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せいゆう丸釣行記

2016-03-16 04:06:00

ジギングや鯛ラバを専門でされていらっしゃるお方と語ってみますと、イカリ掛けが面倒くさい的なお話しを耳にいたします。

 

人の感覚ってのは面白いもので、いつもイカリを打っている自分なんかイカリを掛けてないと漂流してるみたいですごく不安になりまして、そもそも昼寝が出来ないからイカリを打たないことは考えられないのであります。

 

昼寝するのが半分楽しみでお船に乗っているようなものですから、到底イカリを掛けずに釣りすることは無理なお話しですわな。

 

 

 

 

荒天で昨日も休漁だったので、カカリ釣りに欠かせないイカリのロープワークについてお話しします。

 

 

 

とりあえずピタリとお船が目的地に着けられたとして、その後必ず問題となるのが潮の流れと風の向きがどんどん変わることであります。

 

1日中潮と風が変わらないことは有り得ませんで、刻一刻と変化致します。

 

ところが海の上には自分の位置を把握するための目標物が何もないので、目的地から数十メートル外れてしまっても山立てしてない限り、釣り人には分かるものではありません。

 

近くに他のお船がいても自船と同じ動きをするので、位置がずれたことになかなか気付くことは出来ませんね。

 

ですから時々GPSをチェックして位置の確認しなきゃいけませんが、釣りに熱中しているとどうしてもそこら辺が疎かになっちゃいますので、いつの間にかお魚が居ない所で仕掛けを落としていることになるんですなあ。

 

でもズレが10m程度でしたらロープワークで簡単に調整できます。

 

普通アンカーロープは船の一番前のクリートに結びますが、それを右か左のクリートに結わえ直せば簡単にお船は振れますよ。

 

さらに振らしたい方向に舵を切ってやれば、さらに振れが大きくなります。

 

出しているアンカーロープが長ければ長いほど振れる幅は広くなりますので、ロープワークに自信のあるお方は長く綱を出す傾向にあります。

 

しかしこれは無風で潮が適度に流れている時のお話しなんですが、潮と風が一致しない場合は話が違ってきましてチト難しくなります。

 

 

 

続きはまた今度お話します。

 


2016-03-15 04:05:00
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春になりますと、前線や低気圧が次々に通過して荒れた天気の日が多くなりますが、当然海は大荒れになりまして、出漁できる日がかなり制限されますね。

 

陸の上で生活されてるほとんどのお方には、海がシケた時の恐怖感覚を身に付ける必要は当然ありませんが、自分は1日のおよそ半分の時間を海の上で過ごしているもので、風が出て波が出てきてシケてくるのではと、何時もビクビクしております。

 

「その割にはよく寝てるじゃん」 と言われそうですが、寝てる間も波のことをいつも気にしているのですよ。

 

これホントの話し。

 

自分以外の船長さん達はどうなのか知りませんが、自分は波が高くなると恐怖感に襲われますがね。

 

「もしエンジンが掛からんかったら」 「もしロープをペラに巻き込んだら」 「もし横波喰らってしまったら」・・・、などなど悪いことばかり考えてしまうのですわ。

 

だから頻繁に波が高くなるこの時期は、がっかりされるのを承知の上で 「明日はやめときましょうね」 のメールを打つことになるのですが、陸の上と違って即お命に関わることなので、楽しみにしてるでしょうが我慢してくださいな。

 

 

 

さてと、先日来イカリの掛け方について自分なりの技術を公開しましたが、今後も自分が知りうる技術や情報はバンバン出して行きますよ。

 

それらの内容が為になるかならないかは読まれるお方次第でして、不必要と思われた時は読み飛ばして頂ければ良かとです。

 

ただ技術や情報をこうして公開することによって、もし海での遊びを楽しむ人がもっともっと増えることに繋がるとすれば自分はそれで満足でありまして、何より安全なお遊びのお役に立てれば嬉しいですね。

 

 

 

さてとイカリ掛けのお話しをしたいと思いますが、最初のお写真には天然の養殖場に到着した時の自分の探索ルートを黄色の線で表してあります。

 

東西南北に網の目のように丹念に探し回りまして、その間魚影の分布と密度を頭の中にインプットしながら、最終的にお船を着ける場所を確定いたします。

 

実際は魚が喰わなくなった時にイカリをあげて何度も探索しますので、このルートを何度も通ることになりますね。

 

で、お船を着ける場所を決めて最初にやるべきことは船の流れの方向を確認することであります。

 

やり方は簡単で、微速で進んでいるお船のシフトレバーをニュートラルに入れ、その後リバースに入れて静かに船足を止めます。

 

船足が止まったかどうかは船の周囲に浮かんでいる泡で判断できまして、それまで後方に流れていた泡が動かなくなったら後進によって船足が止まった証拠であり、その時点で動力を失ったお船は潮や風の影響を受けてどこかへ動き始めているはずです。

 

次にGPSの画面を見て移動している方向をチェックしますが、GPSには進んでいる方向を示すベクトル線が示されてますが、流行る心を抑えてしばらく眺めておりますとベクトル線が安定してきますので、お船が流れて行く方向がハッキリしてまいります。

 

その方向を記憶した上でお船を着けるべきポイントまで戻り、流れた方向と180度逆の方向のベクトル線となるようお船を進めます。

 

自分の場合、30m前後の深さの場所であればポイントからだいたい40~50m先にイカリを落としますが、場合よってはそれよりもっと短かったり長かったりしますが、この件は後日またお話します。

 

イカリが着底するとロープが出ていくのが止まるのですぐ分かりますが、潮や風の影響で船が早く流れる時は、イカリが着底してもどんどんロープが出て行く時もありますよ。

 

これで目的地に到着するはずなのですが、ところがどっこいそう簡単にはいかないのであります。

 

色々な原因がありますが、止まった場所が目的地と違っていたらとりあえずイカリが効いてお船が完全に止まるまで待ちまして、船首に行ってロープの方向を確認します。

 

例えば道の駅フェニックスとか赤灯台方向とか、しっかり目印になる物を確認したらもう一度ポイントの上に戻って、目印の方向へお船を進めて同じ動作を行います。

 

これで大体目的地にお船を着けることができるはずですが、微調整などの要領については次回にお話します。

 

 

 

昨日は橋の下の天然ドックで船底をゴシゴシしてフジツボを除去する作業をしてましたが、少し時間があったので漁場マップと合致させた新たなGPSに、安易に浅い岩礁など危険が潜んでいる場所に近づかないよう、赤い線を書き込んだりしてました。

 

内海港を出てすぐ右側にカラカサバエと呼ばれる岩礁地帯がありまして、そこは潮が下がってうねりがある時などは白波が出るほど浅い場所なのです。

 

漁師もそこを避けて大きく迂回して入港しますが、特に天然の養殖場に向かう時などはわざわざ遠回りしなくてはならないのでショートカットしたくなるものですが、そこを通過すると必ず転覆事故を起こしてしまいますので、絶対に入らないよう赤線で表示しました。

 

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その他に野島のちょいと沖にも浅い場所がありますので、こちらにも赤線を引いておきました。

 

以前、野島沖で転覆事故を起こしてお亡くなりになった方もいらっしゃるのですよ。

 

お船の操縦に慣れないと怖さからどうしても岸近くを走りたがりますが、とんでもない、浅い場所ほど危険が危ないのでありまして、絶対に浅い場所から離れたなるべく深いところを走りましょうね。

 

自分は港以外、15mより浅い場所は航行しませんね。

 

だって怖いもん。

 

 

 

今日も北風の高波が予想されていたので休漁としました。

 

明後日、娘と嫁の2台の軽自動車の車検を受けてやらねばならないので、今日はその準備などやっておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2016-03-14 04:31:00
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昨日は干潮時間が午後3時でしたが、最近潮がかなり引くため入港出来ずに帰りが遅くなったら迷惑かけると判断し、ギリギリ入港できるお昼12時過ぎの帰港予定の、いつもより早い午前6時30分の出港といたしました。

 

ところで、真冬の一頃に比べると随分と朝が早くなりましたねえ。

 

曇ってなければ6時頃は随分明るくなりまして、いよいよ春が近づいてきたのでしょう。

 

荷物を積み込んでゆっくり沖に出ると少しうねりが残っていて、北からの風波も少しばかり出ていましたが、漁場に向かう時は追い波でしたのでさほど気にならなかったが、後ろを振り返ると帰港する時にはチトしんどそうな波でありました。

 

ここ最近同じ漁場で釣りをしてますが水温が少し上昇してきたためか、数はそこそこだけどサイズが全体的にかなり大きく、デカチンアジもかなり含まれておりました。

 

昨日も探索すると魚影がパラパラ程度にしか確認できなかったのですが、どうやら餌を撒いているといつの間にかアジがワラワラ集まってくるようでして、そのことを信じてイカリを打ち仕掛けの投入を数回繰り返しておりますと、 「グイン」 と、穂先が曲がるのであります。

 

中アジはほとんど居ませんで、デカアジ中心にデカチンアジがかなりの割合で混じる感じで、このような大型ばかりの群れはかなり珍らしゅうございます。

 

中には45cm超えのスーパーデカチンアジ(仮称)もおりまして、大分や愛媛あたりに生息している回遊性の強いクロアジくらい大きなのもいましたね。

 

流行り言葉で言えば 「びっくりポン!」 でありました。

 

 

 

お昼近くになりますと北からの風波がいやらしく尖ってきたので帰港しましたが、退屈しない程度には釣れまして、お刺身は十分確保できましたよ。

 

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小物のお魚しか釣れないせいゆう丸ですが、大きなアジの釣果に随分満足出来た1日でありました。

 

 

 

お外は雨の音がバシャバシャしてますので今日の漁はお休みにします。

 

さあて、今からマックスバリュー島之内店に行って半額ハンティングしてくるかな。

 

 

 

 

 

 

 


2016-03-13 04:08:00
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完全に寝坊してもうた。

 

もう出立しなきゃならないので写真のみ。

 

サイズはデカチンアジの割合が多かったよ。

 

皆の合わせてこんなもの。

 

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珍しくイトヨリダイも釣れてましたよ。

 

今から急いで内海に向かいます。

 




2016-03-12 03:11:00
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昨日は低気圧の通過に伴うシケも随分収まったようで、早朝まだ暗いうちに堀切峠を通過したのですが、漁船が沖で操業しておりました。

 

真冬は西寄りの風がガンガン吹いて一晩でシケは収まりますが、春先はだんだん波の高い日が多くなりますね。

 

出港はいつものとおり7時30分。

 

養殖場を目指して船を進めましたが、おおきなうねりがまだ残っていたものの、波長がかなり長いので船酔いしなければ全く問題ない状態でありました。

 

現場に着いて魚探で海底を丹念に探りましたが、お魚の姿が今まで以上に少なくなっていて、アンカー入れて仕掛けを投入するも竿先はピクリともしない。

 

「さあて、どうするかな?」

 

出港する際、懇意にしている漁師にお願いしてサボテン方面の魚影の有無を確かめてもらってましたが、電話で連絡あった結果は、「全然魚影なかったよお」 でありました。

 

仕方なく、魚影を求めてしらみつぶしに魚影を探す流浪の旅に出かけたのでありました。

 

野島前、ペンション前、イルカ沖、オネの瀬・・・。

 

漁場マップに載せてる場所を徹底的に探し回りましたがどこもお留守でして、まったくお魚の姿が確認できませんでした。

 

探索始めて走り続けること1時間、かなり心が折れかけてましたが、ならばと自分では珍しくかなり沖の深い瀬に行ってみたところボワンとした魚影を発見。

 

イカリを投入して仕掛けを入れてみるものの、最初はなかなか食ってきませんでしたが、しばらくすると餌が効き始めたのか、時折思い出したようにポツリポツリと大きめサイズのアジが釣れ始めました。

 

しかし釣れない時間が長いので、移動しようかなと思うと、何故か1匹、また1匹釣れるものだから、その場を離れることがなかなかできずに、結局夕方までそこに留まり辛抱することになってしまいました。

 

 

 

今は大潮の関係で、夕方まで入港できない事情もあって仕方なく沖にいたのでありましたが、それにしても長い洋上生活は疲れますね。

 

ただポツリポツリでもほとんどがデカチンアジだったので、全員分を合わせてみると結構なボリュームになりまして、お刺身程度は確保できましたよ。

 

2kgクラスの真鯛も混じりまして、長い釣り時間でしたが結果は残せたのかも。

 

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そろそろ出立して、今日もお刺身程度のお魚は釣らんといけないね。


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