中国  2015/05/18（月曜日）
上海に大丸が開業、Ｊ・フロントが運営支援［商業］

大丸と松坂屋を運営するＪ・フロントリテイリング（東京都中央区）が運営を支援する大型百貨店「上海新世界大丸百貨」が15日、上海市黄浦区で全面開業した。Ｊ・フロントによると、大丸の名前を使って海外で百貨店事業を展開するのは2003年にシンガポールの店を閉鎖して以来。

上海市の目抜き通りである南京東路に面し、営業面積は６万平方メートル。欧米や日本のブランドを主体に、主要ターゲットは30～40代の富裕層、準富裕層に設定した。高級ブランド品や化粧品、婦人服などさまざまな商品を取りそろえ、国別ブランドの構成比率は日本が15％、欧米が約41％、中国が約30％など。中国ブランドの展開が多い上海市の既存百貨店と差別化を図った。

Ｊ・フロントは2013年１月、百貨店事業を手掛ける上海新世界（同市黄浦区）が出資する上海新南東項目管理と事業提携契約を締結。日本式の高級百貨店づくりに向けて、マーケティングや商品構成、内装デザインなど開業準備に関わる支援を行い、現在は店長を含めた日本人社員５人を派遣している。

＜上海＞