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2015-02-21 16:34:00

アメリカの消費者は、ハンバーガーをより多く食べるようになってきている。牛肉の小売価格が記録的な高値を付けていることが要因の一つ。生鮮の牛ひき肉の購入が増加しており、国内産の牛ひき材価格は4週間連続して上昇している。これはCOOL(原産地表示)と、経産牛のと畜頭数の減少によるものである。COOL施行に際して、多くの小売業者は国内産の牛ひき材を重視するようになった一方で、供給がタイトになり、結果的に価格が上昇している。

90CL(機械測定赤身率90%以上の牛ひき材)は、昨年9月第1週に初めて100ポンド当たり300ドルを記録。その後は294~296ドルで値動きしていたが、1月第1週に300.23ドルへ上昇。2週は301.84ドル、3週は302.68ドル、第4週は5日間の平均で303.75ドルとなった。ただ、奇妙なことに50CL(主に去勢牛と未経産牛の脂肪トリミング)はこの2週間で143.12ドルから105.35ドルへと急落した。

調査会社のNPDグループによると、外食産業では2014年に90億個のハンバーガーが販売された。これは前年比3%増で、外食向けの牛ひき材の出荷量は2%増加。ハンバーガーの増加に伴い、サンドイッチは2億100万食、原料の供給量は2%減少したと推定されている。特にグリルドチキンサンドイッチの供給は9%減少した。

ハンバーガーの供給は、特にカジュアルダイニングレストランで4%増と顕著に増加した。牛肉価格の上昇により、牛肉のメイン料理の値上げを緩和するために、ハンバーガー・メニューが追加されたことが要因で、カジュアルレストランへの牛肉供給は8%、5500万食分も減少している。

 

※2015年2月2日 CATTLE BUYER'S WEEKLY