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せいゆう丸釣行記

2018-07-01 02:23:00

台風7号は当初の予想よりゆっくり北上するみたいで、3日頃まで沖に出るのは無理な感じになってきましたね。

 

 

 

昨日台風避難で港に入って来た老漁師と話をしてましたが、梅雨時期に台風が3個もやって来て、黒潮がやって来なくて菜っ葉潮が続いて、カツオやシイラがさっぱり釣れない年は生まれて初めてだとおっしゃってた。

 

そのお方は太平洋戦争で特攻の出番を待ってたらしいが、出番が来る前に終戦になっちまって命拾いしたと話しておられたけど、小さい頃から沖に出て80年漁師をやっててこんな年は経験無いらしい。

 

だから今年は引き縄のカツオやシイラ漁を諦めて、カサゴを釣って細々暮らしているとおっしゃてたなあ。

 

9月が解禁となるイセエビ漁だけが年間収入の頼りだとも言ってたっけ。

 

 

 

そんなおしゃべりしながら昨日は橋の下の天然ドックでレンタル艇の 「まつかさ」 のウインチ及びローラーの取り付け作業や、アンカーロープの繋ぎの編み方をしておりました。

 

今日も雨がひどくなければ最後の仕上げをする予定ですが、ちょいと時間がかかったけど 「まつかさ」 もようやくレンタル艇の仲間入りが出来るようになりましたわ。

 

「まつかさ」 は2気筒のディーゼルで燃費がメチャよろしくて、1日走り回っても10リットル程度しか軽油を消費しないから、ルアーを引っ張りながら青物狙うのに面白そうだけど、はたはた君と同じようにせいゆう丸のGPSデータがそのまま入ってるから、基本的にどんな釣りにも対応できますわ。

 

1日中遊び倒して1人3,000円程度しか掛からないので、ゆっくりまったりと釣りを楽しみたいお方にはうってつけでありましょうなあ。

 

最近流行りで便と称して時間を区切られたせかせかした釣り方もあるそうだが、本来釣りは自由気ままに好きなように釣るのが釣り。

 

自力で海に出ると色々な出来事に遭遇して、時には驚いたりヒヤヒヤしたりと決して楽しいことばかりではないかも知れないが、時間やお金のことを考えなくて遊べるから長続きできますわな。

 

 

 

自分が考えるに、お船で沖に連れて行ってもらって仕掛けを投入してお魚を釣る行為は全作業工程の最後の1割くらいで、自力で沖に出て行き釣りをするとなると、およそ5割くらいの経験が出来ると思ってます。

 

もちろん全行程を経験するためには、お船の購入から係留地の確保や釣りポイントの入手、そして日頃のメンテナンスまでやらなきゃならないけど、ほとんどのお方は大変過ぎて挫折して途中でおやめになっておられますわな。

 

自分でお魚を捕まえて新鮮なお刺身を食べるという行為は、一見簡単そうだが実はもの凄く難しくて奥が深く、毎回安定して釣果を残すのは別次元的に更にさらに難しいことなのであります。

 

それが分かればこそ自力で捕らえたお魚には価値があり、喜びもひとしおで大きいってものだわな。

 

 

 

そんでもって自力でお魚を捕まえるためのお役に立てるべく、レンタル艇の操船技術講座の2回目をお話しますね。

 

 

 

今日は 「当て舵」 について。

 

お船は自動車のようにタイヤと地面が直接接地しているのと違って水という流体にプカプカ浮かんで進む乗り物だから常に流れます。

 

風が吹いても流れるし、人が乗り込んだだけでも流れます。

 

早い話がどこに行くか分からん乗り物だから真っ直ぐ走らせることは至難の技でありまして、どのような状況でも真っ直ぐ走らせられるようになれば、随分と上達したことになります。

 

特に追い波の中を走らせる時に真っ直ぐ走らせるのは相当難しくて、常に当て舵をしてやらなければ船首があっちこっちを向いて真っ直ぐ走るには程遠いことになります。

 

当て舵とは、波とか風とか色々な力(作用)を受けて船が向きを変えようとするのを防ぐため、その反対の力を加えて相殺してやり真っ直ぐに走らせようとする行為であります。

 

問題はそのタイミングなんですが、自分のように毎日お船を操っていると何も考えずに勝手に体が動いて瞬間的に当ててるようなのですが、慣れてないと船が向きを変えてしまってから慌てて大きくステアリングを回すから、今度は反対側に大きく曲がってしまい、見事な蛇行運転となっちまうんだなあ。

 

その差の違いの説明は難しいけど、多分見てる所が違うのかも知れません。

 

自分は船首と正面に見える風景を両方見てまして、船首が方向を変え始めるのを船首と風景のズレを感じて瞬時に反対方向にちょこっと当て舵をしているように思います。

 

その証拠に、自分が沖に真っ直ぐ出る時などほとんど目標物が何も無いから結構蛇行しますが、逆に帰りの時は港の灯台とか建物とかの目標物があるから蛇行することは無いですねえ。

 

結論としては結局慣れるしかないのですが、「瞬時にちょこっと」 が身につけられるよう、凪ぎの時には沖に出て練習してもらいたいものですなあ。

 

 

 

明日はGPSの基本をお教えしますわよ。

 


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