インフォメーション

2015-09-16 18:14:00

米国農務省は、9月11日(現地時間)、2015/16年度の5回目の世界及び
主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下の
とおりです。
-2015/16年度の穀物全体の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費
量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億8,169万トン(対前年度比 0.7%減)
(2)消費量
24億8,570万トン(対前年度比 0.7%増)
(3)期末在庫量
5億4,154万トン(対前年度比 0.7%減)
(4)期末在庫率
21.8%(対前年度差 0.3ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、カナダでプレーリー西部の乾燥により減少、インド、EU等で
も減少するものの、中国、米国等で増加することから、世界全体では史上最
高の前年度を更に上回る見込み。また、消費量は、米国等で増加することか
ら史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率
は前年度より上昇。
 なお、EUの生産量は、単収が当初予測を大きく上回ったことから、前月
より上方修正。
(1)生産量
7億3,161万トン(対前年度比 0.9%増)
・中国、米国、豪州等で増加、インド、カナダ、EU等で減少
(前月に比べ、EU等で上方修正)
(2)消費量
7億1,636万トン(対前年度比 1.3%増)
・米国等で増加
(3)期末在庫量
2億2,656万トン(対前年度比 7.2%増)
・中国、米国等で増加、インド等で減少
(前月に比べ、EU等で上方修正)
(4)期末在庫率
31.6%(対前年度差 1.8ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、EUで乾燥により減少、
米国、ブラジル等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年度を
下回る見込み。また、消費量は、ブラジル、中国等で増加するものの、米国、
EUで飼料用需要が減少すること等から前年度より減少する見込み。世界全
体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
 (1)生産量
9億7,810万トン(対前年度比 2.9%減)
・中国、南アフリカ等で増加、EU、米国、ブラジル等で減少
(前月に比べ、EU、米国等で下方修正)
(2)消費量
9億8,562万トン(対前年度比  0.1%減)
・ブラジル、中国等で増加
(3)期末在庫量
1億8,969万トン(対前年度比 3.8%減)
・中国等で増加、EU、米国、ブラジル等で減少
(前月に比べ、米国等で下方修正)
(4)期末在庫率
19.2%(対前年度差 0.8ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、米国で収穫面積の減少及び単収の低下、タイで乾燥により作付
面積の減少、ミャンマーで7月下旬から8月中旬にかけての広範な洪水によ
り減少することから、世界全体では前年度より減少する見込み。また、消費
量は、中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量
は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下し、2006/07年度以来の低
い水準。
(1)生産量
4億7,576万トン(対前年度比 0.6%減)
(2)消費量
4億8,742万トン(対前年度比 0.7%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
9,016万トン(対前年度比 11.5%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率
18.5%(対前年度差 2.5ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、アルゼンチン等で減少するものの、ブラジルで収穫面積の増加
が見込まれ増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高となる
見込み。また、消費量は、中国、アルゼンチン等で増加することから史上最
高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度
より上昇。
(1)生産量
3億1,961万トン(対前年度比 0.1%増)
・ブラジル等で増加、アルゼンチン等で減少
(2)消費量
3億1,010万トン(対前年度比 4.0%増)
・中国、アルゼンチン等で増加
(3)期末在庫量
8,498万トン(対前年度比 7.9%増)
・米国等で増加
(4)期末在庫率
27.4%(対前年度差 1.0ポイント増)