、日本のホテル業界の近代化に貢献し、話題を呼んだ。1964年(昭和39年)は、東京オリンピックが開催されホテルの新規開業が続々行われ、さらに東海道新幹線が開業して交通の新機軸を迎えた。

 

⑧ フランチャイズ・ビジネスの動向

 1963(昭和38)に、わが国に「不二家(洋菓子店)「ダスキン(愛の店)」が「フランチャイズ・ビジネス」として初めて登場した。

 1968年代後半になると、第1次のフランチャイズ・ブ-ムになり、洋菓子、アクセサリ-、漬物、薬局、書店、家庭電器、デリカテッセン、ファミリ-・レストラン、居酒屋、ラ-メン、チャンポン、うどん、回転寿司、お好み焼き、ダストコントロ-ル、クリ-ニング、ハウスクリ-ニング、レンタカ-、などあらゆるビジネス・タイプにもおよんだ。

 

【問い合わせ先】

E-mail

kisihiro@mva.biglobe.ne.jp

H  P

http://w.w.w.kishida-consul.jp

 


2011-03-19 12:24:00
東日本大震災の影響がじわじわと香港の市民生活にも押し寄せている。一般消費者の
目前の憂慮は、市場で大人気を博す日本の食品類の供給だ。先行きの不透明感や根拠
のないうわさなどが交じり合って買いだめに拍車をかけており、一部商品で品薄状態
が起きている。(香港・華南版編集長・安部田和宏)
http://news.nna.jp/free/news/20110318hkd002A.html

2011-03-19 10:41:00
お米パックです 1ヵ年賞味期限あります。
2011-03-19 10:37:00
各展示会での商品です
2011-03-19 00:01:00
日本の食品メーカーさんは、年々新商品の開発を日々おこなっています。

最近は、特に機能性を持った食品が、大手食品メーカー問わず中小食品メーカーでも様々優れた食

品開発をしています。

是非、期待して下さい!!
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