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せいゆう丸釣行記
夏だろうが冬だろうが、降雨は自分にとって休漁する理由には該当いたしません。
従って今日も防寒着をカッパに変えて、いつものように漁に出かけました。
雨模様のため普段より明るくなるのが30分遅いため、午前7時の出港となりまして、少し余裕のある出立となりました。
いつものようにキリキリパーを流すけどゴクリともしない。
魚探には昨日まで確認できたカタクチイワシの反応が認められず、何となく嫌やーな予感が頭をよぎる。
案の定、引けども引けでもゴクンのあたりがなく、仕方なく程なくしていつものポイントに移動することにしました。
今日は南東からと北東からの嫌なうねりが交差する海況で、横揺れひどいせいゆう丸にはかなり厳しい状況でありました。
昨日のデカアジが釣れた場所を探索するも魚影が確認できず、ウロウロするけど「ここだ!」、と言える場所を見つけることが出来ず、結局昨日の場所に着けることにしました。
しかし、「シーーーーーン」でありまして、15回ほど仕掛けの投入と回収を続けましたがまるで反応なく、ゴマサバの良型を2匹確保するのみでありました。
8時過ぎから南東の風が出てきて、あれよあれよという間に高波が押し寄せて、あえなく帰港となりました。
今日は潮がまるで動かず活性が低かったと思われますが、波が高くなるとそれを確認するどころでなく、一目散に逃げ帰るのが精一杯でありました。
明日は今日より穏やかみたいなので、いつもと同じパターンで漁をしたいと思います。
隣の長男の嫁さんが出産のため実家に帰っているため、毎晩長男が仕事を終えてご飯食べに来るものだから、寝ていても台所から聞こえて来るかあちゃんと息子の会話で目が覚めてしまう。
せめて2時までは熟睡したいのだが、今の時間(午前0時前)に起こされてしまう。
かあちゃんと息子の会話はなぜか弾んでいて、寝ている自分の耳に否応なく伝わって来るし、仕方なく起きてテーブルの料理を確認すると、品数が自分と1~2品確実に多い。
母親は一時独身になった息子の身の回りのお世話が出来るのがえらく嬉しいようであります。
我が家の事情はさておき、最近の原油安は全然予測できませんでした。
船を使って漁をする関係上、燃料・燃油の価格には敏感でありまして、ごく僅かなお魚を販売して生計を立てている自分にとって経費は可能な限り抑えたい案件であります。
ご乗船いただいたお客様はご存知のことですが、ちょっと特殊な燃油を使用しておりまして(別に怪しい代物ではありません)、釣れても釣れてなくても毎日漁に出られるのはそのお陰なのです。
特に最近サゴシが来始めたので、キリキリパーで船を走らせる時間が長くなり、当然燃油の使用量が増えてまいります。
原油安は家計を大いに助けてくれてまして大歓迎なのですが、価格下落の原因がシェールガスやイスラム国の問題などが複雑に絡んでいるそうで、複雑な思いでもありますね。
今日現在の先物価格が45ドルだそうで、ついこの前の110ドルから半分以下になってしまいました。
ホント全くこんなになるのは予想できませんでした。
まあ、ちっぽけな漁船で細々と漁を営んでる人間が先物の動向を考える必要も能力もないが、ネットで情報が簡単に手に入る時代となって結構面白いものですね。
ともあれ我が家の主な熱源である灯油価格が110円から70円台に下がりましたので、以前紹介した手作り灯油ボイラーでの風呂沸かしへの取り組みが報われた格好であります。
都市ガスは認可制度だから上がり下がりが緩慢でありまして、原油が下がってもすぐに大幅に下がることはないため、我が家の冬場の熱源に灯油を加えられたのは大きかったですね。
早朝からの漁を終えて販売用の魚箱を回収に回り、クタクタに疲れて帰ってのお風呂は今の時期特にありがたく、遠慮することなくお湯たっぷりで肩までつかれる毎日のお風呂が本当に楽しみになりました。
家計に良いこと尽くめの原油安でありますが、経済の観点からしますとメリット・デメリットが当然あるようで、政府・日銀が2パーセントの物価高を目指していたものが1パーセントに落ちるのではとニュースで報道してましたが、自分にはそのあたりあまり意味がわかりません。
またシェールガスを生産しているアメリカの企業の破綻が続いているそうで、産油国とアメリカとの我慢比べが始まったようです。
ああ、目が覚めてしまったので何やらかにやら書いてしまいましたが、カチャカチャしていれば眠くなるだろうと思ってましたが、コーヒー2杯飲んだので再び眠りにつけるかどうかわかりません。
最後まで目を通してくださった皆様方、くだらない話にお付き合いいただきまことにありがとうございました。
昨日が壊滅的な貧漁だったので、連日のお客様をがっかりさせる訳はいかないが、こればっかりは自分の力ではどうにもならない事もある。
実際、昨日と今日の釣行において、場所・時間・方法等々全く変えていないのですが、結果にこんな差がつくなんて・・・。
好漁ではありましたが、昨日のお客様になんか申し訳ない気分で漁をしておりました。
今朝も6時30分に出港しましたが、潮位の関係でせいゆう丸を橋の下の導流堤に係留しておりまして、そこから乗り込み、まずはキリキリパーの体験学習?の開始であります。
キリキリパーのような、純漁師仕掛けで漁をすることはあまりないと思いますが、結構喜んで仕掛けからのアタリを待っておられるようだ。
「船長、来たー!来た来たー!」
エンジン音がかなり大きいせいゆう丸を操船していてもすぐ分かるくらいの大きな声に素早く反応し、スロットルダウン。
結局数は出ませんでしたが、1kg超えのサゴシ1匹と、これまた良型の太刀魚1匹をゲットしてポイントに移動。
ポイントに到着してすぐ漁友のSI氏から電話がありまして、細いロープをペラに巻き込んだ旨の連絡があり、無理やり回すとシールを痛める可能性があるので、一度港に曳航して再度ポイントに戻りました。
朝の早いうちにはいつもの通り北側にはお魚の影も形も全くなく、とりあえず南側に船を着けることにしました。
アジ子すら食わない状況が続いたので、一度イカリを上げて北側を探索することにしましたが、Yさんは特に要領をお教えすることなくローラーでイカリを巻き上げてくれてました。
せいゆう丸のお客様は、場合によっては1船員としてお仕事をしなきゃいけない場合があるのです。
こんな時は、船長は大変楽な思いをするのであります。
北側に移動していつものエリアを探索すると、ぐわっとした魚影がくっきり出ておりまして、ほんの1時間くらいでそこに集結したと思われます。
仕掛けを投入して何度か竿を振っていると、「キュイーン」とした独特のデカアジのアタリがきまして、取り込んでみるとかなりのデカサイズでありました。
YさんもIさんも自分と同じ仕掛けで統一してもらいましたが、微妙な餌の出し方とか待ちの時間や糸送りの量などが噛み合わないのか、さっぱりアタリがこない様子。
とりあえず5~6匹確保したところで両氏に後ろに移動していただき、自分は前方を陣取り再度デカアジ漁の開始となりました。
そのうち両氏とも要領が掴めるようになったのか、パラパラっとデカアジが釣れてくるが、最後の取り込みでバラすこと数回。
アジの口はとても柔く、自分が使う仕掛けは防波堤のアジ子釣りに毛の生えたようなものだから、いわば流れるように船中に取り込むことが大事でありますが、そこは経験を積まないとできない技であります。
それでもお二人で協力してタモですくっておられたので、その後は逃がすことはあまりなかったようです。
そんなこんなで、潮の関係で1時丁度に終漁して帰港しました。
。
天気予報では明日は雨模様のようですが、波は穏やかなようですので、当然カッパ着て出漁いたします。
早く目が覚めてしまって、もう眠れない。
漁に出るにはちょいと早すぎるので、昨日の超貧漁の状態を書き込みいたします。
一昨日カンパチやブリが上がったことを受けて、Iさんは泳がせ釣りに徹し、Nさんはサビキ釣りに徹する構えで6時30分に出港しました。
いつものようにキリキリパーでサゴシを狙うため湾外に出る前から仕掛けを流し、自分は操船、そしてNさんにキリキリパーのロープを握っていただき、トローリングに挑戦して頂きました。
外海で流す場合、左右にトローリングロッドを出して2本の仕掛けを引っ張りますが、今の時期は湾の入口付近にサゴシがいるためターンで絡む恐れがあり、あえて1本だけの仕掛けにしております。
サゴシは目の良い魚だそうで、まだ暗いうちから活発に角と呼ばれるルアーにアタックしてきますが、この日はアタックがなかなかありませんでした。
「来た!」
Nさんの合図で自分はスロットルを少し戻し船速を落とし、Nさんにロープを手繰り寄せてもらいましたが、残念ながらサゴシは外れてしまったようです。
キリキリパーの引角・弓角は、水中で高速でくるくる回っておりまして、角の針がサゴシの顔に刺さって上がることもありまして、外れは仕方ないのであります。
それにしても一昨日のアタックとは様子がかなり違っておりまして、一番食いの立つ明るさの頃になってもなかなか食いついてこないし、外れてばかりでありました。
結局1匹も確保できずにいつものポイントに移動しました。
サゴシが釣れる時は大体他の魚も釣れることが多く、活性の高い低いは海の中に暮らしておられるお魚さん全体に関わる現象ではないかと考えております。
それからサゴシは濁った海域を好むようで、内海で言えば水温が下がり、下り潮で濁り気味の時がよく釣れますね。
春先の暖かく澄んだ海水が黒潮としてやって来ると、いつの間にか姿を消してしまいます。
あと2ヶ月以上はご滞在ですので、家計を支えていただくありがたいお魚です。
この時期アジが釣れない日が多くなりまして、穴埋めとして極めて重要な魚なのです。
ポイントに着く頃にはジギング船を含め5隻がひしめく混雑状態になりまして、探索をする余裕がないので仕方なく北側に船を着けることにしました。
悪いことに集まった船の中に例のボンクラ親父も含まれていて、何か嫌な予感が・・・。
自分だけだったり漁友とであればどうにでも動けるが、予想のつかない船が混じっていると油断ならず、動きが制約されて魚の移動について行けないのです。
本当は軽い上りだったから南側から攻めて、日が昇るに従って北側に行きたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。
結局アジ子すら釣れない状態が延々と続き、最後は探索がてらにイルカ沖まで行ってみたものの、どこのお宅にもお魚さんが滞在されておりませんでした。
潮位の関係で午後1時過ぎには帰港しましたが、潮位がかなり下がっておりまして、橋の下を潜ることが不可能と判断し手前の導流堤に係留しました。
今の時間午前3時になりまして、これから身支度して出発し、途中365つり具えさ店に立ち寄っておしゃべりして出漁します。
アルコール摂取のお時間となりましたので、今日の詳報は後日にいたしますが、超貧漁でありました。
今日はお二人のご同乗いただいたのですが、潮動かず活性低く、どうにもこうにも手の打ちようがなく終漁となりました。
残念でしたがベストは尽くしましたつもりです。
明日も出漁します。