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せいゆう丸釣行記

2018-07-07 02:42:00

最近お休みがやたら多くてふと気付いたことなのですが、お休みと言っても夜明け前にかあちゃんをl起こさないようにそっと家を出立して港で船の整備をしたり、雨が強くて整備が出来ないときはキャビンのお布団にゴロリと横になってご本を読んだりしてすごしてますが、たまにやむを得ず朝から家でかあちゃんと一緒に居る時は、 「物音立てずに、息を潜めて気配を消し、かあちゃんとの間合いを詰めないようにする」 ことこそが家庭内で波風立てない秘訣だと、誰からか教えてもらった訳でもなく、それこそ自然に身に付いてしまいましたわ。

 

油断してそれに失敗すると 「濡れた足で家の中を歩かない!」 と警告を発せられることになるんだなあ。

 

このことをこの欄でお馴染みのT爺と電話で議論したのですが、やばい時にはT爺は自分の部屋にこもって嵐が通り過ぎるのを待つらしいのですが、我が家に自分の部屋や場所を持たない自分は、やはり毎朝かあちゃんが目を覚ます前に内海に行って仕事するしかないのであります。

 

 

 

それはさておき、先日義母から還暦のお祝いに車載用の扇風機をプレゼントしてもらい早速船の中で使ってみましたが、無風で蒸し暑い時に凄く涼しい思いができそうですわ。

 

 

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さてと昨日は娘夫婦の家に行ってエアコン取り付けのお手伝いをしてきました。

 

新築なものでエアコンの配管や配線を通すダクトが空いてないので、今回はせいゆう丸に時々釣りに来られ、エアコン設置を専門にしておられるO爺にお願いすることにしました。

 

新築の真新しい壁にドリルで直径10cmくらいの穴を開けるのは恐ろし過ぎて、さすがに場数を踏んだ専門業者さんでないと出来ない仕事ではあるものの、既設のエアコンを外したり、既にダクトが設置されてるお家にそれを取り付けるのはさほど難しい仕事ではありませんが、取り付けには真空ポンプや専用工具が無いと失敗する恐れがあります。

 

覚える必要の無い無駄な知識ではあるとは思いますが、なにせ沖に出られずネタが無いので、エアコンの取り外し・取り付けの原理や手順でも書いてみましょうかね。

 

 

 

エアコンは室内機と室外機に別れますが、エアコンの重要な機械が乗ってるのは室外機でありまして、ここにモーターで駆動されるコンプレッサーが搭載されております。

 

 

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家の外に割と無造作に置いてあるのであまり中身を見ることがないでしょうが、こんな感じになっております。

 

 

 

 

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扇風機のようなファンが回るのは見たことあるでしょうが、右側の黒い俵型の物体が心臓部のコンプレッサーなんですなあ。

 

その内部はこんな風になってるらしい。

 

 

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まるで蚊取り線香が2枚重なっているように見えますが、一つが固定翼で一つが回転翼になってて、周りのガスを中心部に集めて液化する働きになっております。

 

ちなみに最近のエアコンのガスはR32というのが一般的になってるらしいが、それまではR410Aというガスが主流だったらしい。

 

まあそれはさておき、液化されたR32は熱を持ってるので室外機のラジエーターみたいなところで冷却され、銅製の配管を伝って室内機に送られ、そこで開放・放出されガス化した時に室内機のラジエーターみたいな部分を冷却し、ファンで冷たい風になって室内に送り込まれる仕組みなんですわ。

 

ガス化されたR32は戻りの配管で室外機に戻り、再びコンプレッサーで圧縮されて液化する、この繰り返しなんですなあ。

 

 

 

ところで行き(高圧)の管は直径が小さくて、戻り(低圧)の管のそれは大きくなってますが、それは血管の動脈と静脈みたいな関係と思えば良いかもね。

 

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で、取り外しの時には高圧の管を閉めて液化されたガスが行かないようにした上で強冷房で運転し、室内機の中の管に残ってるガスをコンプレッサー内に強制的に戻してやって、一時したら運転を停止して低圧の管のバルブを閉めてやり、配管を外せば完了となります。

 

 

 

一方取り付けの時には室内機や低圧配管の空気を吸い出してやらないといけないので 「真空引き」 という作業が加わるだけなんですが、真空ポンプや気圧を測定する装置などの専門機械が必要なので、素人さんはしないほうが良いでしょう。

 

 

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サラリーの転勤族のように引越しが多いご家庭では、チョイと器用なお方であれば取り外しだけは出来るかも知れませんが、原理を良く知った上でないとガスを放出するという失敗をしてしまったらそれこそ終わりなので、やはり専門業者に依頼したほうが良いでしょうねえ。

 

ただ注意しないといけないのは、専門業者といっても色々あるらしく、今の時期から先は工事が一気に集中するので人手不足になりがちで、アルバイトのお兄ちゃんが訳も分からず真空引きもせずに取り付けちゃったという話も聞きますから、工事を依頼したときは真空引きの真空ポンプをきちんと使ってるかくらいはチェックしたほうが良いかもよ。

 

 

 

お魚釣りの状況を書くこの欄で、何が悲しくて 「真空引き」 という異業種のお話をせにゃならないか分かりませんが、多分12日頃までは沖には行けないでしょうなあ。

 

なにせ漁船が避難港に入ったまま出て行かないので、入りも出も出来ない状態が続いております。