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せいゆう丸釣行記
自分が作った海底地形図にポイントを記した図面をお持ちの方なら分かると思うけど、今年の海上自衛隊の総会訓練が行われる間は沖の釣りは出来なくなりましたねえ。
この訓練海域に近づくと、あっち向いてた艦船が皆グググっと船首をこちらに向けて威嚇する素振りをするから、魚雷か大砲を打ち込まれるのではないかと恐怖を覚えますがね。
知らないうちはあまり感じず平気で沖に出て行くかも知れないけど、何度もそんな光景を目の当たりにすると沖に出る気がしなくなるものです。
とにかく自分のアジ釣りポイントがほとんどこの海域の中にあるから、もうどうしようもないのであります。
さらにスパコン予想の風と波を調べると今月はほとんど出られる日がなさそうなので、少なくとも掃海訓練が終わるまで沖には出られそうにないですねえ。
ということでしばらくお休みが続きますので、その間ゼファーボートの修理や読書などで時間を費やすことにいたします。
で、昨日 「小物釣り」 と 「いきなりクラウン」 との関係性についての話をしましたが、 「ヘラに始まりヘラに終わる」 とか 「ハゼに始まりハゼに終わる」 という言葉もありまして、これは幼い頃に釣りを覚えた釣り師が成長するに連れてフナ釣りからステップアップしてやがて大物釣りにハマるけど、年を重ねるにつれてやがてヘラブナ釣りに戻るというお話なんですが、実は体力だけの問題ではなくて、年を重ねるに従ってヘラブナ釣りの奥深さを知るに至るというお話なんですなあ。
自分的には 「キス釣りに始まりキス釣りに終わる」 でありまして、これほど船釣りの場合釣果に差が出る釣りは無いと思っております。
キス釣りはそれほど繊細な釣りでありまして、サビキ釣りのように粗雑で乱暴な釣りをしててはまず釣れませんで、優しくやさしく誘ってやってイワゴカイを口にさせなきゃいけないので、本当に難しいのであります。
できるだけ竿先の柔い竿を使わねばならないし、喰わせるためのアクションも重要になってきます。
そして船を流すスピードが一番大事でありまして、これを如何にコントロールするかで釣果が大体決まるのですわ。
まあこういった繊細な釣りを知らずにいきなり 「マキ・シャカ」 で大物釣りを始めると、そのうち飽きが来た時に他の釣り方知らないから釣りをやめてしまう恐れがあるということで 「いきなりクラウン」 はアンポンタンを産みますよのお話に繋がる訳ですが、実は釣りは奥深いということを知らずに 「ただ巻くだけ」 で満足しているお兄ちゃん達を目の当たりにすると、実に不幸だなあと思う次第なのであります。
避難港にやって来るお兄ちゃん達はクーラー持たずにマキ・シャカやって満足?してるかどうか分かりませんが、足元には天ぷらにするとメチャ美味しいハゼが沢山居るのに、多分そんなこと知らずにルアーを投げてはリールを巻く無駄な行為を繰り返しておられるが、そのうち飽きて別のお遊びに飛びつくのだろうなあと思いながら、船からその様子を見ている今日この頃であります。
さてさて、今日はおふくろの病院の日なのでお休みですが、明日もチト怪しい風の具合になってるのでお休みになる可能性が高くなってきましたぞよ。
スパコンの長期予報を確認すると、微妙なところですが今週の木曜日と金曜日だけが沖に出られる可能性がありますが、今月は北風が吹く日が多くて、ほとんど駄目っぽいみたいですなあ。
今年は、とにかくまともに海の仕事をさせてくれませんですわ。
大きな借金をしていたらとうの昔に夜逃げ状態になってただろうが、幸いなことに自分は借金ゼロだし、サラリー卒業して努力の結果超エコな生活を身に付けることが出来たからまあどうにか生活は出来てるが、月末の水道光熱費などの支払い時期が来るとさすがに心穏やかにはいられない。
海に出たら出たで最近お魚が全く居なくなって辛い思いをしなきゃいけないしで、こりゃこの先ガイドの仕事を続けていけるのか少々不安になってきましたですがね。(笑)
さて私事はさておいて、今日は小物釣りのお話をしてみます。
昨日ゴッドハンドで有名な 「健康の家」 院長の堀川氏とメールをやり取りしてて話題になったのが、物事には順序があるよねというお話でして、 「いきなりクラウンをやっちゃうと基本が根付かない」 、的なお話であります。
その道の達人になるためには必ず通らなければならない苦しい勉学や経験などの道のりがあるものだけど、それをパスしてショートカットしては絶対に達人の領域には到達できない的な話題でしたが、お遊びの世界にもそれが通じるものがあると自分的には考えております。
若いお方達のために先ずは 「いきなりクラウン」 が何のことであるかを説明しなくてはいけないが、昔の大人にはトヨタのクラウンを買って乗り回すのが究極の夢だった時代がありまして、軽自動車から始まり、カローラやサニーなどの大衆車にステップアップして、最後にはクラウンを所有するのが昭和の時代のステータスを表していたのですわ。
およそ40年前のおトーサン達が憧れた4代目クラウン。(写真借り物)
それが時代が変わり平成の時代になると、それまで国民皆中流だったのがいつの間にか格差社会になり、裕福なおぼっちゃまが免許を取得したら親がいきなりクラウンを買い与えるような時代となり、それを揶揄して 「いきなりクラウン」 という言葉が流行ったものであります。
すなわち 「いきなり」 をやってしまうとアンポンタンな人間が出来てしまうことを意味する訳ですが、ゴッドハンドの堀川氏はあまり自ら語ろうとはしないが相当苦難の道を歩んで来たらしく、今なお毎日が試行錯誤の連続だと語ってますが、それは若い頃苦しい経済環境の中で基本の技術を徹底的に身に付けることができたからだともおっしゃってます。
こう書きながらふと思い出しましたが、自分がまだ若かりし頃大型バイクに憧れてバイク屋によく通ったものですが、そこのオヤジさんから諭された言葉が 「原付から始めなさい。そして少しずつ上げて行きなさい。」 でありました。
「いきなり750は駄目よ!」 と、世の中には順序があることを知りなさいと言いたかったのでしょうなあ。
そのオヤジさんは、小さなバイクを乗りこなすことが出来て初めて大型バイクの本当の楽しさが分かると考えていたみたいだが、それはまさに事実だと自分も感じてます。
バイクにしても船にしても初めは小さなやつで遊ぶことで、その乗り物の特性や危ないことや限界を肌で知り、少しずつサイズアップして最後に自分に最も合ったサイズに出会うって感じかもな。
自分の場合途中でバイクとは縁がなくなりましたが、船については現在の27フィートのせいゆう丸がジャストフィットのお船となりました。
あれあれ、そろそろ出立の時間になってしまいましたので書くのを止めますが、「小物釣り」 と 「いきなりクラウン」 との関係性については明日書きますわね。
期待するような大した内容ではないけどね。(笑)
「今日のお魚さんのご機嫌はいかがですか?」
昨日のお昼頃、出漁したお友達の漁師に電話で聞いてみた。
「まだゼロ匹じゃわい!」
日々数十キロものアジを釣って市場に卸すのを生業にしてる漁師が珍しく釣れなくて苦しんでおりました。
やっぱり昨日は出なくて良かったと思い宮日新聞の市場の魚価で確認すると、なんと1kgあたり2000円を超えていたので、全般的にアジが不漁なんだろう。
巾着網船団がやって来て根こそぎ採って市場に卸すと、アジの単価がkgあたり500円以下になるので、彼にとって今が稼ぎ時なんでしょうが、釣れなきゃどうにもなりませんわな。
自分の場合シケでない限り毎日海の中を魚探を通して見て回ってますが、同じことを繰り返していると結構分かることがありまして、それはお魚が入れ替わらない時があるということであります。
特に2年以上続いている 「黒潮の大蛇行」 以来その傾向が慢性化している感じで、劇的に海の様子が変わることがほとんどなくなりました。
ここのところずっと潮が動かない日が続いているので、大蛇行が終息しなきゃ苦しい日が続くことになりそうです。
てな訳で、昨日は敢えてお休みしてゼファーボートの試走・試運転をしてまいりました。
まだ暗いうちに親宅の車庫からボート・エンジン・オール・空気入れ等々を取り出して車の中に積み込んで、いざ出発。
途中内海に立ち寄って、義兄から貰った壊れて動かなくなった草刈機のキャブレターを交換して調整したら立派に動き初め、テストのつもりで陸揚げ艇が置いてあるスペースの草刈りをしてみたが、バッチグーでありました。
これがアマゾンから取り寄せた草刈機のキャブレターですが、とにかくアマゾンで調べればこんな小さな部品も格安で自宅まで届けてくれるから、あれこれ修理するのに楽になりましたがね。
2サイクルエンジンは構造がほとんど竹筒みたいなもので簡単でしかも軽いから、自分は大好きであります。
それから大堂津港に向けて海を横目で見ながら車を走らせましたが、沖はベタ凪ぎのようで何隻ものプレジャーボートが沖で釣りをしていたけど、果たしてあのお船達の中でお刺身ゲット出来る船はいるだろかと思いながら心地よい秋風を感じながらドライブを満喫出来ましたわ。
大堂津港に到着すると宮崎大学のヨット部の練習は行われてなかったので、遠慮なくスロープを使わせてもらうことに。
これが総重量が100kg前後のゼファーボートのパーツ群の全てであります。
エアーを入れる前のゼファーボート。
ほぼ入れ終わった状態ですが、ここから電動高圧ポンプで規定の気圧まで空気を充填してパンパン状態にします。
そしてドーリーと呼ばれる移動を容易にするタイヤを取り付けたり、手漕ぎのオールを取り付け、船外機と燃料タンクを乗っければこんな感じで完成となります。
ちなみにドーリーは海に浮かんだらこうやってはね上げて、走行中の抵抗にならないように出来てます。
走っている時のお写真です。
これは帰って来て船をひっくり返して乾燥させてる時の船底の写真ですが、カタマラン構造のため気室の下にもう一つ頑丈な気室がありまして、この気室がキス釣りの時に横流しする際水の抵抗になって風で船が流されるのを防いでいるようになっております。
まあ、ざっと組立・試走・収納まで一人でやってみましたが、問題点も何点か出てまいりました。
① 片方のカタマラン気室にエア漏れが生じてた。
② トランサム(船外機を載せる板部)周辺から海水漏れが少し生じてた。
③ 底板はフロアーエアマットでは少々頼りなく、釣りをするなら合版の底板にすべき。
そして一番の問題点
④ 自分はいつまでも若くはなかった。(笑)
ボートをドーリーで楽々スロープを登るつもりでしたが、100kgのゼファーボートを車の横まで運ぶのに 「ハーハー、ゼーゼー」 で、無事上げたら太ももが 「ワナワナ、プルプル」 状態でありました。
でもまあ、とりあえず自分一人でなんとかなることが分かったのは良かったので、あとは慣れの問題だろうね。
船外機も絶好調でさほど回転を上げることなく速く進めるし、何より人が立っても安定しているカタマラン構造がありがたいですわ。
と言うことで、来週船検受けて書類が来たら、波が高くて沖行きがお休みの日に、南郷の贄波の浜でかあちゃんとキス釣りしてみることにします。
おふくろがまだ分かる間に、大好物のキスの天ぷらを食べさせましょうかねえ。
水曜日はおふくろの病院の日でお休みで、今日・明日は荒天模様なのでお休みになるため、問題解決の作業をすることにしますわ。
頭の中はゼファーボートのことで一杯になっちょりますわよ。(笑)
自分の探し方が悪いのかわかりませんが、どこを探してもお魚が居なくなりましたわ。
沖は風波でバチャバチャしてるとの情報で行かなかったが、北から南までくまなく探したけど掃除機で海底を吸ったようにまるで生命体反応がありませんでした。
魚影が出たと思ってUターンしてもサッと逃げられたり、仕掛けに反応しなかったりとサッパリでしたわ。
匙を投げるとはこのようなことを指すのかと思いましたが、こんな調子ではお刺身を期待して来てくださる今日のメンバーに申し訳ないと判断し、明日から天候が崩れることもあり暫く休業することにしました。
アジ釣りの場合、アジの群れを探して群れの上に船を定置する釣り方でして、適当に船を流してマキ・シャカする釣りと違って偶然釣れるものではないから、群れが居なくなり釣れる確率が低いと分かってて皆さんを沖に連れて行くのは自分の流儀に反するのでそうすることにしましたが、楽しみにされてたお方には気の毒ではありますが海が回復するのをしばらく待つことにしましょう。
アジはまるで来ませんでしたが、デカいオオモンハタやイトヒキアジやコロダイがまぐれで釣れてたみたいだけど、それにしても元々の磯釣り師達は細いハリスで上手にさばくものですなあ。
さてさて今日は草刈機の修理をして、ゼファーボートを大堂津港に浮かべてみて試運転でもしてみますわ。
走行特性など把握して、問題があれば解決せねばなりますまい。
特に風による横流れの程度が知りたいところであります。
ゴムボートは底が平たいので風で流れやすい特性があり、ちょっとした風でササーと速く流れてしまい、そこがゴムボートでキス釣りする上での一番ネックになりますからねえ。
昨日は例の豊後水道からやって来る北風予報だったが時間とともに落ちてくる予想だったので、とりあえず夜明けに堀切峠から海況を確認したら、風も波もさほど感じられなかったためとりあえず出港時間を遅らせて出てみることにしました。
昨日のメンバーは何度も悪天候で中止を食らったお方達ばかりでしたので、ついつい出る方向の気持ちが働いてしまったかも知れないが、結果としては失敗の判断になったみたいです。
いつもより遅めに8時に港を出ると沖の水平線が妙にユラユラしてたので 「あれ?夜明けの頃と様子が変わったのか!」 と思いながら沖に船を進めて行くと、次第に波が高くなり白波状態になってきて、もうその時点で沖のポイントを断念せざるを得なくなりました。
まあそれでもここ数日、潟付近でそれなりの釣果をあげてるからどうにかなるだろうと考えて潟付近を探索すると 「ボワリ」 とした群れを発見して思わずニヤリ。
ところがどっこい、下り潮が速くしかも北風なものだから船が2ノット以上の速度で南に流れるため、漁師イカリでも全く歯が立たず何度やってもイカリが海底を掴みきれずに外れてしまう。
瀬であれば簡単にかかるのだけど、アジ釣りの場合はほとんど砂地にイカリを打つ形になるのでこんなことになってしまうのですねえ。
結局魚影を前にして泣く泣く諦めざるを得なかったのですが、その後南限まで下って探したけど魚影は見つからず、南限でイサキを2匹ゲットしただけでした。
仕方ないので北上しながら探したけど残念ながら潟の水深にはアジはいらっしゃらず、さりとて沖には行けずでもう頭の中はグツグツと煮えたぎってるけどどうしようもありませんでした。
不本意ながら最後は港に近い潟で遊んでましたが、帰港したあとで分かったことですが謎の磯釣り師さんが船酔いしたりで、結果としては昨日は出ない方が良かったみたいです。
市場に出すくらいばかいき釣る必要は無いけど、せめてひと切れのお刺身くらいは釣れて欲しいと常に思っているけど、昨日は非常に残念な結果になりました。
さあて今日は穏やかな海になる予報でしたので、昨日行けなかった沖のポイントを探索してみましょうかね。