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せいゆう丸釣行記
魚が居らん。
全くどこにも居らん。
ヨットの達人さんも出てたから聞いてみるも、アジ子は居るけど青物は全然来なくて、ニベの小学生のみと言う。
潟もすっからかん、沖に行って先日デカアジを好漁したとっておきのポイントを探しみたけど、全くのもぬけの殻状態。
チョイと離れた場所には大型のマキ・シャカの専門船が居たけど、見ているとそれこそ大型のマグロやブリやカンパチなどの高級魚を、それこそ1投するごとに格闘されていたようだが、多分デッキの上はドデカイお魚で埋め尽くされてたであろう。
多分。
ならばと、大きく南に下ってイサキ・メジナが夏に良く釣れた場所に大移動してみるけど、これまた何も釣れないし西の風が急に強くなってきたので潟近くに戻らざるを得なくなり、再び南の潟に移動する羽目となっちまった。
祈るような思いで南の潟を探索すると下り潮に強い場所で反応が出たのでイカリを打つけど、強烈な西風がイカリが砂を噛むのを阻みすぐ外れてしまうので、思い切って150mほどロープを出してやってようやく船を固定することが出来ました。
仕掛けを入れ始めるとポツリ・ポツリとサビキにアタリが出てきて、納竿までには何とか一晩のお刺身を楽しめる程度にはデカアジが釣れてくれましたよ。
それにしても辛い日でしたわ。
家に帰って焼酎飲んだらコテンと寝てしまったけど、かなり疲れた1日でした。
さてと、そろそろ半額ハンティングしながら内海に向かうけど、今日も強烈な西風が吹くのだろうかね。
昨日は冷たい雨が時折降るあいにくのお天気でしたが、雨の止み間を利用してはたはた君のシフトケーブルの交換を行い、試運転して無事復旧と相成りました。
昨日予告しておりました 「困った時の吉園さん」 について今朝は詳しく書いてみますが、この 「釣倶楽部せいゆう丸」 のホームページは自分が個人的に日記代わりに毎日アップしてまして、2013年8月からスタートさせてます。
広告入りのHPでなく、ホームページビルダーと契約して全くの個人的で趣味的に書き続けてますが、嬉しいことにいつの間にか毎日1000人以上のお方がお越しになってご覧くださってます。
毎日くだらない内容でしかないけど、よくもまあ飽きずに毎日お越しくださるものだとこちらがびっくりしてますが、それだけに流行りのフェイクではなく、自分が本当にそうだと思ってるまともな内容を書かないといけないなあと、多少なりの責任感を持っているのも事実であります。
で、トライムスファクトリーの代表(といっても1人でやってる)の吉園さんの技術力について紹介してみます。
吉園さんとはそれ程古いお付き合いではないけど、彼には今までに何度も技術的なことで助けてもらってまして、その技術力の高さにはいつも驚かされます。
何に強いかと申しますと答えはなんでもござれでありまして、自動車整備・ステンレス溶接・木工等々、とにかく出来ないことが無いと言っても過言ではありませんが、強いて出来ないことと言えば金儲けくらいかな。
皆さんは車検とか故障して修理に出す先は大体がその車を購入したディーラーに依頼することがほとんどだと思いますが、長い年月乗り続けているような車に修理が発生した場合、その車の残存価値と修理費用を比べると割が合わんということになり、愛着はあるけど新車に乗り換えるというパターンがほとんどでしょう。
ディーラーは新車を買ってもらうために存在する訳でして、修理や整備はサービスの一貫としてやっておりまして、交換部品は必ず新品でしかも取り付け簡単なアッセンブリーだから、まったく不必要な部分まで交換させられ目の飛び出るような修理費用を払う羽目になっちゃうんだわ。
古くなると当然故障も多く修理費用がかさんでくるから 「それじゃ新車に乗り換えたほうがマシじゃない?」 てことで、新車に乗り換えることになる訳だが、まさに自動車メーカーの思うつぼなのであります。
吉園さんは若い時には自動車解体業に勤務されてた経験が有り、修理に使う交換部品のほとんどを近所の太信鉄源さんから購入して格安で修理してしまう。
彼と自分の共通点は 「高いが嫌い」 なところでありまして、お金は生活できる程度にあれば良いの基本的ポリシーで一致しております。
自分が嫌いだからお客様も高いのは嫌いだろうという、極めて単純な考えで動いておられるが、その技術力は半端ない。
彼はもともと小林でお父さんが自動車整備を営んでおられて、小さい頃から機械をいじくるのか大好きだったらしい。
「バラして組み立てる。」
彼が最も好きで得意なことだそうだが、それを目の当たりにしたのがこれ。
彼の人生初の4サイクル船外機の分解・組立だったらしいが、ひょいひょいとバラして短期間に組み上げてしもた。
実はこのエンジンは先の台風22号で港で転覆して水没してしもたらしいのだが、翌日に吉園さんの工場に運ばれて一晩で完全にバラして潮抜きしたそうだが、パーツリストがある訳でもなく次から次にバラして、その後完璧に組み上げて行く様を見て、本当に驚いてしまいました。
本人に聞いてみると 「自動車のエンジンに比べれば簡単なほうですよ。」 と涼しい顔しておられたが、ディーラー系のメカニックでここまでの技術を持つお方はそうはいらっしゃるまい。
そう言えばこの前、水没したベンツのV型6気筒エンジンを下ろしてバラして載せ替えてたなあ。
もし愛車の修理で費用がかさむ事案があれば、是非この方に相談してみると良いよ。
ちなみにこの前自分の娘の車のドライブシャフトのブーツ交換を依頼したけど、部品は消耗品だからもちろん新品を使ってでしたが、ディーラーの修理見積もり価格の凡そ3分の1の値段でありました。
それから吉園さんの趣味なのでしょうが何故か小屋作りがお好きのようで、仕事の合間にログハウスみたいなのを作っておられる。
修理で待ってもらってる間にここでゆっくり寛いでもらうためにも作ったそうだが、薪ストーブが暖かくて凄く居心地良いですわよ。
溶接関係等、とにかく何でもやると言うか 「やれないことに我慢ならない」 的性格だから、困ったことがあれば親身になって相談に乗ってくれると思います。
ただ自分と一緒で毎日がとにかく忙しい。
いつも仕事と取っ組み合いしてるから、緊急以外の修理にはチョイと時間が掛かることがあります。
それで宜しければ一度相談してみると良いかもね。
工場の場所は空港近くの航空大学の近所で、太信鉄源さんの近くです。
電話番号は 090-9729-2490 です。
自分の愛車をずっと長く乗り続けたいとお思いのお方は、是非お話しを聞いてみると良いですよ。
本当に優しくて誠実なお方です。
さてと今日は西風が強いから沖に行けず潟中心の釣りになるかも知れないが、アジがそろそろ来てるかも知れないので出立しましょうかね。
まずはこのお写真、おなじみのタコ釣り名人さんなんですが、2日に蒲江の山本真珠釣り筏さんで釣り上げた2kgオーバーのタコです。
このタコ、不運なことにタコ釣り名人の手にかかってしまった訳ですが、それでも最後の最後に針から身をよじって外し逃走するチャンスはあったみたいだが、そこは百戦錬磨の元海洋生物のタコ釣り名人さん 「いいや逃がしてはならじ」 と、素手でタコをむんずと掴んで捕らえたらしいですわ。
そのシーンを想像してみるに、もうほとんど食うか食われるかの熾烈な生存競争みたいで、やはりタコ釣り名人さんが海の中の食物連鎖の頂点に君臨されてることを、今回再認識した次第であります。
さてさて、昨日は北東からのいやらしい波がドンブラドンブラやって来ていて、海に出てたのは波を波とも思わないヨットの達人さんくらいでしたねえ。
ヨット乗りは、我々が想像を絶するような海況でレースをしたり練習するので限界を良く知っておられ、ヨットの達人さんに海の様子を聞くことで、最も正確な情報を得ることが出来ます。
で、自分は沖行きをお休みして朝からせいゆう丸のエンジン燃料系の修理と、はたはた君のシフトケーブルの点検をしておりました。
船齢が40年近い超高齢のせいゆう丸は、パイプ類のあちこちで動脈硬化ならぬ腐食によりあちこち穴が空き始めたようで、プライマリーポンプに取り付けてある燃料供給パイプにピンホールが出来ていて、そこからエアを吸い込んでエンジンの不調をきたしていたようです。
とまあ、文章にすると簡単なようですが、実際は 「ああでもない、こうでもない」 と閃いたり考え込んだり挫折したりの繰り返しなんでして、幸いせいゆう丸と同じエンジンが部品取りで置いてあるからどうにでもなるけど、それが無ければ原因を特定し部品を注文して入荷して取り付けてとなると軽く1週間は動かすことが出来ないから、予備のエンジンはとても貴重な存在なのであります。
こんな時に頼りになるのが 「困った時の吉園さん」 でありまして、昨日も燃料が思うように行かずに困り果てて電話して聞いてみたけど、こちらの拙い状況報告でも瞬時に問題点を見つけ出してくれて、指摘された通りにやってみると何事もなかったように燃料が噴射ポンプに送られて、いつものようにエンジンが始動してくれました。
明日のこの欄で 「困った時の吉園さん」 のメカニックとして超越した技術を紹介する予定ですが、そりゃ半端ないですわよ。
それに加えて 「お金を掛けずに修理する」 の徹底した基本姿勢があるから、自分はこのお方を信頼し共感できるのかもね。
今日も荒天でお休みするから釣りネタ無いので、明日そこら辺りを詳しく書いてみますわ。
昨日はスズキくんのオーナーの海賊さんが沖に出て行ったが、北東からのウネリと尖った風波で潟に留まっていたようだ。
定置網設置後は全く釣れなくなった潟ですが、昨日はたまたまアジが居たようで、海賊さんにしては珍しくお魚を結構釣っていたようだ。
あれほど色々な魚種が釣れてた潟でしたが、関所のような定置網が入ってからは全くお魚が居なくなりましたわ。
市場の価格も暴落しっ放しで、漁師やアジを釣って市場に持って行かれるセミプロのお方達も嘆いているげなよ。
昨日は船のトラブル続きで大わらわでした。
最初はせいゆう丸のエンジンの燃料系統からエアを吸う状況になり、沖にでるもプスプス状態で極めて不安定になり、船を乗り替えて沖に出たけど北東からのウネリと尖った風波が押し寄せていて、潟でじっとしているのが精一杯。
まぐれで潟に中アジが居ついてくれててパタパタ喰って来てくれたので助かったけど、そうでなければ虚しい餌撒きを延々しなきゃならなかった。
昼前になって、氷を買ってくるのを忘れたお二人さんが 「魚が痛むといけないから帰ります。」 とのことで、一旦帰港してお別れすることにしましたが、釣った魚の写真を取らせてもらうの忘れておりました。
再び潟に戻り釣りを再開したけどやはり定置網設置の影響は大きくて、たまにアジがポツリポツリ釣れる程度で、後半はまるでアタリが無くなる状態に陥ってしまったので、せいゆう丸の修理もあることだからとチョイと早めの2時に納竿。
帰港してお片づけしていると、昨日出撃していたスズキくんのオーナーの海賊さんから 「セルが回らずエンジンが掛からなくなったよー。」 との電話があり、急遽はたはた君にバッテリーとブースターケーブルと工具を積んでレスキューしに沖に向かおうとしたけど、はたはた君のシフトレバーのケーブルの押さえが外れたのかニュートラルにもリバースにも入らず出港はアウト。
しばらくあれこれしていると電話が海賊さんから入って 「ブースターケーブルで予備バッテリーを繋いだら掛かったわ。」 の連絡があって一安心。
スズキくんにはブラウン管式の古いGPS魚探が載ってるけど、どうやら海賊さんは今まで沖に出る度エンジン停止後もずっと切らずに点けっぱなしにしていたようで、バッテリーが消耗していることに全く気が付かずにいたようだ。
海賊さんは普段あちこちウロウロするタイプのため、エンジン掛けて走って適当に充電してたから今までバッテリー上がりは無かったようだが、昨日はたまたま波もありアジが適当に喰ったみたいで、朝から夕方まで同じ場所にじっとしていたのでブラウン管がバッテリーの電気を消耗してしまっただけの話なのですが、ブラウン管タイプだろうが液晶タイプだろうがエンジンを止めたら魚探の不必要な点けっぱなしは厳禁ですわよ。
GPSや魚探の画面にはバッテリーのボルト数を示してあるのだから、レンタルされる皆さんは画面の情報を良く把握するように心掛け、少なくともバッテリー上がりのようなお粗末なトラブルが起きないように注意しましょうね。
陸の上での車のトラブルだったら歩いて帰れば良いけど、海の上でトラブったらそりゃ心臓が口から飛び出て来そうなくらい慌てちゃうからね。
そんなトラブル続きの昨日だったので、今日は全部お休みにさせてもらって1日修理することにしました。
この日を楽しみになさってたサラリーのお方には大変申し訳ないことになりましたが、キッチリ直しておくから次回を楽しみにしてくださいな。
でもまあ、GPVで今日の風の予想を先ほど見たら朝から北東の結構強い風が吹くみたいなので、どっちにしても中止かノーゲームになったかもね。
さあて、そろそろ出立して修理に取り掛からないといけないが、上手く修理が終わると良いけどね。
年寄りのお船はあれこれ世話が焼けるけど、でもね考えようによっては修理の技術を上げるには好都合なことかも知れないね。
自分の場合専門のボートショップに全部お任せ出来るような幸せな経済環境にないものだから、何もかも自分で解決しなきゃいけないんだわ。