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2015-02-15 12:44:00

米国農務省は、2月10日(現地時間)、2014/15年度の10回目の世界及び
主要国の穀物・大豆に関する需給見通しを発表しました。その概要は以下の
とおりです。
-2014/15年度の穀物全体及び大豆の生産量は消費量を上回る見込み-

1.世界の穀物全体の需給の概要(見込み)
(1)生産量
24億7,508万トン(対前年度比 0.1%増)
(2)消費量
24億5,981万トン(対前年度比 1.5%増)
(3)期末在庫量
5億2,012万トン(対前年度比 3.0%増)
(4)期末在庫率
21.1%(対前年度差 0.3ポイント増)

《主な品目別の動向》
〈小麦〉
 生産量は、米国で乾燥及び4月の低温、豪州は南東部で10月の乾燥の影響に
より減少、カナダ等でも減少するものの、EUで春から初夏にかけての好天に
よる増加、ロシア、中国の単収上昇等から、世界全体では史上最高となる見込
み。また、消費量もEU、中国等で増加することから史上最高となる見込み。
世界全体の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
7億2,503万トン(対前年度比 1.2%増)
・EU、ロシア、中国等で増加、カナダ、豪州等で減少
(2)消費量
7億1,465万トン(対前年度比 1.5%増)
・EU、中国等で増加
(3)期末在庫量
1億9,785万トン(対前年度比 5.5%増)
・EU、ロシア、米国等で増加、カナダ等で減少
(4)期末在庫率
27.7%(対前年度差 1.1ポイント増)

〈とうもろこし〉
 生産量は、ウクライナで通貨安に伴う資材コストの上昇による単収低下及び
晩夏の高温・乾燥、ブラジル、アルゼンチンで作付面積減少により減少するも
のの、米国で記録的な高単収、EUで7月の豊富な降雨量と生育に適した気温
により増加すること等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費
量も米国、中国、EU等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体
の生産量は消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
 なお、アルゼンチンは生育に適した天候に恵まれたことから、前月より上方
修正。
(1)生産量
9億9,129万トン(対前年度比 0.2%増)
・EU、米国等で増加、ブラジル、アルゼンチン、中国等で減少
(2)消費量
9億7,545万トン(対前年度比  2.3%増)
・米国、中国、EU等で増加
(3)期末在庫量
1億8,964万トン(対前年度比 9.1%増)
・米国等で増加
(4)期末在庫率
19.4%(対前年度差 1.2ポイント増)

〈米(精米)〉
 生産量は、中国、米国等で増加するものの、インドでモンスーン到来の遅れ
による作付遅延から収穫面積が減少、タイで乾期米が干ばつにより減少するこ
とから、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量は中国、インドネ
シア等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は消費量
を下回り、期末在庫率は前年度より低下。
(1)生産量
4億7,456万トン(対前年度比 0.5%減)
・インド等で減少
(2)消費量
4億8,313万トン(対前年度比 0.6%増)
(3)期末在庫量
9,822万トン(対前年度比 8.0%減)
・インド、タイ等で減少
(4)期末在庫率
20.3%(対前年度差 1.9ポイント減)

2.世界の大豆需給の概要(見込み)
 生産量は、米国、ブラジル、アルゼンチンで収穫面積の増加と単収の上昇に
より共に史上最高となること、大豆がとうもろこしに比べ価格優位にあること
等から、世界全体では史上最高となる見込み。また、消費量も中国、アルゼン
チン、中国等で増加することから史上最高となる見込み。世界全体の生産量は
消費量を上回り、期末在庫率は前年度より上昇。
(1)生産量
3億1,437万トン(対前年度比 10.8%増)
・米国、ブラジル等で増加
(2)消費量
2億8,625万トン(対前年度比 5.1%増)
・中国、アルゼンチン等で増加
(3)期末在庫量
9,078万トン(対前年度比 37.2%増)
・ブラジル、米国、アルゼンチン等で増加
(4)期末在庫率
31.7%(対前年度差 7.4ポイント増)