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2015-07-11 21:29:00
 
 
2015 年 7 月 3 日 18:10 JST

 

カリフォルニア州ハリウッドにあるチックフィレイで食事をする客 FREDERIC J. BROWN/AFP/GettyImages

 ファストフード店といえば、ヘルシーなメニューがほとんどなく、店員も感じが悪く、テーブルもきれいとは言えないことが多い。人々が好んで行く外食店とは言い難い。それでも、こうした厳しい見方をものともせず、米国人が好んで行くファストフードチェーンがまだ存在しているようだ。

 

 

 

 ACSI(米顧客満足度指数)の飲食店年間調査によると、ファストフード店とファストカジュアル店(ファストフードとファミリーレストランの中間)の顧客満足度は2015年、100点満点中77点となり、前年に比べ3.8%落ち込んだ。この5年で最低の水準で、着席形式の飲食店全体の得点(82点)を下回った。

 

高スコアのファストフード・チェーン

 

 だが、ファストフードの人気低下に逆行するチェーン店があった。鶏肉専門のチックフィレイで、今年86点となり、ACSIが調査を開始した1995年以降でファストフードチェーンが付けた得点としては最高を記録した(人気のメキシコ料理チェーン、チポトレ・メキシカン・グリルの83点も上回った)。ACSIのディレクター、デービッド・ヴァンアンバーグ氏は、料理の質から店内の雰囲気まであらゆる意味で「文句なし」と述べている。

 

低スコアのファストフード・チェーン

 

 一方で、マクドナルドなど従来のファストフード大手の結果は惨たんたるものだった。マクドナルドは67点と、前年に比べ6%悪化。調査対象となったチェーンでは最悪だった。バーガーキング、ジャック・イン・ザ・ボックス、タコベルも72点にとどまった。ヴァンアンバーグ氏は消費者が昔からあるこうしたチェーン店に「やや飽きてきている」と指摘。特にチポトレや米ベーカリーカフェチェーン大手パネラ・ブレッドなど最近人気を集めているチェーン店との競争が激しいと述べた。新興チェーン店は新鮮で安全な食材を売りにし、店舗の内装にもこだわっているからだ。

 

 ヴァンアンバーグ氏は「世界のマクドナルドにとって、ライバルとの競争はどんどん厳しくなっている」とし、「5年後、10年後のマクドナルドを想像するのは興味深い」と述べている。

原文(英語):This is the most beloved fast-food chain — in history

 

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