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2014-11-01 11:01:00

中国  2014/10/30(木曜日)
カドー、中国で高級空気清浄機発売へ[家電]

高級家電製販のカドー(東京都千代田区)はアジアを中心とした海外向けの空気清浄機や加湿器の販売を強化する。大気汚染が深刻な中国での需要増を見込み、27日に日本で発表したハイエンド機種を、早ければ1~2カ月内に中国に投入する計画だ。

同社は2013年2月に中国で製品を投入した。これまでの空気清浄機の販売台数は約1万5,000台に上る。古賀宣行社長によると、微小粒子状物質「PM2.5」などによる大気汚染が問題となっている北京市や上海市などの大都市のほか地方でも販売は順調で、富裕層を主要なターゲットとする。米国家電製品協会(AHAM)に世界最高水準のクリーンエア供給率(CADR)と評価されたことや、洗練されたデザインなどが好評だ。

最高位機種の「AP―C700S」の場合、日本での小売価格は11万9,880円。中国では1万元(約17万6,000円)~1万2,000元を予定している。同機種は空気中のPM2.5濃度を数値化したインジケーターをつけたのが特長だ。マーケティング担当者によると、インジケーターの値は日本では十数なのに対し、北京では数百に達する。空気清浄機を稼働すると、この値がどんどん下がって効果を実感できるという。

古賀社長によると、12年に100万台規模だった中国の空気清浄機市場は14年に300万台に達し、15年は500万台に上るという。「シェア1%を取るだけでも大きい」と話し、中国では、日本での年間販売台数(14年は空気清浄機、加湿器ともにそれぞれ約1万4,000台の見込み)の2倍の販売を目指す。

■海外比率25%超を

台湾や韓国でも14年から発売した。タイでは来年初頭の販売を計画する。新機種は各国・地域での安全認証が取得でき次第、順次投入する予定だ。アジア各地で所得が増えていることもあり、古賀社長は「(中国を除く)アジアを中心に今後数年で、海外の売上比率25%超を目指す」と説明している。