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2014-11-01 11:05:00

今回は「おもてなし」の第2回として「言葉の歴史」を探ってみまよう。

 

[2]言葉の歴史・現在

 「サ-ビス」「ホスピタリティ」「おもてなし」の言葉については、いろいろ語られているが、ここではビジネス上、資料で明らかにされているものについて紹介してみよう。

 

《海外について》

(1)リッツホテル

 リッツホテルとえば、セザ-ル・リッツそのものである。セザ-ル・リッツは、1877年(明治10年)にモナコのモンテカルロにある「グランド・ホテル」の支配人となった。1884年(明治17年)には、フランス料理の巨匠で、フランス料理の原典をつくったジョルジュ・オ-ギスト・エスコフィエを招聘し、高級ホテルを確立した。その後、1889年(明治22年)には、イギリスのロンドンに「サボイ・ホテル」の経営に携わり、1891年(明治24年)には、イタリアのロ-マに「グランドホテル」(現セントレジス・グランドホテル)の創業に携わった。

 1898年(明治31年)には、フランスのパリに超一流で豪華な「オテル・リッツ」をオ-プンさせ、フランスばかりでなく世界各国から著名人、知識階級、富裕層、貴族らが続々と訪れた。この背景には、1789年(天明9年・寛政元年)のフランス革命で、ベルサイユ宮殿を中心に栄華を誇った上流階級の社交場であった宮殿がなくなってしまった。

そこで、セザ-ル・リッツは、この社交場としてのホテルを確立しまし。したがって、ヨ-ロッパのホテルやレストランは、豪華で格式が高く、サ-ビスはあたかも王侯貴族の「おもてなし」をするレベルで、富裕層の評価を呼んだ。これが今日の「ラグジュアリ-・ホテル」の原典である。

 

(2)ウォルドルフ・アストリア

 今の「ウォドルフ・アストリア」ホテルは、アメリカのニュ-ヨ-クのパ-ク・アベニュ-に1931年(昭和6年)にオ-プンしたものであるが、最初のホテルは現在のエンバイア-ステ-ト・ビルディングに1893年(明治26年)建てられたもので、ニュ-ヨ-ク外交界の花形の舞台となった。

現在は、「ヒルトンホテ」ルの創始者であるコンラッド・ヒルトンが1949年(昭和24年)が買収し、アメリカを代表する高級ホテルとして、「ヒルトンホテルズ」の旗艦ホテルに位置づけられた。日本の「帝国ホテル」がモデルとしたように「ホスピタリティ」が一杯あふれるホテルとして称賛されている。