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2015-02-07 13:30:00

香港  2015/02/04(水曜日)
昨年の外食売上1千億ドル、コスト増の課題も[食品]

香港政府統計処が2日発表した外食産業統計(速報値)によると、2014年通年の外食産業の売上高は、前年比3.5%増の1,003億8,600万HKドル(約1兆5,176億円)だった。物価変動分を除いた実質ベースでは1.0%減となった。食材調達総額は2.2%増の344億HKドルとなった。

業態別の売上高では、その他飲食店が8.2%増の61億9,600万HKドルで、最大の伸びをみせた。売上高が最も多かったのは中華料理レストランで1.8%増の465億1,300万HKドルだった。中華以外のレストランは5%増の284億800万HKドル、ファストフードは4%増の177億HKドル、バーは2.3%増の15億6,900万HKドルとなっている。

14年第4四半期(10~12月)の外食産業売上高は前年同期比1.7%増の257億6,900万HKドルだった。実質ベースでは2.8%減。食材調達総額は1.2%減の88億HKドルとなった。

業態別では中華が0.5%減と前年同期割れとなった。

3日付香港経済日報によると、飲食業界団体の香港餐飲聯業協会(HKFORT)の譚侠声(サイモン・タム)総幹事(事務局長)は、「飲食業界では食材価格の高騰などコスト上昇が響き、実質ベースでマイナス成長に陥るのが予測より早かった」と述べた。今年については「最低賃金の引き上げやレジ袋の完全有料化などが見込まれており、14年と同水準を保てれば上々だ」と慎重姿勢を示した。<香港>