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せいゆう丸釣行記
信じられない光景を目にしてしまいました。
朝からクラブの会長と近くにお住まいのご夫婦と、津波を心配しながら4人で岸壁の潮位を見ておりましたが、幸いなことに何も変化が起きなくて、8時過ぎに 「何もなくて良かったね」 と挨拶しながらお別れしました。
「船のエンジンオイル交換でもするか」
港を後にしてナフコにエンジンオイルを買って再び内海港に戻る途中、道の駅フェニックスから我が目を疑う光景が飛び込んできました。
我が天敵の疫病神と思しき船のシルエットが、波のまにまに見え隠れしているではないか。
「 嘘やろ!!」
NHKでは午前3時前から全ての番組をキャンセルして津波情報を続けているのに、アンポンタンは何食わぬ顔して釣りを楽しんでおられるのだ。
「海岸近くには近づかないでください。河口付近も危険ですから直ちに退避してください」 と、何度も何度もアナウンサーが注意喚起しているにも関わらず、のんきに出港して釣りを楽しむバカタンもこの世にはおられるのであります。
津波注意報と波浪注意報とは、注意のレベルがまるで違うんやぞ。
何を考えて生きてこられたのだろうかと、同じ海で関わりを持つものとして情けなくなりましたね。
遠目で良く分からんかったが、明らかに漁船とは違うタイプの多分プレジャーボートと思われる船がもう1艘いたような気がする。
漁業者はこんな時は当たり前だが絶対に海に出ないし、岸近くで待機して万一に備えるのでありますが、悲しいかなこのような非常識な輩が世に存在するのも事実なのであります。
もし何かあったらどうするのか、人から非常識な行動だとそしりを受けても反論はできまい。
東日本大震災の教訓なんぞ屁のカッパ的なその行動を、もし反省する機会があるとすれば、その時は真摯に受け止めて欲しいものだ。
明日からシルバーウイークですが、台風も来ているから多分厳しいだろうなあ。
でもさ、明日も明後日もその次もあるんだから、余裕の気持ちで安全第一の判断をしたいですね。
午前1時過ぎにお目目が覚めて気象庁のホームページをチェックしておりましたが、午前3時に津波注意報が発表されました。
従って今日の漁は中止となりました。
今から堀切峠の高い所から様子を伺わんといかんが、せいゆう丸は大丈夫やろか?
到達時刻が午前7時頃だそうで、1時間前までにはお隣の船と結び付けを確認して、高台に移動することにします。
満潮近くに第一波が来るみたいだから、船が堤防に乗り上げたり、逆にお尻が海中に引き込まれたりする恐れがありますので、油断ならん。
それが何度も繰り返されるので怖いんだよね。
ハワイでも90cmの津波を計測したそうで、やってくるのは確実であります。
津波は移動距離であまり減衰しないから、1m近くの海面上昇はあり得るかも、
それにしても、台風だ秋雨前線だ津波だ・・・、やれやれ9月は散々な月になりましたなあ。
早めの冬眠生活の準備に入らんといかんかなあ。(笑)
今日の波の予報は一昨日の時点で1.0mとの予想。
昨日になり1.5mに修正。
今朝確認すると2.5mで波浪注意報が出ていた。
なんじゃそりゃあ!
スパコン使っても予報はそんなに難しいのだろうか?
嗚呼、海に出たいよお。
そんなことで仕方なく、田舎に置かせてもらっているシャレードの整備をすることに。
シャレードは抹消登録したのでナンバーがありませんが、カローラがぺしゃった場合いつでも復帰できるようにしておかねばならないのであります。
そのため時々エンジンを始動したり、不具合箇所を見つけたりせねばならない。
バッテリー外してたのでカローラのを載せ換えセルモーターオン!
「あれー、火が入らんぞ」
どうもグロープラグがまたおかしいようで、圧縮だけでは点火しきれないみたいです。
「さあ、どうしたものか?」
その時ピンと閃いたのがカローラのグロープラグ。
外観が何か似ているような・・・。
シャレードのインテーク周りの部品を外しグロープラグを抜いて通電してみるが熱くならず、やっぱり切れている模様。
今度はカローラのヘッド周りのアクセサリーを外してグロープラグを抜いてシャレードのと比べてみると、「あれー、一緒じゃん」
シャレードは3気筒でカローラは4気筒なもので、とりあえずシャレードにカローラのグロープラグを1本だけ取り付けてみると、見事にエンジンに火が入ったのでありました。
シャレードエンジン.pdf (0.98MB)
そんなこんな超アナログな修理を終えたのはお昼前で、3時間以上没頭して修理をしておりました。
明日はホントに1.5mに落ちるんやろなあ。
チリ沖の地震による津波はどうなったのでしょうかね。
何かブルーな気分であります。
ネタ切れの恐れがあるくせに、暇なもので本日第2弾のアップをいたします。
船上から仕掛けを下ろす時にるは、普通リールのクラッチを切ってスプールをフリーにしてスルスル下ろすものですが、先日クラッチを作動させずドラグをいちいち緩めて下ろしている姿を拝見してお話伺うと、「クラッチが動かんのですわ」。
おせっかい病が持病である自分は、帰りしなそのリールを預かって修理することにいたしました。
ダイワの手巻きのタナコンシリーズでありますが、クラッチヨークとピニオンギヤあたりだけが赤く錆びておりまして、ピニオンギヤに挿入されているベアリングがサビで固着していたので、結果クラッチが効かないことが判明。
結構使いこなされたリールのようで、機種名も擦れてあまり分からんかったけど、大体目星をつけてダイワのホームページに行ってみると、既に部品供給されていないことも判明。
02020.pdf (0.77MB)
このPDFファイルは2006年式シマノの小舟3000番のものですが、自分がジャンクで購入して使っている3台はこれより前のモデルのため部品はもう無い。
でもね、部品で悪くなるのは大概ベアリングだから、多分同じものが使われているはず。
ベアリングの価格は800円程度だから、ゴリ感の出てきたリールの修理は出来ると思いますよ。
今度取り寄せて修理してみようかな?少しゴリゴリした感じがするので。
あ!でも宅配料払うと結構な値段になりますなあ。チト考えちゃうなあ。ジャンクで2000円位で買った品ですからね。
シマノやダイワのホームページでは、新しい機種は修理するけど古いのは最初から受け付けないようだ。
まあ、メーカーで修理してもらったら、部品と工賃と送料で新品の値段より高くなることがあるかもね。
やっぱり自分で修理するのが一番かな?
こうやって毎日何かしら書き続けておりますと、いつかはネタ切れになるのだろうなあと密かに思っておりましたが、何やらかにやら結構ネタは湧き出てくるものでして、あんまり心配せんで良いようだ。
そんでもって今日の話題は餌のアミエビ。
ああそうです、その前に今日も北からの風が収まらんで昨日に引き続き休漁となりまして、先ほどトボトボ家に帰って、今から我が家のメルケル首相のご機嫌伺わんといけないのであります。
台風や秋雨前線の影響で今のところ打率は3割強でして、野球であればすんごい強打者なんだろうが、うちのメルケル首相にはそんなくだらん言い訳は通用しない。
ひたすら波が収まるのを待たんといかんのです。
普段沖の漁でに使っているアミエビについてウィキペディアで調べてみると、「軟甲綱 真軟甲亜綱 フクロエビ上目 アミ目 Mysidaに属する小型甲殻類」 なのだそうだ。
植物プランクトンや軽藻類を食べているらしく、沿岸の浅い海に生息し、曳網等で捕獲されると説明されてた。
食物連鎖に欠かせないポジションらしく、、釣り餌としての用途以外に、人様の食用としても流通しているげな。
ご存知の通り、釣り餌や撒き餌としてはつり具店で冷凍状態で売ってありますが、一旦溶けてしまうと品質が急激に悪くなりますね。
新鮮なうちは色が淡い白色に近い肌色してますが、時間とともに次第に赤くなり、最後は黒くなってしまいます。
完全に冷凍してある状態ではある程度長持ちするそうですが、溶けたアミを氷温で保存しても品質の劣化は急速に進み、ひどい臭いが発生いたします。
ましてや夏季の高温の下では短時間で劣化し、ひどい臭いを発します。
原因は自己分解酵素のプロテアーゼと呼ばれる物質を体内に多く保有しているためだそうで、釣りから家に帰ったとき家族から臭いと嫌がられるのは、その酵素の仕業のようだ。
この臭いに慣れている自分は別にどうってことないが、奥方からするとたまらなく嫌のようだ。
アミエビのお汁が車に付着したが最後、締め切った空間での想像を絶する強烈な香りは、どんな芳香剤やファブリーズでも消すことは出来ないであろう。
我が家には餌保管専用の冷凍ストッカーがありますが、冷凍してあってもストッカーの上扉を開けると、あまりよろしくない臭いがその辺りに漂うのであります。
たまに釣りに行かれるお方であれば、残ったアミエビを海に戻してやれば何の問題ないのですが、自分のように毎日餌として使う者としては毎回海に戻していたら餌代がバカにならないので、残った餌は水気を切ってクーラーボックスで氷詰めにして翌日使うようにしております。
また漁に出られない日が続くときは、家に持ち帰り冷凍ストッカーで保管いたします。
ここからが本題であります。
今まで自分はアミエビを海の中で見たことないし、捕獲したことは当然ない。
生きている時のアミエビは多分透き通った体をしているはずだが、死んじゃうと白っぽくなるんじゃないかな?
品質を保つためには急速冷凍が不可欠と思いますが、船上で冷凍するのか陸に戻って工場で冷凍するのか知らんが、とにかく早くカチンカチンにする必要があると思う。
だから冷凍装置の性能で品質が左右されるはずだし、もう一つ水分量の問題もあるらしい。
冷凍餌メーカーの大手と思われるヒロキューのホームページを覗いてみると、アミには少なくとも3種類あるようです。
高品質なものから、「水無し」 「特選」 「三陸アミ」 に分けられてますが、実際はこの下のグレードが結構流通していて、お店によってはかなりの水分を含んだジャリジャリアミを見かけることがあります。
最近あまり外国産を目にしなくなりましたが、震災以降しばらく中国産を中心に粗悪な撒き餌が流通してましたなあ。
付け餌を別に買わんで良いくらいアミエビの中に異物の魚類が混入しているわ、中途半端に冷凍されたのか既に真っ赤な色していて、そりゃひどかった。
そして混入された水分量が半端なく多く、ジャリジャリがすごくて、アミの固形物の割合がかなり少なかった。
今思えばその当時の粗悪なアミエビの水分量を測定して、数値化しておけば良かったと思うのであります。
釣具店でアミエビを買って自分で食べる人はまさかおらんやろうが、品質は高いほうが良いに決まっておりまして、自分のように氷詰めで保管したり再冷凍した時にクオリティーが高いものの品質劣化は当然起こり難い。
あるお店で 「水無し」 と堂々と袋に書いて売られてる商品もありますが、多分「水無し」 の統一した規格は特にないはずで、実際自分も過去に水がたっぷり入った 「水無し」 を使ったことあり、その後そのお店に行っていない。
ヒロキューや海郷などのメジャーなメーカー・卸の製品の品質管理は徹底してあるらしく、ブレはあまり無いそうな。
それでも保有しているのが旧型の冷凍装置を搭載した捕獲船か、最新型のそれかで、メーカー間でも随分品質に差があるそうです。
365つり具えさ店ではアミエビの特選グレードを550円で販売してますが、量販店のノーブランド品が確か700円だったから、随分割安でクオリティー高い餌を販売していることになりますね。
少しひねた人に言わせると 「水が入っとった方がパン粉入れるからちょうど良いんじゃ」 とのたまうそうだが、アミの固形物が沢山入った特選を買って水を足してパン粉混ぜたらすんごく量が増える計算になる訳で、オツムの弱い屁理屈と思われますなあ。
お店によってはその特選アミを水無しとして販売している話も聞きますよ。
この釣り具店と餌の卸問屋業界との力関係はなかなか面白いものがあるようで、強いお店(沢山売る店)はとことん強く、逆に弱いお店は仕入れで相当苦労するそうだ。
だから企業努力して販売量を増やせたお店はますます強くなるし、努力を怠ったお店は衰退していつの間にか消えていく運命にあるようです。
そりゃそうだわな、餌屋さんが町のあちこちにある必要はない訳で、卸問屋としても餌屋の的を絞って大量に卸せた方が効率的だから、その傾向はますます強くなるんだろうね。
消費者にとっては良い品がいつもお安く手に入る訳だから、努力し続けるお店の存在を消費者が知ることが出来たら、こんなに素晴らしいことはないですね。
釣り餌のことだけで、まあだらだら長々と書いてしまいましたが、やっぱり経営努力ってすんごく大事なことでありまして、「努力は人を裏切らない」 のであります。
明日は波の高さ1.0mと今のところ予報が出てますが、台風20号がスパコンの予想通り発生したようで、どこに進むんやろうかね。
もう時化はいらんよ。