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せいゆう丸釣行記
未曾有の大災害になった西日本大水害では、お気の毒なことに200人近くの犠牲者が出てしまいましたなあ。
自分が記憶してるこれに匹敵する大きな水害としては、昭和57年の長崎大水害で300人近くの方が犠牲になった災害がありますが、この時の1時間降雨量は187mmだったそうで、未だに最高記録だそうな。
今回の大雨は、積乱雲の上に積乱雲が形成されるバックビルディング現象が起こり線上降水帯を作る原因になったそうですが、同じ場所に長い時間大量の雨が降り続いた結果らしいが、それにしても凄まじい災害になったものですなあ。
この図は防災科学技術研究所が作成した、去年の北部九州豪雨の際の線上降水帯をもたらしたバックビルディング現象を3次元で表した図らしいのですが、今回もこんな感じで長々と猛烈な雨が降り続いたのでしょうかねえ。
昨日広島の榎川が雨が降ってもいないのに橋脚に土砂や流木が引っかかって水をせき止めて越流して、市内を泥流が襲った画像を見ましたが、大きな岩石が見当たらずいかにもまさ土系の微粒子の泥水が流れてきた感じでしたわ。
広島・岡山は小さい頃に習った瀬戸内式気候といって比較的雨が少ない地域と思ってましたが、最近豪雨が頻発していることを考えますと、この地域に住んでおられる方々は 「やばそう」 と思ったらなにはともあれ逃げることが必要でしょうなあ。
特に広島の山腹近くに家を建てておられる方は、雨が降ったら予兆無く 「ズル」 っと滑るという現実を認識して、家をさっさと諦めて逃げるしか命を守る方法は無いでしょう。
とにかく危ないかもと感じたら、やめる・逃げるが鉄則です。
さあて長かった荒れた梅雨も終わりを告げ、うだるように暑い夏本番を迎えましたが、ウネリが取れ始める明日あたりから沖に出られそうです。
久し方お魚を食べてないので、とりあえずアジを釣って沖に行ってイサキを釣り、美味しいお刺身をいただきましょうかねえ。
2週間も連続してお休みを余儀なくされるとダラけると言うか、緊張感が無くなると言うか、今朝は完全に寝坊してしまいました。
エアコンのおかげで毎晩快適に熟睡できるのでありがたいことですが、途中目が覚めてトイレに行って2度寝・3度寝してもすぐに夢の世界に入れる。
多分明後日あたりには、台風が通り過ぎてのっぺりとしたウネリだけになっているでしょうから、ひょとすると沖に出られるかも知れないけど、その後はずっと穏やかで良さそうですわ。
今から港に行って燃料入れたりオイル交換したり、暑さを避けて午前中で仕事を終わらせます。
今日は以上であります!
今回の西日本の大水害の犠牲者が200人に迫ろうとしてます。
梅雨の雨でこれほど広域で多数の被害が出た災害は、近年では記憶が無いですわ。
やっぱり日本って国は、常に災害と隣り合わせにあるってことを再認識させられた未曾有の災害として、永く記憶されないといけないね。
これだけ世界的にトップクラスの文化を有し、日本全国津々浦々インフラ整備して災害に強い国を目指して巨額の国家予算を投じて整備して来たけど、自然の凄まじいエネルギーの前では自ずと限界があるってことを改めて思い知らされました。
そしてまた温暖化による気象変動が、確実に忍び寄ってることも認識しなきゃいけませんねえ。
つまり自然を相手にまともに対峙してもコテンパンにやられるだけで、命を守るためには 「逃げる」 だけなんですわ。
「逃げ恥」 というドラマがあったけど、 「恥ずかしいと思わずとにかく逃げる」 ことが結局生き残るための最善の方策だと思っております。
そして 「君子危うきに近寄らず」 でありまして、危ないことに迂闊に近づかないことも非常に大事ですね。
わざわざ危なさそうなことをやっていると、そのうちどエライ失敗で事故や災害に遭遇することになるから控えるべき時は控えるのが非常に大切なことだと思っております。
昨日も午前中オイル交換などして帰宅するため昼前に堀切峠を走っていたら、貨物船も漁船も1隻も出てない海に最近流行りの船尾に帆柱立ててると思われる1隻の船がかなりのスピードで南下しているのを目撃したけど、あれってかなりおバカなお方なんでしょうかね。
避難港には漁船が全て避難してて既に台風のウネリが入ってきているのに、なんでわざわざ走っておられるのか理解に苦しみますがね。
労働災害の問題に関わるお方ならご存知でしょうが、 「ハインリッヒの法則」 という事故の発生確率を数値化した法則がありまして、別名 「1:29;300」 の法則とも言います。
1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故があり、その前には300件のヒヤリハットがあるという意味なんですが、つまり 「普段から危ないことを平気でやってると、そのうち取り返しのつかない重大事故をおこしますよ。」 ということなんですなあ。
まあ中には前述したような頭の悪いおバカさんがそのうち何かやらかしそうですが、経験の深い漁師たちは決して無駄な無茶は絶対にやらないものですがね。
さてさて今日はレンタル艇の操船技術講座の5回目ということですが、避難港の出入りについてグーグルマップでご紹介します。
これが川底にペラを当てずに進むルートですが、もう少し拡大してみると
こんな感じになります。
注意する点としては、橋脚(ピア)のすぐ横は泥が堆積してて浅くなってるので近づかないことと、橋を過ぎた所の防波堤の先端をかすめて通り、後は先に見える竹林の真ん中を真っ直ぐ目指して走れば座礁することは無いです。
どこが浅くなってるかを示す写真をペイントショップを使って書いてみますので、チョイとお待ちくださいな。
さあてそろそろ出立の時間になりましたが、猛烈な台風8号のウネリが入って来てるでしょうから、もう一度ロープをくくり直さなきゃいけないなあ。
もう何日お休みしたのか分からんなった。
数える気力も失せてしもた。
自然を相手にするお遊びだから仕方ないとは言うものの、今年の梅雨には徹底的にやられちゃいましたねえ。
12~13日には梅雨明けになりそうな気配ですが、ニュースを見ると120人前後のお方が亡くなったり行方不明になっておられるようで、今回の広域の西日本での水害は本当に凄まじかったのですなあ。
幸いにも南九州ではそこまで降らなかったので大事にはならなかったけど、少しずれてたら大変なことになってたでしょう。
特に広島での犠牲者が多かったようだが、確か広島付近は花崗岩が風化したまさ土にかなりの面積が覆われてて、多量の雨によって風化してない岩石と水をたっぷり含んだまさ土と縁が切れて、大規模な土砂崩れが起きやすい地域じゃなかったかな?
まさ土は層の深さがあまり深くないのが特徴で、浅いまさ土の層が新鮮岩との境に水が貯まり潤滑油の働きをし、多量の土砂が一気に崩落して大災害を起こすことになるそうな。
サラリー時代に多少地質に関わってたのでその辺は知ってるほうかも知れんが、花崗岩のような火成岩が風化してできたまさ土のような土質はタチが悪くて、乾燥している時にはサラサラしてておとなしいけど、風化が進んだ木目の細かい粒子が多いと、一旦水を含んでしもたら扱いにくい粘っちい性質に変わる上、悪いことに流動性を持っております。
だから山が雨水を貯めるに貯めてしもたら、ほとんど予兆を見せずに一気に山崩れを起こしてしまうんだなあ。
今回の災害で広島で突出した数の犠牲者が出てるのは、そんな背景がありそうな気がしますがね。
確か今日は日曜日で比較的風も吹かずに波の高さが1.5mと気象庁は予報してたけど、港には漁船が避難してて出られないし、この後台風8号がやって来るのが分かってるし、気分的に盛り上がらないから昨日のうちからお休みを決めてました。
五十歩百歩と言いましょうか慌てても仕方ないから、梅雨が明けてから本格始動することにしましょうかね。
ただ土日が稼ぎ時のお方は 「こんなチャンス逃すまじ!」 と自分の都合で無理して出て行くかも知れないけどねえ。(笑)
最近お休みがやたら多くてふと気付いたことなのですが、お休みと言っても夜明け前にかあちゃんをl起こさないようにそっと家を出立して港で船の整備をしたり、雨が強くて整備が出来ないときはキャビンのお布団にゴロリと横になってご本を読んだりしてすごしてますが、たまにやむを得ず朝から家でかあちゃんと一緒に居る時は、 「物音立てずに、息を潜めて気配を消し、かあちゃんとの間合いを詰めないようにする」 ことこそが家庭内で波風立てない秘訣だと、誰からか教えてもらった訳でもなく、それこそ自然に身に付いてしまいましたわ。
油断してそれに失敗すると 「濡れた足で家の中を歩かない!」 と警告を発せられることになるんだなあ。
このことをこの欄でお馴染みのT爺と電話で議論したのですが、やばい時にはT爺は自分の部屋にこもって嵐が通り過ぎるのを待つらしいのですが、我が家に自分の部屋や場所を持たない自分は、やはり毎朝かあちゃんが目を覚ます前に内海に行って仕事するしかないのであります。
それはさておき、先日義母から還暦のお祝いに車載用の扇風機をプレゼントしてもらい早速船の中で使ってみましたが、無風で蒸し暑い時に凄く涼しい思いができそうですわ。
さてと昨日は娘夫婦の家に行ってエアコン取り付けのお手伝いをしてきました。
新築なものでエアコンの配管や配線を通すダクトが空いてないので、今回はせいゆう丸に時々釣りに来られ、エアコン設置を専門にしておられるO爺にお願いすることにしました。
新築の真新しい壁にドリルで直径10cmくらいの穴を開けるのは恐ろし過ぎて、さすがに場数を踏んだ専門業者さんでないと出来ない仕事ではあるものの、既設のエアコンを外したり、既にダクトが設置されてるお家にそれを取り付けるのはさほど難しい仕事ではありませんが、取り付けには真空ポンプや専用工具が無いと失敗する恐れがあります。
覚える必要の無い無駄な知識ではあるとは思いますが、なにせ沖に出られずネタが無いので、エアコンの取り外し・取り付けの原理や手順でも書いてみましょうかね。
エアコンは室内機と室外機に別れますが、エアコンの重要な機械が乗ってるのは室外機でありまして、ここにモーターで駆動されるコンプレッサーが搭載されております。
家の外に割と無造作に置いてあるのであまり中身を見ることがないでしょうが、こんな感じになっております。
扇風機のようなファンが回るのは見たことあるでしょうが、右側の黒い俵型の物体が心臓部のコンプレッサーなんですなあ。
その内部はこんな風になってるらしい。
まるで蚊取り線香が2枚重なっているように見えますが、一つが固定翼で一つが回転翼になってて、周りのガスを中心部に集めて液化する働きになっております。
ちなみに最近のエアコンのガスはR32というのが一般的になってるらしいが、それまではR410Aというガスが主流だったらしい。
まあそれはさておき、液化されたR32は熱を持ってるので室外機のラジエーターみたいなところで冷却され、銅製の配管を伝って室内機に送られ、そこで開放・放出されガス化した時に室内機のラジエーターみたいな部分を冷却し、ファンで冷たい風になって室内に送り込まれる仕組みなんですわ。
ガス化されたR32は戻りの配管で室外機に戻り、再びコンプレッサーで圧縮されて液化する、この繰り返しなんですなあ。
ところで行き(高圧)の管は直径が小さくて、戻り(低圧)の管のそれは大きくなってますが、それは血管の動脈と静脈みたいな関係と思えば良いかもね。
で、取り外しの時には高圧の管を閉めて液化されたガスが行かないようにした上で強冷房で運転し、室内機の中の管に残ってるガスをコンプレッサー内に強制的に戻してやって、一時したら運転を停止して低圧の管のバルブを閉めてやり、配管を外せば完了となります。
一方取り付けの時には室内機や低圧配管の空気を吸い出してやらないといけないので 「真空引き」 という作業が加わるだけなんですが、真空ポンプや気圧を測定する装置などの専門機械が必要なので、素人さんはしないほうが良いでしょう。
サラリーの転勤族のように引越しが多いご家庭では、チョイと器用なお方であれば取り外しだけは出来るかも知れませんが、原理を良く知った上でないとガスを放出するという失敗をしてしまったらそれこそ終わりなので、やはり専門業者に依頼したほうが良いでしょうねえ。
ただ注意しないといけないのは、専門業者といっても色々あるらしく、今の時期から先は工事が一気に集中するので人手不足になりがちで、アルバイトのお兄ちゃんが訳も分からず真空引きもせずに取り付けちゃったという話も聞きますから、工事を依頼したときは真空引きの真空ポンプをきちんと使ってるかくらいはチェックしたほうが良いかもよ。
お魚釣りの状況を書くこの欄で、何が悲しくて 「真空引き」 という異業種のお話をせにゃならないか分かりませんが、多分12日頃までは沖には行けないでしょうなあ。
なにせ漁船が避難港に入ったまま出て行かないので、入りも出も出来ない状態が続いております。