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2015-05-16 23:41:00

米国農務省は、5月12日(現地時間)、2015/16年度の1回目の世界及び主
要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下のとお
りです。
-2015/16年度の穀物全体の生産量は消費量を下回り、大豆の生産量は消費量
を上回る見込み-

※現時点では、北半球で作付作業中、南半球で未だ作付作業が始まっていない
ため、本報告は極めて暫定的なものである。

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億7,835万トン(対前年度比 0.3%減)
(2)消費量
24億8,628万トン(対前年度比 0.7%増)
(3)期末在庫量
5億1,926万トン(対前年度比 1.5%減)
(4)期末在庫率
20.9%(対前年度差 0.5ポイント減)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、中国、トルコ、モロッコ等で増加するものの、EU、インド、ロ
シア等で減少することから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。
また、消費量は、中国等で減少するものの、インド等で食料用需要が増加する
ことから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在
庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億1,893万トン(対前年度比 1.0%減)
・中国等で増加、EU、インド、ロシア、ウクライナ等で減少
(2)消費量
7億1,659万トン(対前年度比 0.2%増)
・中国等で減少
(3)期末在庫量
2億332万トン(対前年度比 1.2%増)
・中国、米国等で増加、インド等で減少
(4)期末在庫率
28.4%(対前年度差 0.3ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、中国、南アフリカ等で増加するものの、米国、EU、ブラジル等
で減少することから、世界全体では史上最高の前年度を下回る見込み。また、
消費量は、米国で家畜飼養頭数の増加に伴い飼料用需要が増加すること、中国、
ブラジル等でも増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は
消費量を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
 (1)生産量
9億8,983万トン(対前年度比 0.6%減)
・中国、南アフリカ等で増加、米国、EU、ブラジル等で減少
(2)消費量
9億9,040万トン(対前年度比  1.3%増)
・中国、ブラジル等で増加
(3)期末在庫量
1億9,194万トン(対前年度比 0.3%減)
・中国等で増加、ブラジル、米国等で減少
(4)期末在庫率
19.4%(対前年度差 0.3ポイント減)

〈米(精米)〉
 生産量は、インド、中国等で増加することから、世界全体では前年度を上回
り史上最高となる見込み。また、消費量も、中国等で増加することから史上最
高となる見込み。世界全体の生産量は消費量を下回り、期末在庫率は前年度よ
り低下し、2006/07年度以来最低の水準。
(1)生産量
4億8,210万トン(対前年度比 1.3%増)
(2)消費量
4億8,898万トン(対前年度比 0.9%増)
・中国等で増加
(3)期末在庫量
9,154万トン(対前年度比 7.0%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率
18.7%(対前年度差 1.6ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国等で減少するものの、ブラジルで収穫面積の増加により史上
最高となること等から、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。
また、消費量も中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高となる見込
み。世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
3億1,730万トン(対前年度比 0.02%増)
・ブラジル等で増加、米国等で減少
(2)消費量
3億428万トン(対前年度比 4.3%増)
・中国、アルゼンチン等で増加
(3)期末在庫量
9,622万トン(対前年度比 12.5%増)
・ブラジル、米国等で増加
(4)期末在庫率
31.6%(対前年度差 2.3ポイント増)