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2014-10-11 22:39:00

インド  2014/10/10(金曜日)
印のコメ輸出量、15年も世界最大の見通し[食品]

インドは2015年にバスマティ米(香り米)、非バスマティ米ともに世界最大の輸出国になりそうだ。アフリカや中東からの需要増や高い価格競争力が追い風になるとみている。エコノミック・タイムズ(電子版)が8日に伝えた。

全インドコメ輸出業者協会によると、前年度(2013年4月~14年3月)の輸出量はバスマティ米が375万7,000トン、非バスマティ米が713万3,000トンだった。今年はバスマティ米で最低でも5%増えるとみている。10月に入って収穫期を迎え、サウジアラビアや欧州からの受注が増加しているという。

非バスマティ系の輸出最大手パッタビ・アグロ・フーズのクリシュナ・ラオ社長によると、非バスマティ系のパーボイルドライス(もみの状態で蒸し、乾燥させた後に精米したコメ)は1トン当たり約400米ドル(約4万3,000円)と、タイ産より10~15米ドル安く、白米もパキスタンやベトナム産のものより低価格だという。

備蓄量が需要量を大きく上回っている上に、コメの収穫が始まったことで、価格は今後さらに下落すると予想されている。ラオ社長はバスマティ米(香り米)を含んだ来年のコメ輸出量を1,000万~1,100万トンと見込んでいる。

インドが初めて世界最大のコメ輸出国になったのは11/12年度で、輸出量は1,025万トンだった(全インドコメ輸出業者協会)。次いでタイが800万トン、ベトナムが740万トンで続いた。