インフォメーション

2015-07-16 10:38:00

米国農務省は、7月10日(現地時間)、2015/16年度の3回目の世界及び
主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下の
とおりです。
-2015/16年度の穀物全体の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費
量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億7,726万トン(対前年度比 0.6%減)
(2)消費量
24億8,514万トン(対前年度比 0.8%増)
(3)期末在庫量
5億3,239万トン(対前年度比 1.5%減)
(4)期末在庫率
21.4%(対前年度差 0.5ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で冬小麦の生育期終盤の降雨により増加、中国等で増加す
るものの、ロシアで2014年秋の乾燥により減少、EU、インド等でも減少す
ることから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、消費量
は、カナダ等で減少するものの、インド等で増加することから史上最高とな
る見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上
昇。
(1)生産量
7億2,196万トン(対前年度比 0.5%減)
・中国、米国、豪州等で増加、EU、インド、ロシア等で減少
(前月に比べ、ロシア等で上方修正、EU等で下方修正)
(2)消費量
7億1,420万トン(対前年度比 1.0%増)
・インド、米国等で増加、カナダ等で減少
(前月に比べ、中国等で下方修正)
(3)期末在庫量
2億1,981万トン(対前年度比 3.7%増)
・中国、米国等で増加、インド等で減少
(前月に比べ、中国等で上方修正)
(4)期末在庫率
30.8%(対前年度差 0.8ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、EUで乾燥等により減
少、米国、ブラジル等でも減少することから、世界全体では史上最高の前年
度を下回る見込み。また、消費量は、米国で家畜飼養頭数の増加に伴い飼料
用需要が増加すること、中国、ブラジル、EU等でも増加することから史上
最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年
度より低下。
 (1)生産量
9億8,711万トン(対前年度比 1.5%減)
・中国、南アフリカ等で増加、米国、EU、ブラジル等で減少
(前月に比べ、ブラジル等で上方修正、米国、EU等で下方修正)
(2)消費量
9億9,110万トン(対前年度比  0.9%増)
・中国、ブラジル、EU等で増加
(3)期末在庫量
1億8,995万トン(対前年度比 2.1%減)
・中国等で増加、米国、ブラジル、EU等で減少
(前月に比べ、米国等で下方修正)
(4)期末在庫率
19.2%(対前年度差 0.6ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、ブラジルで作付面積の減少が見込まれ減少するものの、インド、
中国等で増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高となる見
込み。また、消費量も、中国等で増加することから史上最高となる見込み。
世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下し、2006
/07年度以来最低の水準。
(1)生産量
4億8,034万トン(対前年度比 0.9%増)
(2)消費量
4億8,878万トン(対前年度比 0.8%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
9,051万トン(対前年度比 8.5%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率
18.5%(対前年度差 1.9ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、アルゼンチン、米国等で減少するものの、ブラジルで収穫面積
の増加が見込まれ増加することから、世界全体では前年度を上回り史上最高
となる見込み。また、消費量は、中国、アルゼンチン等で増加することから
史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は
前年度より上昇。
(1)生産量
3億1,892万トン(対前年度比 0.1%増)
・ブラジル等で増加、アルゼンチン、米国等で減少
(2)消費量
3億623万トン(対前年度比 3.4%増)
・中国、アルゼンチン等で増加
(3)期末在庫量
9,180万トン(対前年度比 12.4%増)
・米国、ブラジル等で増加
(前月に比べ、アルゼンチン等で上方修正、ブラジル等で下方修正)
(4)期末在庫率
30.0%(対前年度差 2.4ポイント増)


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【ニュース】食料需給短信
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◆Monthly食肉鶏卵速報(平成27年7月) (新着情報)
 毎月の食肉・鶏卵の需給(生産量、輸入量、消費量)や価格の推移を取り
まとめたものを公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/pdf/monthly_h27m7.pdf


◆肉豚生産出荷予測(新着情報)
 全国の肉豚出荷量の動向を予測しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/pdf/buta_yosoku_27_7_8.pdf


◆畜産物卸売価格の推移(平成27年6月分)(新着情報)
 毎月の食肉の卸売価格の推移をとりまとめたものを公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/shokuniku/lin/pdf/oroshi_uri_h27m6.pdf


◆食肉流通統計(平成27年5月分)(新着情報)
 豚枝肉生産量は前年同月に比べ4.7%減少、成牛枝肉生産量は前年同月に
比べ8.9%減少しました。
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/tikusan_ryutu/pdf/niku_1505.pdf


◆最近の牛乳乳製品をめぐる情勢について(平成27年7月)(新着情報)
  牛乳乳製品の需給動向、酪農経営の動向、加工原料乳生産者補助金等につ
いて公表しています。
http://www.maff.go.jp/j/chikusan/gyunyu/lin/pdf/gyunyu_meguru_7.pdf


◆青果物流通統計(平成27年5月分)(新着情報)
 きゅうりの卸売価格は前月に比べ38%低下、ピーマンの卸売価格は前月に
比べ26%低下、いちごの卸売価格は前年同月に比べ2%上昇、りんごの卸売
価格は前年同月に比べ14%上昇しました。
http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/seika_orosi/pdf/seika_1505.pdf


◆野菜小売価格緊急調査
 一部野菜において、卸売価格の高騰がみられることから、主要な野菜の小
売価格について緊急調査を毎週実施することとしました。店舗での野菜小売
価格を毎週調査し、その結果を翌週(原則として火曜日)、国民の皆様に提供
いたします。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/h22index.html
(平成27年7月6日から7月10日の調査結果)(新着情報)
 調査対象4品目の価格は、前週と比べると、-2%~±0%の範囲内となっ
ています。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_yasai/pdf/yasai_150706.pdf


◆牛肉小売価格等の調査結果
 本調査は、牛肉小売価格等についての毎月の情報を、消費者等に対して提
供するために行うものです。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/index.html
(平成27年6月8日から6月12日の調査結果)(新着情報)
  調査対象5品目の価格は、前月と比べると、±0%~+1%の範囲内となっ
ています。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/kouri/k_gyuniku/pdf/gyuniku_150623.pdf


◆2050年における世界の食料需給見通し
  -世界の超長期食料需給予測システムによるベースライン予測結果-
 農林水産省は、平成22年度及び平成23年度に外部シンクタンクに委託し、
世界の超長期食料需給予測システムを開発し、それに基づき、2050年の世界
の食料需給見通しに関する定量的なベースライン予測分析を行いました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_mitosi/index.html


◆2024年における世界の食料需給見通し
  -世界食料需給モデルによる予測結果-
 農林水産省(農林水産政策研究所)は、平成20年度より実施中の世界の食
料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用
いて、2024年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行
いました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_mitosi/index.html


◆平成25年度食料自給率等
 平成25年度の食料自給率及びその前提となる食料需給表について、公表し
ました。
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/index.html


◎需給に関する情報は需給インフォメーションで
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html