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せいゆう丸釣行記
「おおい!船頭。釣れる所に連れて行けば、ワシは黙っとるんじゃが。」 であったり、 「ウワー!ウギャー!何でー?!」 だったり、とにかく昨日はコテコテにキャラの立った 「F爺」 と 「ウギャーのおじさん」 が同時に乗船なさったものだから、騒々しいと言うか物々しいと言うか、しっちゃかめっちゃかな1日となりました。
出港時間は7時30分を予定してましたが、平日なものだからほぼ爺っちゃま達ばかりだったので、当然のように30分早めの出港となりました。
後ろの座には、やかましさ番付において東の正横綱の 「F爺」 と、西の正横綱の 「ウギャーのおじさん」 がそれぞれ並んで鎮座されてたが、操舵室から見えるお二人の姿にはオーラと言うか気迫と申しましょうか、何時あのやかましさが暴発するか分からない恐ろしさが漂っておりました。
とりあえず二人の横綱の暴発を防ぐには、クーラーの中をある程度満たしてやるのが一番と考え、青物の里でニベでも釣らせてやろうと船を進めたが、あいにく餌となるアジ子が不在だったので断念せざるを得なかったが、さあて南に下るか沖に行くか迷った末に、リスキーな選択ではありましたが沖に行くことを決めました。
と言いますのも、遠目に2隻のお船が南のアジのポイントにイカリを打ってたように見えたからなんですが、結果的にはその選択は良かったのかも知れませんわ。
沖のアジの巣床に到着すると、恐れてた潮の激流も無く、緩やかに上りの潮が来ててボワリとした魚影が出てたから 「今日の仕事は終わったかも。」 と安堵したのが大間違いでありました。
お魚は確実に居るのだけど一昨日と同じように喰いが極端に悪く、デカアジが初めの頃にチョロリと釣れただけで、しかも悪いことに 「F爺」 にだけアジが来ない。
他の3人さんは数匹のデカアジを釣っていたので夜のお刺身はクリアー出来たが、問題の 「F爺」 にアジが釣れない最悪の展開になってしもた。
そして、 「おおい、船頭! ワシだけアジが釣れんが、船の着け方が悪いんじゃないか? あんたも腕が落ちたものよのう。」 てなことで、もう滅茶苦茶なんですわ。
多分サビキが合ってなくてアジに嫌われてただけなんですが、人の進言に従うのが極端にお嫌いな 「F爺」 は、釣れないそのサビキを頑なに使っているから釣れるはずが無いのですが、全てその責任を船長の自分になすりつけてこられるから恐ろしいのであります。(笑)
そのうちアジ以外のお魚も全く口を使わなくなったので、時間稼ぎのため北のポイントに移動してたら途中でサバの群れを発見したので、少し遊ばせてやろうと思いイカリをドボンしてみました。
それからが大騒ぎになりまして、 「ウギャー!サバ、サバ、サバだあー! ウワー仕掛けがもつれたあ!」 と大声で叫ぶわ、 「おおい、船頭! サバしか釣れんが! どうなっとるんか?(怒)」 と不満の声を上げるわで、騒々しいったらありゃしない。
でもサイズは小さいけどシマアジが3匹釣れてみたりで、結構楽しんでたように思えるが、「F爺」 は未だデカアジが釣れてないので全然満足してないご様子。
そしてもう一度沖のアジの巣床に戻って最後のトライをやってみると、少しの間だけアジの食欲のスイッチが入ったらしく、数匹のデカアジが全員に喰って来てくれました。
そうこうしているうちに帰港する時間が近づいてきたし、前の座のお方の餌が無くなったので 「餌もなくなった来たし、そろそろ帰りましょうか?」 と呼びかけると、それまで東西の両横綱はお互いに全然違う話を言いっ放しでほとんど会話になってなかったように見えたけど、その時だけは 「餌は沢山あるが。ほうれ使いなさい、使いなさい。」 と二人揃って不思議な気配りをされてましたわ。
何のことはない、餌が無くなったのを口実に帰られることを阻止するため幼稚な演技をしてたようですが、付き合ってたら夕方の晩酌に間に合わなくなるから構わずエンジン掛けてチャッチャと帰港しましたわ。(笑)
サバが多かったけど40cmクラスのデカチンアジも混じってたので、昨夜のお刺身で晩酌が進んだでしょうねえ。
スパコン予想では、昨日の夜から豊後水道からの強い北風が流入しているみたいで、尖った北からの風波が押し寄せて来てるであろうということで、昨日のうちに今日の沖行きを中止しました。
レンタル艇の 「まつかさ」 のドライブの修理もしなきゃならないけど、今日はそれをせずに、一人暮らしをしている義母を誘って、かあちゃんと3人で日南方面にドライブして、道の駅目井津でイセエビ汁定食でも食べに行くことにしますわ。
昨日のはたはた君は一人でトコトコ出て行きましたが、レンタル艇初のアジング挑戦で見事に結果を出してくれましたわ。
船長さんは先日 「困った時の吉園さん」 のTATSU MARUで鵜戸沖のバチコンアジングを体験されたそうなんですが、その日はあいにくの悪条件が重なりあまり芳しい釣果にはならなかったみたいだけど、要領というかコツをつかんだようで、なんでもないような場所でこれだけの釣果を得ることが出来たみたいだよ。
アジの下にはキビレチヌが沢山入っていたけど、どうやら船からの浅場のアジングは面白そうな感じがしますなあ。
まずもって鬼門のイカリ打ちをしなくて良いのが気楽だろうし、アタリが細いPEラインを通してダイレクトに伝わりアワセをするのが面白いそうな。
マキ・シャカのやり過ぎで荒れて激減してしまった根魚や、来るのか来ないのか分からん青物を追いかけるより、より手軽で確実性のある船からのアジングに期待したいね。
昨日の沖には綺麗なグランブルーの黒潮が来てましたがあいにくの北風で、船は真横から波を受けるわ、風と潮の力のバランス具合で刻一刻と北に南に位置が変わるわで、まともな釣りになりませんでした。
出港時間は7時30分。
ニベ退治はやらずに最初から沖のアジの巣床に向かいましたが、結構これってリスキーな選択でありまして、激流だったりもぬけの殻状態だったりすると再び大きく移動を余儀なくされるので、ただ走っているだけ状況に陥る訳であります。
ただ昨日はたまたま大きなアジの群れが居ついてくれてて助かったのですが、ご機嫌斜めだったようであまり喰ってきてくれなんだ。
一昨日は仕掛けが下に着いたかと思うと竿先がプルプルしてたけど、昨日はそれが無くてたまにしかアタリがない状態でしたが、とりあえずデカアジが1人あたり10匹前後は釣れたので、ひと切れのお刺身を楽しめたようです。
お昼前に上りの速い潮が来たかと思ったら蜘蛛の子を散らしたようにお魚さんたちがすっかり居なくなってしまいましたが、本当にこのポイントは怖いと思いますわ。
出来ればこのポイントの近くにアシストしてくれる場所を数箇所発見することが出来れば、安全なんですけどねえ。
最近潟がガタガタになっておりまして、昨日も帰港する途中堀切峠下あたりを探索してみましたが、それは見事に海底を消しゴムで消したかのように真っ新の状態になっておりました。
漁友達の情報でも潟では坊主に近い状態だったようで、今日の釣りをどう組み立てるか悩みますがね。
悪いことにこんな時に限って、コテコテにキャラの立った 「F爺」 と 「ウギャーのおじさん」 が乗る予定になっているから、今日1日で神経をすり減らすことになりそうだわ。(笑)
昨日はたはた君は二人で沖に出て行った。
自分の近くで釣り糸を垂れていたけど、自分が先に帰ったので最後の様子が分からなかったが、どうやらせいゆう丸の若者と同じように一人が船酔いでただの物体になっていたそうな。
3時ころ帰港して聞いてみると、なんでも船釣りのために前日から栄養をつけなきゃとバクバク食べてた上に、寝不足が重なり体調不良の船酔いに見舞われたそうだが、運動会前日ではあるまいし栄養をつけなきゃの昭和的発想に、思わず笑っちまいましたわ。
残念ながらアジは釣れなかったらしいが、それでも良型のマダイを釣っておられたので、まずまずの釣果だったのではないでしょうか。
今日もはたはた君が出て行くようですが、餌を使わずまったりとあれこれ試してみるらしいですわ。
人の体って分からんものだねえ。
先日の体験クルーズで大波の中まるで平気だった若者が、昨日のような凪ぎの海況で長い時間どんぶらこっこされてたら突然船酔いしちまって、船首でただの物体になってしもた。
出港時間は午前7時。
潮が引いて出られないのを考慮して早めの出港となりましたが、割と余裕のある潮位での出港でありました。
とにかく船釣り初挑戦ということで道具や仕掛けや餌を全部揃えて、とりあえず近場でサビキ仕掛けでのアジ狙いから始めてみました。
ところがアジ子がプルプルしたかと思うとガクンと竿先が引き込まれ、上がってくるのはオオニベばかり。
美味しいお魚なんですが面構えが悪いというか端正な顔付きでないというか、釣り人にまるで人気の無いお魚であります。
数匹も釣ると 「あちゃー、またニベだわ。」 の落胆のお声が聞こえ始めるので次の対策を講じねばならない。
ということで、昨日は風もあまりなく久々のベタ凪ぎだったし、船釣り初挑戦の若者も釣りに慣れてきたようでしたので、沖のアジの巣床に移動することにしました。
沖も凪ぎ状態で幸いなことに魚影がボワリと出てくれたので 「さあて、釣り開始!」 とデッキを振り返ると、若者の様子が一変しててほとんど体を動かせない状態になっておりました。
ニベ退治の頃から体調がおかしくなってたのは分かってましたが、移動している間にすっかり船酔いが進んだようで、結局船首に移動してもらいそこであえなくダウンしてしもた。
仕方ないので自分はそれほど好きではない釣りをする羽目になっちまったが、デカアジが結構ホイホイ釣れてくれて、何年か前に漁師の真似事をしていた時期を思い出させてくれましたわ。
昼前になると、アジの巣床のお決まり事のようにお魚が散ってしまったし、船首で若者が苦しそうにしてて気の毒だったから、他のお方にお断りして12時ジャストで帰港することにしました。
でもまあ、一晩のお刺身が楽しめる程度に釣れてくれたので良かったのかもです。
スパコン予想では今週お天気崩れることが無さそうで沖に出られる日が多そうですが、凪ぎでお魚が適当に釣れてくれると体も精神も疲れることなく過ごせるのですが、さあて今週はどんな展開になるでしょうかね。