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2015-05-09 22:50:00

香港  2015/05/08(金曜日)
日本各社が地元食材をPR、香港で食品見本市[食品]

食品と調理機器の国際見本市「HOFEX2015」が湾仔の香港コンベンション&エキシビションセンター(HKCEC)で開かれ、日本貿易振興機構(ジェトロ)が設置した日本パビリオンには、日本各地の食品企業28社が参加した。各社はそれぞれの地元産食材を各国のバイヤーに売り込んだ。

コロッケ店「函館男爵コロッケ工房」を運営するマルヒロ太田食品(北海道函館市)は香港に初出展。タラバガニが入ったジャンボコロッケやエビが丸ごと入ったコロッケを客の目の前で揚げる実演販売を行った。太田博社長は、「当社のコロッケは食材にこだわりがある。かぼちゃも有機かぼちゃで糖分15%。ほくほくとした甘さが特徴」と自信を見せる。

海外の実演販売では米国で1日100万円、シンガポールでは70万円を売った実績がある。

これまで香港での引き合いもあったが、同社の望む環境が得られず進出には到らなかった。太田社長は、「消費者に本物の味を届けたい。今回の出展で、本物のコロッケを顧客に届けようとする香港のバイヤーを見つけたい」と意気込んだ。

焼鳥などに使われるチャップソースを販売するウッドベル(旭川市)が香港の見本市に出展するのは2回目。ジャパニーズソースと銘打ち、香港での商品知名度を上げる狙いだ。同社担当者は、「まずは味わってもらいたい。客の反応を見ながら海外展開を考えたい」と力を込めた。

旭川の農家が集まって設立した西神楽夢民村(旭川市)は、旭川でとれたジャポニカ種うるち米の「あや」、「ななつぼし」と、純米大吟醸iki「粋」を出品。青色のボトルが目を引くiki「粋」は、海外展開を目指し、ニューヨークのミシュラン2つ星レストランのシェフにテイスティングしてもらい商品化した一品だ。営業企画部の渡邊千尋氏は「ニューヨークの次の出展先として香港に来た。当社の大吟醸は、若い女性にも飲みやすい味わい」と紹介。香港人の女性バイヤーは、「米に粘りと甘みがある。お酒も思ったより飲みやすい」と満足気に話した。

香港展覧サービシズなどが主催するHOFEXは、隔年開催で今回が16回目。今年の出展者は前回から約500社・団体多い2,400社・団体で、44の国家パビリオンを設けた。6日からあす9日まで開かれ、期間中にはバイヤー4万人超の来場が見込まれている。



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