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2015-07-09 13:43:00

フランス  2015/7/6(月)
パリ市、米マクドナルドの大型出店を阻止へ[食品]

米マクドナルドの大型出店計画に、パリ市が徹底抗戦を続けている。既に3度の建設許可申請を拒否したほか、6月30日には市議会が出店を阻止する動議を採択。フランス議会にファストフードの出店を規制するよう求める動きも見せている。国内各紙が伝えた。

マクドナルドは、第2区のモントルグルイユ(Montorgueil)通りに3階建て160席の店舗を新設する計画だが、パリ市は2013年末と昨年11月の2度にわたり建設許可を拒否した。反対運動の急先鋒はパリ第2区のジャック・ブトー区長。家賃高騰を懸念する地元商店や学校近くへのファストフード出店を嫌がる住民もこぞってこの運動を支持しており、5月には出店反対を訴える住民デモが実施された。

今回の動議は、同区長がパリ市議会に採択を働きかけたもので、「同地区へのマクドナルドの出店を阻止するため、法的に可能なあらゆる措置を取る」と宣言している。さらにパリ市議会は、学校から一定の範囲内にファストフードが開店することを法律で禁じるようフランス議会に呼びかけている。モントルグルイユ通りの近くには6つの学校が集中する。

なお、この通りには既にベルギーのハンバーガー・チェーン、クイックや米スターバックスが出店している。一方、北部パドカレー県のある町では、マクドナルドの出店計画が行政上の手続きのため遅れていることを受け、住民が開店を求める運動を展開しているという。