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2015-04-11 22:38:00

飼料の値下がりで、食肉価格が落ち着き始めている。2015/2016年のトウモロコシの価格はブッシェル当たり3.50ドル、前年比4%安と予想される。小麦は5.10ドル(同15%安)、大豆は9.00ドル(同12%安)の予想。

2015年の生体牛(去勢牛)の価格は100ポンド当たり159.00ドル(同3%高)と最高値を更新する見込みだが、生体豚は同55.00ドル(同28%安)と大幅な値下がりが予想されている。

【牛肉】

米国の2014年の牛肉生産量は大幅に減少したが、牛群の再構築が始まっており、飼養頭数は増加しつつある。2015年の牛肉生産量は1090万トン(前年比0.8%減)の見込みで、価格は高値安定で推移すると予想される。

生体牛の価格は先物取引が割安で推移しているが、現金取引は前年比8%高で推移している。カットアウト価格(チョイス)は3月中旬まで前年を上回って推移し、3月6日時点ではポンド当たり2.49ドルで同7%高。トウモロコシ価格の安値と生体牛価格の高値を反映して、肥育牛の重量は依然として前年を上回っている。

 四半期ごとの米国の牛肉生産予測
 牛肉(チョイス) カットアウト価格の推移
 

【豚肉】

2014年12月1日時点で、豚の飼養頭数は6610万頭(前年同月比2%増)。繁殖用頭数は597万頭で同4%増。2014年9-11月の母豚1頭当たりの産子数は平均10.23頭(前年同期は10.16頭)と記録的な水準に回復した。

 2015年の豚肉生産量は1094万トン(同5.6%増)と予測され、卸売価格は近年では最安値となる見込み。カットアウト価格は3月第1週にポンド当たり0.69ドル(前年比37%安)と2010年以来の最安値を付けた。

輸出需要については、西海岸の港湾問題は解決したものの、競合国との価格競争やドル高の為替状況、マーケット・アクセスなどの課題が残っている。しかし、供給の大幅増加と価格の低下から、年間輸出量は増加すると予測される。

 四半期ごとの米国豚肉生産予測
 豚肉カットアウト価格の週間推移
 

※2015年3月20日 USMEFダン・ハルストロム上席副会長の講演資料抜粋