インフォメーション

2015-04-03 18:12:00

穀物全体の生産量は、前年度より増加。消費量を上回り、期末在庫率は上昇する
見込み。穀物全体の期末在庫率(20.9%)は前年度(20.7%)を上回る見込み。
(1)生産量:24.75億トン(前年度比+0.03%)
(2)消費量:24.63億トン(前年度比+1.6%)
(3)期末在庫率:20.9%(前年度差+0.1ポイント)

【品目別の需給見通し】
<小麦>
 生産量は、カナダ、米国、豪州で減少するものの、EU、ロシア、中国等で増加し、
世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量を上回り、期末
在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:725百万トン(前年度比+1.2%)
(2)消費量:715百万トン(前年度比+1.5%)
(3)期末在庫率:27.7%(前年度差+1.0ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積が増加するものの、冬小麦産地での乾燥型の天候や春の
低温等による単収の低下から、前年度を下回る。
・EUの生産量は、収穫面積の増加及び春から初夏にかけて好天に恵まれ単収が上昇
することから前年度を上回り、史上最高。
・中国の生産量は、収穫面積が減少するものの、好天に恵まれ単収が上昇することか
ら前年度を上回り、史上最高。

<とうもろこし>
 生産量は、ブラジル、アルゼンチン、中国、ウクライナ等で減少するものの、EU、
米国で増加し、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。生産量は消費量
を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:990百万トン(前年度比+0.01%)
(2)消費量:977百万トン(前年度比+2.5%)
(3)期末在庫率:19.0%(前年度差+0.9ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積が減少するものの、好天に恵まれ単収が上昇することか
ら、前年度を上回り史上最高。期末在庫率も上昇。
・中国の生産量は、収穫面積は増加するものの、主産地で夏の干ばつによる単収の低
下から、前年度を下回る。
・ブラジル、アルゼンチンの生産量は、収益性の高い大豆に作付けがシフトすること
から収穫面積が減少し、前年度を下回る。

<米>
 生産量は、中国等で増加するものの、インド等で減少することから、世界全体では
前年度より減少する見込み。消費量は増加し史上最高となり、生産量を上回ることか
ら、期末在庫率は低下する見込み。
(1)生産量:475百万トン(前年度比-0.5%)
(2)消費量:484百万トン(前年度比+0.6%)
(3)期末在庫率:20.2%(前年度差-2.0ポイント)
・中国の生産量は、単収の上昇から、前年度を上回り史上最高。
・インドの生産量は、収穫面積の減少及び単収の低下から前年度を下回る。
・インドネシアの生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇から前年度を上回る。

<大豆>
 生産量は、米国、ブラジル、アルゼンチンで収穫面積、単収ともに増加し史上最高
となること等から、世界全体では史上最高の前年度を更に上回る見込み。生産量は消
費量を上回り、期末在庫率は上昇する見込み。
(1)生産量:315百万トン(前年度比+11.0%)
(2)消費量:289百万トン(前年度比+5.7%)
(3)期末在庫率:31.0%(前年度差+6.7ポイント)
・米国の生産量は、収穫面積の増加及び単収の上昇により前年度を上回り史上最高。
期末在庫率も上昇。
・ブラジル、アルゼンチンの生産量は、とうもろこし価格の低迷により大豆に作付け
がシフトすることから収穫面積が増加し、史上最高。
・中国では、消費量の増加分が生産量の増加分を上回ることから、輸入量が増加。


詳しくは、「食料需給インフォメーション」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/index.html

内「海外食料需給レポート」
http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_rep/index.html
でご覧ください。