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2015-05-08 00:20:00

香港  2015/05/06(水曜日)
海運経由の輸入食品に検査強化、日本念頭か[食品]

香港政府食物環境衛生署の劉利群(ビビアン・ラウ)署長は4日、海運経由で香港に入ってくる輸入食品に対する検査を強化することを明らかにした。貨物埠頭から輸入される食品の一部が検査を受けていないとの報道を受けて発言した。日本の生鮮食品も念頭に置いたものとみられる。官営放送のRTHKが4日伝えた。

劉署長は港から運ばれた輸入食品に対する検査拠点を設置していないことを認めた。今後は検査強化に向けた検討を始めるという。

5日付サウスチャイナ・モーニングポスト(中国語版)は、「ここ数年は生鮮農産物に対する港湾での検査体制に不備があり、放射能に汚染された食品が知らずに販売されている可能性がある」と報じた。葵涌コンテナ埠頭は香港唯一の輸入食品の陸揚げ港だが、当局の食品検査拠点が設けられておらず、輸入業者の自発的な申請だけに頼る状態だと指摘する立法会議員の声を紹介した。

同紙は東日本大震災で発生した福島原発事故に伴い、香港が2011年3月から日本産農作物に対する検査を強化していたことや、昨年海運経由で香港に輸入された日本産野菜・果物が全体の0.8%を占める約1万5,100トンだったことにも触れた。<香港>