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2015-02-21 16:46:00

食品で世界最大手のネスレ(スイス)は17日、米国で販売する全てのチョコレート菓子で人工香料や着色料の使用を中止すると発表した。合成の原材料を嫌う消費者志向に配慮した形。今年半ばから段階的に中止し、年内に天然素材に切り替える。
 ネスレは全250品目以上で、人工香料や米食品医薬品局(FDA)から認可を受けている着色料の使用を停止。「人工香料・着色料不使用」と表示する。例えば、「バターフィンガー」では赤色40号と黄色5号に替えて植物由来の色素アナトーを使用する。「クランチ」では人工のバニリンから天然バニラに切り替える。味に影響はなく、価格も据え置くという。
 ネスレによると、米国の製菓大手で人工香料・着色料不使用に踏み切るのは同社が初めて。米市場調査会社ニールセンによる調査では、消費者の60%が食品購入時に人工着色料・香料の有無が重要な要素になると答えている。